健康保険証の直接交付、法律は通って、どの健保組合もやっていない件。
8月に健康保険証(以下、保険証)が、ご本人に直接交付することができるように法改正がありました。
ちょっと社労士界隈でも、盛り上がりました。
盛り上がりますよ!そりゃ!
だって、保険証の転送のために会社に行くってお客さんからたくさん聞きましたもん。
基本的には会社は会社に送ってほしい、という要望が多かったので、特にSUでも話題にならなかったのですが、ついに、事案がきました。
テレワークしているので、自宅に送ってもらうことって可能ですか?
と。
お~~そいうえば直接交付やっていたよね?
ちょっと協会けんぽに聞いてみよう!
と年金事務所に手続きの方法の質問をしたら・・・
え?なんですか?その話は
とメンバーが言われました。
ええええ~~まさか~~と今度は事務センターにかけてみました。
え?そんなことはしていません。
事務連絡の文書見たのですが・・・
では、確認します。
と確認してくれたところ、
確かに改正はされたけど、協会けんぽ東京支部では直接交付はする予定がない。
とのことでした。
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T210816S0030.pdf
この事務連絡は、法改正して、保険証が直接交付(本人自宅に送ること)ができるようになりました。具体的な取り扱い方法のQ&Aを作成したので、適切に対応してください、と書いてあります。
【要約】
(分かりやすさ最優先の文書ですので、しっかり知りたい方は、上記PDFをご覧ください。)
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健保組合で、直接交付をする場合、切手代やシステム変更など大きな変更があるから、組合会で議決をとる必要があります。ただ、特別な事情で直接交付する場合は、組合会の議決は必要ないです。費用も少ないですしね。
発送費用は被保険者や会社が負担した保険料から出すので、みんなに公平に決めてね。
組合から本人へは直接送るけど、退職して返す時は、会社に返してね。
発送費用を事業主負担にしてもいいけど、組合会の議決で決めてね。
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なるほど。直接交付は、切手代やシステム変更があるから、そうそう簡単にはできないし、会社同士の不公平の問題もありますね。
ちょっと盛り上がった直接交付ですが、なかなかのハードルの高さ。
どこかやる組合あるのかなぁ・・・・
むしろ、マイナンバーカードが保険証として使えるようになったので、そちらメインで世の中動きそうですね!