2023年12月14日に「JICPAサステナビリティ・ウェビナーシリーズ」の「サステナビリティ開示と統合報告~グローバル議論と最新実務から課題を見出し、将来を展望する~」を視聴し、改めて気が付いたのはSASB基準を学ぶことの重要性でした。
SASBは今後mandatoryになる可能性も
ウェビナー冒頭の小森ISSB理事の基調講演「ISSB基準:より良い意思決定のための、より良い情報」では、以下のようなご発言がありました。
当面、SASB基準は開示のベースとしてお使いいただく必要はない=「shall consider」の位置づけとしている(が、)将来、これをmandatoryのポジションに上げるということも私たちは内部では議論を進めている
そのための準備として、SASB基準そのものの高度化も進めており、今月(2023年12月)中にはSASBの国際化プロジェクトが完了するという話でしたので、早速、IFRSのホームページを見に行きました。
すると、12月13日・14日に開催されたばかりのISSB December board meeting(於:フランクフルト)でupdated SASB Standardsへの合意がなされたとのニュースが載っていました。
SASBスタンダード更新版について
原文は下記の通りです。
以下、抄訳です。
12月の理事会で、公開協議と市場からのフィードバックの審議を経て、ISSBはSASB基準の更新に合意。
今回の更新は、IFRS S1を適用する企業にとって重要なガイダンス源であるSASB基準の国際的な適用可能性を強化するもの。具体的には、業種、トピック、測定基準を大幅に変更することなく、法域特有の参照や定義を削除し、置き換えた。
更新版のSASBスタンダードは、来週入手可能となる。
来週、というと今週(12月17日週)ですよね!
これは、年末年始に集中して読むしかないですね。
ISSBからのクリスマスプレゼントと言うべきか、気の重い年末年始の宿題と言うべきか…。いずれにしても、楽しみに待ちたいと思います!
以上、サステナビリティ分野のnote更新1000日連続への挑戦・69日目(Day69) でした。