自作ナイフのススメ(大嘘) #1

始めに言っておくがこの記事は、せっかく苦労したのだからその苦労を他者に見せびらかしておこう。といったしょうもない会社の上司が飲み会でする与太話のようなものである。

ブログどころかまともに文章を書くことすら数年ぶりなので読みにくい箇所等あると思うので充分注意されたい。


前置きが長くなってしまったが、今回の内容は自作ナイフについてである。といってもタイトルにあるように、正確には自作ナイフではなく自作ナイフハンドル(持ち手)であるし、もっと正確に言えば包丁の柄を自作する記事である。ここまで読んでもらったところ申し訳ないが、今回は経緯を話すだけに終始し実際の作業工程は次回からになるので、長いだけのくだらん前置きは要らんという方は次回の記事に飛んで頂きたい。

事の発端は数年前に遡る。夕食を作ろうと半解凍の鶏肉を切っていたところ、解凍具合が甘かったらしく力を込めた拍子に包丁の柄元からポッキリと折れてしまった事から始まる。断面の錆び具合からいってもう相当がたがきていたのだろう。愛用していたとはいえ大事に使っていたとはとても言えず、数日水につけっぱなしな事もあったので仕方の無い事ではあった。

一応、修理やら再生やらといったブログなどは見てみたものの、どうやら柄元から折れてしまった場合は手の施しようが無いか、もしくは修理費で新しい包丁が一本買えてしまうらしい。一人暮らしを始めた時に祖母に買って貰った包丁で思い入れが無いといえば嘘になるが、どこぞの名工の一品というわけではなく近所のスーパーで売っていた少しお高めの包丁である。

折れてしまったものは仕方がないと買い直そうかとも思ったが、刃は研いであるから物がきれなくなった訳ではないし、峰の部分を持って使えば問題ないなと折れた包丁を使い続けて早数年。なんの気は無しに見たYouTubeで柄元から折れた包丁の平に穴を開け、中子を溶接して継ぎ足すのではなく柄を平に食い込ませるようにして柄を付けている動画を発見した。

なるほど。このやり方であれば私の包丁にも柄を復元できるやもしれないと思ったのが数週間前。それ以来あまり値が張らず良さげな木を探していたのだが、そんなおり友人が骨つきハムなる商品と酒を買って遊びにきた。骨つきハム、お値段なんと200円である。案の定商品はほぼほぼ骨でありハムとして食べられる部分はほんのわずかしかなく、その事を肴に呑んで酔って寝て起きて、ふとこの太い骨を柄にすればいいのではないかと思いついたわけである。

二日酔いの寝ぼけた頭で、である。木製ハンドルすら作った事がないのに、である。よもやその時はそれが牛や羊の骨ではなく豚骨であり、多大な苦労をする事になるとは露とも思っていなかったのである。

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