【採用Part9】応募者をファン化する面接の方法その2
採用定着士 及川進です。
今回は
【応募者を「ファン化」する面接の方法】
の続き その2をお伝えします。
前回の記事はこちら
:アイスブレイク
:面接の流れを説明する
:面接官の自己紹介
:会社説明・募集の背景の説明
の4点をお話ししました。
今回は
5:応募者への確認
6:応募者が自社に貢献できる理由を聞く
7:応募者のビジョンや目標を確認
8:応募書類で気になった点を確認
9:ビジョンを共有(採用見込み者のみ)
についてまとめていきます。
5:応募者への確認
企業側からの説明が続いているので、
このあたりで応募者に質問をしてみましょう。
「ここまでの内容で気になる点はありますか?」
といった感じで、
応募者の感触を確かめてみます。
温度感が確認できますし、
「自社の理念」への理解度や、
応募者の質問力もみることができますね。
なお、時間は5分程度で構いません。
6:応募者が自社に貢献できる理由を聞く
求人内容に対して、
自分が貢献できると考えた理由や、
具体的に貢献できる点などを質問しましょう。
中途採用の場合は、
過去の経験がどのように活かせるのか、
具体的に引き出せるとベストです。
新卒や未経験者については、
「自社の価値観に合うかどうか」
が引き出せる質問にしましょう。
例えば、
・仕事に対する心がまえ
・なぜうちを選んだのか
など「自社で働く意欲」を
判断できる内容が良いでしょう。
なお、所要時間は5分が目安となります。
7:応募者のビジョンや目標を確認
さて、応募者はなぜ
求職活動をしているのでしょうか?
極端な例ですが、
「素行不良でクビになってどこでもよい」
という人が来ても困りますよね…。
応募者が将来的にどんなビジョンや
目標をもっているのか、
中途であればなんで転職するのか、
といった点について聞いてみましょう。
定着人材を採用するためには、
「共通の価値観をもっているのか」
が非常に大切な要素です。
曖昧な答えを返されたとしても、
「具体的にはどういうことでしょうか?」
など徹底的に深堀りしましょう。
ただし、
一方的に聞いてばかりいると
「圧迫」的な印象を与えかねません。
面接官が「思い」を熱く語るなど
本音を話すことで相手の気持ちを引き出し、
「語り合う」状態をつくるのが理想です。
自社のビジョンと将来像が一致する、
最適な人材を採用できる
チャンス質問だと捉えてください。
所要時間は10分程度が目安ですが、
面接で最も重要なポイントですので
必要なだけ時間をかけて聞き尽くしましょう。
8:応募書類で気になった点を確認
履歴書や職務経歴書を見て、
少しでも引っかかる点は必ず確認しましょう。
例えば、
・長いブランク期間がある
・転職回数が多い
といった場合は、
デリケートではありますが質問すべきです。
ただし昭和的な終身雇用の感覚で
転職回数が多い理由について尋ねると、
「非難された」と受け取られる危険性があります。
圧迫面接を受けた、
などと悪評を拡散されることは
避けなければなりません。
「採用するとしたら納得できる理由か」
に重点を置いた上で、マイナスの印象を
与えないように配慮します。
具体的には、
「沢山の職種にチャレンジしていますね」
といったポジティブ方向に持っていったり、
直近の転職の経緯に絞るなどが良いでしょう。
あまりしつこく尋ねると悪印象なので、
所要時間は5分程度に収めるのが無難です。
9:ビジョンを共有(採用見込み者のみ)
さて、ついに面接の最終段階となります。
ここで、
7番目にお伝えした応募者の夢やビジョンの話を
改めて話題にしてください。
ただし、
これは「採用しよう」と決めた応募者にのみ
必要な限定フェーズです。
これまで個別に質疑応答してきた
「応募者のビジョン」と「自社のビジョン」を
一致させて未来志向を示します。
ポイントは「熱く語り・断定する」です。
「弊社は応募者さんのXXという目標を、
XXといった理念で実現できる環境があります。
お互いの夢を実現するために力を合わせましょう!」
といったように、
・共通点がある
・同じ方向を向いている
・会社の成長と自分の成長を重ねられる
などの「一緒にがんばれる」点を強調することで
「この会社が好き!ここで働きたい!」
と思わせることができるからです。
ちなみに、
「ピークエンドの法則」をご存知でしょうか。
人間は
「一番盛り上がった時と最後しか覚えていない」
という心理学の法則です。
つまり、
面接の最後に応募者の心に刺さる内容を
徹底的に盛り上げる演出は効果絶大と言えます。
ここは全力で熱く語りきって、
応募者の気持ちをつかんでくださいね。
いかがでしたか?
以上が、
「応募者をファンにする面接の流れ」
となります。
意外にやっていなかったことも
あるのではないでしょうか?
少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
ちなみに運良く良い人が来てくれても、
この1回の面接ですぐに内定を出すのは
避けた方が良いでしょう。
人材の定着化には、
更に重要なワンステップがあります。
この点については、
また別の機会にお伝えいたしますね。
それでは、今回はこの辺りで。
これからも色々な角度から、
採用定着のお役立ち情報をお伝えしますね!
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