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コミティア147・ありがとうございました✿


2/25はコミティア147に参加させていただきました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました! 事前にはいろいろ心配がありましたが、すべて良いほうに裏切られ、むしろ嬉しい出来事が盛りだくさんのイベントになりました。

設営後のスペースはこんな感じでした。

杞憂でした☆

事前の心配は……まずはお天気。一時は雪の恐れも報じられ、カートでの当日自力搬入だったのでもう「覚悟」しておりました!(^^;) ですが幸い「冷たい雨」どまりで、朝は傘を差さずにすみ助かりました。また、「雨では一般参加の方が少ないのでは……」とも思っていましたが、意外にも目の前の通路はほぼ一日中人通りが絶えず。大きめの通路に面していたせいもあるかもですが、むしろ盛況だったように見えました。あと、いわゆる「お誕生日席」がなくて列の端が開いていたので、スペース内への出入りがしやすく良かったと思います。

今回は『美学としてのJUNE』をメインに、ジャンル「その他」で申し込んでみました。理由はいくつかあります。まずはうちの本が「BL(商業BLのような)が読みたい」という方におすすめできるものではないこと、(特に評論は)性別に関係なく「こういうものにご興味を持っていらっしゃる読み手さん」に読んでいただけたら、という思いがあったこと、そして前回のコミティア参加の感触として、「(JUNE・BL関連とはいえフィクション作品ではない)評論本にご興味を持って下さる方の比率が若干高そう」と感じたことです。

ただ、慣れたJUNE・BLエリア——女性ばかりの気楽な雰囲気——から離れるのは、ちょっと不安もありました。以前にも書いたかもしれませんが、大昔に文学フリマで男子大学生集団の隣に配置されてしまったことがあって、一日中スペース前をふさがれたのがいまだにトラウマなのです。(あんなレベルで「お行儀の悪い」サークルは今どきないと思いますが……)

でも、カタログのカットから男性サークルだと思っていたお隣様が予想に反して女性サークルで、まずはほっと一安心しました。(…ええと、「男性主催のサークルでは」というだけでここまでお行儀を警戒するなんて、今どき逆に失礼だとは思います。単に大昔の心理的外傷の余波ですので、もし失礼に響いていたら何卒ご容赦ください。払拭したいですー☆(^^;))

そして反対側の二つお隣には、なんとJ庭でよく訪ねてくださった前主催様がサークル出展しておられました。うちのすぐ隣のサークルさんと隣接申請でご参加とのことで、つまりそちら側はJ庭関係の方々だったのです。…一気に肩の力が抜けました! 怖れていたような「バンカラ学生の嵐の中に孤立して通路から本も見ていただけない」(どーいう想像してたんだ私?)なんて状況とは正反対のご親切で穏やかな雰囲気で、少しお話もさせていただき、お客様のご訪問ペースも適度に活気があって、気持ちよく参加できました。久しぶりで不慣れなのは自分のほうですね。

…前回と違う要素は他にもいろいろあるので、ジャンル変更だけが原因ではないと思いますが、おかげさまで『美学…』はうちにしてはかなり出て、全体ではJ庭参加時の平均をはるかに超える売上でした(もともと基準が低いので大したことはないですが、うちとしては一大事☆)。もちろん数字がすべてではないのですが、やはり嬉しいです。過去の経験から、「一日中しゃべることもなく、売り上げもなし」があり得るのがコミティアですから、ことさら嬉しかったです。

今回の工夫

さて、今回やってみた工夫の一つが、『美学…』でレビューさせていただいた書籍を画像でPOPにしてみたことです。扱っている本の系統にご興味のある方に見つけていただきやすいかなあと……当日はこれを見てお手に取ってくださった方々がけっこうおられたので、「作ってよかったー!」と思いました。(じつは直前に導入したAffinityというメーカーのソフトの試運転も兼ねて作りました。そちらの話はすると長くなるので、機会があればのちほどバックヤードブログにでも書こうと思います☆⦅今回のPOP制作に関してはすでにそちらに書いています⦆)

『美学としてのJUNE』レビュー書籍の画像POP

ご覧のとおり、レビューしたのは「BL」ではない本ばかりです。これらをJUNE的感性で深読みする、というような書評が多いので、なんとも説明が難しくて。説明を口頭で始めるとなんだか長くなってしまって、「うわーイタイ奴になってるなー私☆」と内心めっちゃ恥ずかしかったです。(^^;) でも、(自分が考える「JUNE感覚」について共有していただけたら嬉しいのはもちろんですが)ご紹介した中には現在絶版になっている本も多いので、これらの本とご縁を結んでいただくお役に立てたら嬉しいです。

新たな思いやり文化?

スペースで印象的だったのは、お若い参加者さんたちの自然な気配りというか、身に着いていらっしゃる柔らかい物腰です。前回のコミティアやコミケでもそうでしたが、作品を気に入ってくださった方が、去り際に「応援しています」と優しく言い添えて下さることが多いのです。言われ慣れていない中古女子(笑)は嬉しくてドギマギしてしまいました。ああいう柔らかくて思いやりのある雰囲気が、今どきのスタンダードなんでしょうかねぇ。(中高年に優しくしてくださっている、というのもあるかな……?(^^;))

自分なんかの世代ですと……というか自分がそうなのですが、好きなサークルさんで本を買っても、緊張してなかなか「応援しています」などとは言えず、黙って次回も新刊を買う、というのが「無言の支援」だったりします。イベントでのマナーに関しては、個人的にはできるだけ気を付けているつもりですが、世代が上であればマナーがよい…とは限らず、かえって「俺様」な上から目線になってしまうケースが稀にあるのも事実です。(テンパって残念なほころびが出てしまうのは自分もときどきあって反省するばかりですが、それはまたちょっと原因が別です(^^;))好きなものについて話しているとテンションが上がる、というのはもちろんベースにありますが、それとは別に、お若い方々の落ち着いてこなれた雰囲気を見ていると、オタク文化もちょっと変わってきたのかなぁ……と感じられてむしろ「大人っぽくて羨ましいなあ」と思います。(もちろん世代以上に個人差は大きいと思いますが💦)

嬉しかったご感想

「JUNE」を最近知って好きになった、という方がいらして、一瞬ですがお話できたのも楽しかったです。お話のなかで「大学でもJUNEを」と聞こえたのが気になっているのですが……研究対象なのでしょうか。自分のJUNE解釈は『JUNE』誌の回顧からはハミ出た「拡大解釈」なので、その旨は自己申告したのですが(笑)、本を楽しんでいただけているといいなぁ……と思います。

前回買った本をお気に召して、それ以外の本を大人買いしてくださった方もいらっしゃいました。『流星』のご感想を伺って思わず涙が出そうになりました……気に入った箇所に付箋を貼って(!)読んでくださっているそうで(傷みやすいコピー誌ですみません💦)、ただただ恐縮で嬉しい限りです。(バカみたいですが、あの短編集は自分で読み返しても涙が出てくることがあるのです。気に入ってくださったというあたりの文章をあとから一人で反芻してまた涙ぐんだり……ああ、ほんとおめでたい奴ですね私💦)

その他にも男性で『美学…』をご購入下さった方や、「ここにホームズがあるとは思わなかった」とパスティーシュをご購入くださった方や(コミティアもJ庭と同様に著作権失効作品の二次はOKなのです☆)……皆様本当にありがとうございました。本を楽しんでいただけますように!

そして、ペーパーをお連れ帰りくださったリピーターさんと思われる方々も、(ここに書いても届かないかもしれませんが)本当にありがとうございました。新刊がなくてすみません💦 正直同人サークルというより「ひとり出版社」の意識なので、昔の作品を延々と売り続けていますし、ペーパーも作れないときがあったりしますが……お立ち寄りいただけるのは本当にありがたいです。零細サークルですが、これからもどうぞよろしくお願いします。<(_ _)>


毎度おなじみビッグサイト神殿☆

いつも帰りに撮るビッグサイトのお社(?)ですが、今回は朝からスマホの電池残量が少なかったので行きに撮りました。ぽつりぽつりと降ってきたところでした。

じつは前日に満充電にしたのに、なぜか電源が入れっぱなしになっていて、ビッグサイトが近づいて写真を撮ろうと取り出したら、もう残り11%だったんです。設営写真を撮ってツイートし、一度消してまた電源を入れたらもう残り3%……自宅に帰りの電話も入れられませんでした(泣)。次回から気をつけなくては。



次は3/10のJ.GARDENに出展します。すぐですね。ラインナップはコミティアと同じです。ただ、ホームズははっきりと「原作著作権失効二次はOK」の枠で、じつはグッズも持参できたなー…と気づいたので……展示に詰め込むアイデアが出たらついでに持っていくかもしれません。ご参加の方はぜひお立ち寄りください。
直近イベントお品書き(お試し読みもこちらからどうぞ☆)

また、現在在庫切れになっているBOOTHの『美学としてのJUNE』は、J庭後に販売を再開する予定です。合わせてよろしくお願いいたします。
(kindle版はこちらで配信中・kindle unlimited対応です)


Originally published at https://ushino.blogspot.com.


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Ayumi Ushino (SUSSANRAP)
最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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