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自動車の脱炭素化!「次世代自動車」って何?【次世代自動車編】


 こんにちは!
 以前の記事でお伝えしていましたが、檜山振興局では今年3月から公用車として電気自動車(EV)を導入し、土日祝日にはどなたでも利用可能なカーシェアリング事業を行なっています。
 ということで、今回は自動車の脱炭素化「次世代自動車」について書きました!

1 ガソリン車とCO2排出

 さて、現在皆さんが街中等でよく見かけるのは、ガソリン自動車なのではないでしょうか。
 ガソリンは知ってのとおり化石由来の燃料で、走行時にはCO2を排出します。その量はガソリンおよそ1ℓあたり2.3kgになるそうです。
 そして、日本のCO2排出量は年間約10億トンですが、そのうち自動車によるCO2排出量はなんと約16%も占めています。しかも、生産や関連工程を含めるとさらに多くなってしまいます…。
 そのため、2050年のゼロカーボン達成に向けては自動車分野でも脱炭素化を進めていく必要があり、その一環としてCO2排出量を削減できる「次世代自動車」の開発や普及の取組が日々進められています。

2 次世代自動車の種類

 では、次世代自動車にはどのようなものがあるのでしょうか?
 代表的なものには以下の4つがあります。
①燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)
 燃料電池内部で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使用して、モーターで走行する自動車。エンジンを使用しないので、二酸化炭素の排出量はゼロです。(トヨタ:MIRAIなど)
②電気自動車(EV:Electric Vehicle)
 
自宅や充電スタンド等で車載のバッテリーに充電し、モーターを動力として走行する自動車。エンジンを使用しないので、走行中に二酸化炭素を排出しません。
(日産:リーフなど)
③ハイブリッド自動車(HV:Hybrid Vehicle)
 
エンジンとモーター、2つの動力を搭載しているのが特徴で、これらを効率的に使い分け、もしくは組み合わせることで低燃費を実現する自動車。
 エンジンを使用するため二酸化炭素を排出しますが、ガソリン車よりも少ないため環境に良いです。
(ホンダ:フリードハイブリッド等)
④プラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)
 
ひとことで言うと「外部電源からの充電が可能なHV」です。
 走行の仕組みは大きく2つあります。
 1つ目は、EVのようにバッテリーに充電した電力でモーターを動かし、エンジンを介さずに走行する仕組みです。この場合、使用する燃料は電気のみなので、エネルギーを生み出す過程でCO2が発生しません。 
 2つ目は、HVのように、走行時、減速時にエネルギー効率が悪くなるエンジンを、モーターが補助し、その際のエネルギーを利用して自動的に充電しつつ走行する仕組みです。
 ちなみに、自動車メーカーによっては「PHEV」と表記する場合もあります。
(三菱:アウトランダーPHEVなど)

次世代自動車

3 次世代自動車の今後

 次世代自動車は、ガソリン車と比べて走行時のCO2排出量を削減することができますが、価格や充電設備などのインフラ整備などの課題があります。
 ですが、欧州を中心に多くの国でガソリン車の販売規制(ガソリン車の通行規制を表明している都市もあります)の動きがあり、日本もまた2035年までにガソリン車の新車販売規制を行うことが打ち出されています。
 なので、次世代自動車は普及に向けた課題解決を図りながら、徐々にガソリン車に替わり普及していく流れになると思われます。
 近い将来、ガソリン車を見かけることの方が珍しくなるという未来が訪れるかもしれませんね。

今回はここまでです!
次回は電気自動車についての記事です!お楽しみに!

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