Kihara Susumu

梅ノ木文化計畫代表 https://ume-no-ki.co.jp/ アート・ユーザー・カンファレンス https://generalmuseum-site.com/ https://linktr.ee/kiharasusumu

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芸術従事者の協同組合モデル–––現代美術における芸術従事者の活動環境に資する連帯

【出典】 「連帯社会」第7号 発行日:2023年3月24日 発行人:法政大学大学院連帯社会インスティテュート

    • 「去勢していない日本人男性」と『バッコスの信女ーホルスタインの雌』

      I tried to play my music, they say my music’s too loud I tried talking about it, I got the big runaround And when I rolled with the punches I got knocked on the ground By all this bullshit going down, hey Time is truly wastin’, there’s no

      • ルワンダの虐殺/差別の日本

         2020年9月12日に、ルワンダで活動しているタケダノリヒロさんが主催するオンラインイベントに参加することができた。ルワンダの現在を肌で感じている方による、虐殺という歴史的事実の解説は、ニュースの文字や映像を通して知る情報を越えて伝わるリアルな感触があった。 【9/12 オンラインイベント 当事者に聞くルワンダ虐殺】 ・【第1部】18:00~19:00 ルワンダ虐殺はなぜ起こった?ゼロから分かる解説 ・【第2部】20:00~21:30 虐殺生存者グレースさんのお話(彼女運

        • シジフォスの石——完成させない建築《サグラダ・ファミリア》

          1. 「バルセロナに来てはじめて、ぼくは大聖堂を見に行った——近代的な大聖堂で、世界でいちばん醜悪な建物のひとつだ。まさにライン・ワインのビンの形そのままの、銃眼模様の尖塔が四つあった。バルセロナの大半の教会とは異なり、革命のときに損傷をうけなかった。「芸術的価値」のために命拾いしたとのことだ。これを爆破する機会がアナキストにあったのに、彼らがそうしなかったのは俗悪な趣味だとぼくは思う。もっとも彼らは尖塔のあいだに赤と黒の旗をかかげていた。」 ——『カタロニア讃歌』(193

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          Étant donnés ——『本気のしるし』を与えられたとせよ

           2020年8月22日、ちば映画祭 inアテネ・フランセ文化センターvol.2にて、連続テレビドラマ『本気のしるし』全10話を一挙に鑑賞することができた。4時間もある大作であったが、全く飽きずに観ることができた。「映画を観たのだ」という満足感を与えてくれる素晴らしい作品だった。記しておかないと受け取ったものが離れていってしまいそうなので、不正確な記述があると思うけれど(脚本が読みたい)、自分と連れ合いの記憶だけを頼りに、衝撃に突き動かされた勢いで文章にしたいと思う。本当ならも

          Étant donnés ——『本気のしるし』を与えられたとせよ

          パサジェルカ—芸術を媒介にして世界を認識する

          『引込線 2017』(展覧会〈引込線 2017〉カタログ 2018年)初出 おまえはだれか別の者に取って代わって生きているという恥辱感を持っていないだろうか。特にもっと寛大で、感受性が強く、より賢明で、より有用で、おまえよりももっと生きるに値するものに取って代わっていないか。おまえはそれを否認できないだろう。 ——プリーモ・レーヴィ『溺れるものと救われるもの』 『パサジェルカ(女旅客)』 アウシュヴィッツ゠ビルケナウ強制収容所を舞台にした映画『パサジェルカ』(*1)は、

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          神村恵《消えない練習》@ミルクイースト パブナイト―イン・タヴァン・エールハウス

          「ミルクイースト パブナイト―イン・タヴァン・エールハウス」は、CAMPと同時代に存在し、2014年3月に閉校した四谷アート・ステュディウムで学んだアーティストたちが中心となって運営しているオルタナティブスペース「milkyeast」で行われたパフォーマンスイベントである。上演作品のひとつである神村恵の《消えない練習》は、2000年代に入りみるみる引き裂かれていった芸術のコンテキストやルールが、今でも丁寧に保存されていたことが確認できた作品だった。床や壁を移動しながら同じ動き

          神村恵《消えない練習》@ミルクイースト パブナイト―イン・タヴァン・エールハウス