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大動脈弁閉鎖不全症の手術から8年-その2

大学病院を紹介されてから手術までの約半年間、残念ながら正確な記録が残っていない。
医療費の領収書が残っていれば通院記録となるので記憶をたどれるのだけど、この年の医療費控除のためにすべて提出してしまった。
少なくとも診察や検査で10回くらいは通院したと思うのだけど。

覚えているのは

  • 最初の病名は「慢性心不全」だった。

  • 心臓のレントゲンを何回も撮った。

  • 弁がちゃんと閉まらなくて血液が洩れている写真を見せられた。

  • カテーテル検査のため1日入院して手首から管を差し込んで心臓まで通した。

  • 手術前に自分の手術用の血液を取られた。

等々

ひとつひとつが新鮮な発見だったけど、この期間にいまでも鮮明に覚えていることベスト3は

  1. 食道から心臓を検査することがあって喉に検査器具を突っ込まれ、窒息して涙目になった(本当に恐かった)

  2. カテーテル検査で、手術台で横になったまま管が手首から入って心臓まで侵入するさまをリアルタイムで見られた。すぐさま必殺仕事人を思い出した。

  3. 医師からの手術前の説明で、失敗する率(=死んじゃうリスク)が2,5%と言われたとき。どう受け止めてよいかわからなかった。

特に怖いとか、痛いとかいうことは喉に異物を突っ込まれた検査以外なかった。ただカテーテルの検査後、手首の傷をしっかり止めるため専用のプラスチック製の留め具できつめに止血するのだけど、何かの拍子にずれてしまい血が噴き出したこと。病室のベッドから緊急ボタンで助けを呼んで急いで止血してもらったけど、あの時は脂汗をかいた。だってリストカットと同じ状態なわけだから。。。

当時は結構仕事が忙しく、怖いとかいう感情が薄れていたのかもしれない。冷静に考えれば心臓病だから、もっと重く受け止めても良いと思うけど、ただ淡々と受け続けた記憶しかない。

いずれにしても自分であれこれ考えても仕方がないこと。もし同じ状態の方がいらっしゃったら、自分でしなければいけないことは、良いお医者さんを選ぶこと。あとは先生の言うことをしっかりきいて良い患者になること。

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