自作ナイフのススメ(大嘘) #2
今回から作業工程の記事になるが、始めに一点だけ注意させていただきたい。この記事では写真を貼り付ける事になるが、それがいささか見栄えの悪い写真となっている。動物の骨だからどうこうではなく、撮影環境があまり綺麗ではない為だ。なるべく目に余る部分は編集したはずだが、それでも隠しきれない部分については「所詮男やもめの独り暮らしなんてこんなもん」と諦めていただければ幸いである。
さて、材料となる豚骨である。少ない身をしゃぶるようにして食べたとはいえ刮ぎきれなかった肉がまだ付いている。骨の加工をするには、煮て洗い漂白すれば良いらしいので、ひとまずこれを金タワシで削り落とし、鍋・・・には入らなかったのでフライパン一杯に水を張りぐらぐらと3時間ほど煮込んでみた。
とてもよい豚骨スープが取れたので昼食はラーメンにしてみた。
・・・いや、それでは本末転倒である。豚骨ラーメンは美味しかったが本命は煮出したスープではなく骨の方である。煮たことにより身が剥がれてタワシでこすると綺麗に肉が落ちた。げんこつ部分には取りきれなかった肉が付いているが、どうせここは切り落として使わない部分なので問題ない。買い物がてら金のこを購入してきていざ切断、という運びになった。
切断、と簡単に書いたがこれがまあ切れない。金のこの使い方が間違っているのか、それとも豚骨が鉄より硬いのか、どちらにせよ遅々として刃が進まない。私が100均で購入してきたものは下の写真のようなモデルなのだが、青丸で囲んだ部分で切るのが正解らしい。私はというと赤丸で囲んだ部分を使って切っていたので本当に使い方を間違っていたらしい。
ようやく片方のげんこつ(関節部分)を切り落とした時には30分経ってしまっていた。もっとサクサク作れると思っていたのに冗談ではない。しかし、始めはこれを木工用のノコギリでやろうと思っていたのだから無知とは恐ろしいものである。買ってきてよかった金のこ。
切り落とす前の写真はというと、実の所もっと簡単に出来上がると思っていたので、完成写真だけ取ればいいかと高を括っていたのである。ついで反対側も切り落としにかかったが、こちらの方は金のこに慣れてきたのかなんなのかさほど労せずともあっさりと切れた。あっさりと言っても7分ほどかかってはいたが反対側に比べれば雲泥の差である。もちろんこれにはハッキリとした理由があったのだが・・・
切り落とした写真がこちら。この時点ではあとは刃を挟む溝を付けてボルトを打ち込む穴を開け、ヤスリでもって全体の形を整えれば完成だと思っていたのだがそうは問屋が卸さなかった。