高砂淳二のハワイ 海、山、生物 4 Susie@Honolulu, Hawaii 2023年7月20日 18:28 高砂淳二さんは、ハワイと深く関わる自然写真家だ。彼がウェブサイトで公開している近年に撮影した21の作品を、彼が書いたコメントとともに紹介する。彼とハワイとの関わりについては、次の記事、高砂淳二『夜の虹の向こうへ』で紹介する。ショアブレイク海、砂、そして空。ハワイを取り囲む美しい自然は、単純だけれど、それだけに本質的な美しさをもっている。撮影場所:カウアイ島削られた山肌風雨に削られてできた神々しい山肌。ハワイの島々の中でも特に古いカウアイ島では、このような独特な雰囲気をもった山が多く見られる。撮影場所:カウアイ島ハレアカラから見た銀河の淵標高3000mを超えるハレアカラ山に登ると、銀河の淵(天の川)がよく見え、地球は銀河の一部なのだ、ということを実感する。赤い色は月の出の色。撮影場所:マウイ島贅沢なビーチ街から隔絶されたビーチは、ひと気がなく足跡さえないほどまっさら。観光客が抱くハワイの印象とは程遠いほど静かだ。撮影場所:カウアイ島ナパリコーストギザギザになった山肌の一部はやがていくつもの尖った岩となり、美しく複雑な崖を形成していく。撮影場所:カウアイ島海に入る溶岩噴出した溶岩は、地表だけでなく溶岩チューブという地中のトンネルを通り海岸に到達する。海に入ると、大量の水蒸気が上がる。撮影場所:ハワイ島たそがれのビーチ引いては寄せる波。昼間はローカルでにぎわうビーチも夕方になると人影はまばら。夕日が映し出すその美しい色に静かに心が奪われていく。撮影場所:マウイ島悦びの植物Hawai‘i の、“Ha“は息や生命を意味し、“wai”は水、“i“は大いなるもの、スピリットを指す。つまりHawai‘i とは、命と水とスピリットの島々といった意味になる。雨上がりには、植物たちはどういうわけかとても嬉しそうに見える。撮影場所:ハワイ島波打つ溶岩ハワイの島々は、火山活動によって海の中から生まれ出たものだ。一番新しい島であるハワイ島は、今も火を噴き、新島を創り、大地を変化させ続けている。マウナロアの裾野に広がる溶岩地帯。向こうに見えるのが、標高4205mのマウナケア山。撮影場所:ハワイ島ハワイアンモンクシール絶滅危惧種に指定されているハワイ固有のアザラシ、ハワイアンモンクシール。安心してビーチで昼寝ができるよう、政府機関やボランティアが手厚く保護している。撮影場所:カウアイ島ヤシが群生した森大きな谷の斜面にヤシが群生した森がある。急坂で人が入れず、鳥たちの楽園になっている。撮影場所:ハワイ島アカカ滝落差が大きく、雄大なアカカ滝。滝のしぶきに光が当たり、一瞬、虹色に輝いた。撮影場所:ハワイ島ハワイアングリーンシータートルウミガメが水面に顔を上げて、大きく息を吸ったところ。彼らは水中では、常に息をこらえている。まったく人を恐れず、つねに堂々と泳ぐ。ハワイでは古来、守り神の一つとして大切にされてきた。マウイ島のカアナパリビーチでは、ウミガメが海水浴客を気にすることもなく、のんびりと海藻を食べて過ごしている。撮影場所:マウイ島ハイビスカスとテントウムシ黄色いハイビスカスの大輪の上を優雅に散歩する(?)小さなテントウムシ。撮影場所:マウイ島キラウエア火山と天の川2018年、夜のキラウエア火山の、ドロドロと真っ赤な溶岩が流れているところまで行った。カメラも体もすぐに熱くなる現場で、一人で一晩中、目の前で活発に生成を続ける地球、そしてもう滅亡したかもしれない星々の太古の光を眺めた。撮影場所:ハワイ島イルカイルカの群れが、ゆっくりとしたペースで潜ったり浮上したりしながら、のんびり過ごしていた。海の中では、キーキーと鳴くイルカの声がよく聞こえる。彼らは音を頼りに仲間と交信。また高周波の音波を周囲に発し、その反響をみながら泳ぎ回っている。撮影場所:マウイ島雨と渓谷北東からの貿易風が湿った空気をハワイに運び、島の北東側や高い山々に雨を降らせる。雨は、無数の滝となって流れ落ち、気の遠くなる時間をかけて山肌を削り、渓谷を刻み込む。そして大地を潤し、植物を育て、生き物たちを育んで、海に還っていく。撮影場所:カウアイ島川と森水は栄養分や微生物を運び、地上にくまなく分配する。そして自然界の目に見えない信号を受け取り、大地や生物に伝達していく。まるで地球の体液のような存在だ。撮影場所:ハワイ島ザトウクジラダイビング中、近寄ってきた若いザトウクジラ。興味津々といった目で、こちらを見ている。北半球のザトウクジラは、夏はアラスカ等のプランクトンが多い海で栄養をつけ、冬はハワイ等の暖かい海へ移動し、何も食べず、出産、子育て、交尾を行う。撮影場所:ハワイ島ヤモリヤシの葉の上をのんびりと歩いていたヤモリ。僕の視線に気づいたのか、こちらを振り返った。撮影場所:ハワイ島地球の鼓動潮の干満は、月の引力と地球に働く遠心力で生まれる。地球の鼓動にも見える波の満ち引きが、溶岩の海岸を洗う。溶岩は、波にもまれ、削られ、やがて小さく黒い砂粒となって集まり、ブラックサンドビーチを形成する。撮影場所:カウアイ島関連する投稿 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #写真 #ハワイ #高砂淳二 4