ハワイの花①ハイビスカス
ハイビスカスは、ハワイを代表する花。しかし、そのほとんどは、ハワイ固有種に中国のブッソウゲを掛け合わせて作られた園芸品種で、その種類は5千を超えるそうだ。ハワイ固有種のうち、コキオケオケオとコキオウラは見ることができたが、州花のマオハウヘレは見たことがない。
「Kokiʻo keʻokeʻo/Hibiscus arnottianus」
オアフ島固有種。
ワイアナエ山脈とコオラウ山脈の湿潤な森に自生。
花弁は、白色か薄いピンク色で、
カウアイ種と比べると、全体的に細長い。
花の中央から突き出た蕊柱は、濃い赤色かピンク色。
芳香は少ない。
クイーン・カピオラニ・ガーデンで撮影。
「Kokiʻo ʻula/Hibiscus kokio」
ハワイ諸島の固有種。
花弁は、赤色。
1923年にハワイ州の最初の州花に選ばれたが、正しい同定が困難だったため、後にマオハウヘレに取って代わられた。
幹から品質の高い澄ができたので、コキオケオケオと共にポリネシア人の集落内に植えられた。花汁は血行を良くするために服用され、葉を揉みだした液は便秘薬に、花汁や種子は滋養回復に用いられた。
ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾートで撮影。
「Hibiscus rosa-sinensis/rose of China/Chinese hibiscus/ブッソウゲ(仏桑花)/赤花/後世花」
アフリカ東海岸~インド洋諸島~中国南部の原産か。
沖縄からハワイに移入され、ハイビスカスの品種改良に大きな役割を果たした。
沖縄では墓地の植栽や生垣に用いられる。
レアヒ・アベニューで撮影。
「Fort Myers Yellow Tropical Hibiscus」
ハイビスカスの品種改良は、1872年にハワイの農業試験場で始まった。
ハワイに自生する品種同士を交配した初期の園芸種は、オールドタイプと呼ばれている。
写真は、花弁と花から突き出た蕊柱がすべて鮮やかな黄色の園芸種。
ハワイ州立図書館で撮影。
「Malvaviscus arboreus/Turk's cap/wax mallow/sleeping hibiscus/ウナヅキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)」
中央アメリカ原産。
この花の前を通るたびに「きょうも咲いていない」と思っていましたが、
よく見たら、蕾のように見える赤い花弁の先に、蕊柱が出ていました。
パウ・ストリートで撮影。
「Hibiscus pink butterfly」
ハイビスカスの品種改良は、ハワイに自生する品種同士を交配する方法に始まり、
その後、花粉親としてブッソウゲやフウリンブッソウゲなどを導入し、
花色は赤系統で、花弁の縁に切れこみの入った花が咲く、コーラルタイプの園芸種が誕生。
ダイヤモンドヘッド・ロードで撮影。
「Hot Pink Hawaiian Hibiscus」
ハイビスカスの園芸種づくりは
1872年にハワイの農業試験場で始まり、
今日では5千種以上の園芸種が誕生しているそうです。
写真は、濃いピンク色のオールドタイプの園芸種で、ホット・ピンクと呼んでいるようです。
シェラトン・ワイキキで撮影。
「Brilliant Red Hawaiian Hibiscus」
ハワイではハイビスカスなどの花を
髪にさしている男女をみかけます。
未婚の人は右に、既婚の人は左にさす、という決まりがあるそうです。
写真は、真っ赤なオールドタイプの園芸種で、ブリリアント・レッドと呼んでいるようです。
アンバサダー・ホテルで撮影。
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