豚骨ナイフを作る #5

かなり時間が空いてしったがまだ地道に続けている。

前回までに漂白まで済ませたわけだが、ここからはいよいよ削り出しになる。だがその前に問題が発生したため予定より随分と時間を食ってしまった。論より証拠、まずはこちらの画像を見ていただきたい。

これは豚骨の断面である。断面のほとんどをすの入った部分が占めているのがわかると思う。こいつを加工するにあたって、実際に削ったりできる部分はというと・・・

この薄さである。それでも骨の中ほどは多少の厚みはあるがこれはかなり厳しい。

よく加工に利用される鹿角と比較すればいかに豚骨の骨部分が薄いかは一目瞭然である。

実際に比較したものがこちら。(鹿角の画像はネットから拾ったものです)通常であれば中心のすの入った部分を除いて切り落とし、加工に利用するらしいがその方法はこの豚骨では使えない。

ではいかにして加工するか。ポリパテを盛る、すの間にシリコンを流し込んで補強する、石膏を詰める、等々色々考えたが、いまいちいいアイディアが出なかったので何も考えないことにした。思考停止である。

何も考えず、骨の中程の厚みに合わせて縦に切り落とす。

もう一方の骨も同じように・・・

切り落とす、

切り落とす、と簡単に書いているがこの作業だけで合計3時間くらいかかっている。豚骨、めちゃくちゃ硬い。金鋸を使って手動で作業しているが非常に大変。

そして骨粉が飛び散ると悪臭が酷い。獣臭いような嫌な臭いが部屋中にしてしまう。かといって窓を開けると春一番とも言いたげな強風で骨粉が部屋に撒き散らされる。骨粉の後片づけもとても大変なので、屋内での作業は絶対に避けよう。

しかしまあ、とりあえず切り落とせたしこれで次の作業に取りかかれると、安堵したのもつかの間・・・

いや、これ反ってるじゃないですか・・・。

切断する際の熱で曲がったのか、そもそも真っ直ぐに切断できなかったのか・・・

平らな木の板に紙やすりを貼り均一に力をかけて削ってみるもイマイチ効果はなく、多少マシになったものの相変わらず反っているのでもうこれについても考えない事にする。初回なんだし失敗上等!と強い心で強引に進めていくことが大事だ。

次回はナイフを固定するボルトを付ける穴を開けて、全体の形を整える作業だ。次回からようやく電動工具が出ます!

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