ハワイの花②プルメリア
ワイキキの街を歩いていると、5月下旬から良い香りが漂ってくる。見上げると、プルメリアの白い花が咲き誇っている。レイに用いられるのは香りの強いオブツサ種の花だが、白色が基本なので、華やかな演出をする場合には、ピンク、赤、白、黄など様々な色の細長い花弁を持つルブラ種の花を用いるそうだ。
「Singapore」
プルメリアの原産地はメキシコ、中央アメリカ、カリブ海。ハワイには1860年にドイツ人医師ウィリアム・ヒレブランドが持ち込んだそうです。ワイキキでよく見かける品種シンガポールは白い花の中心部がほんのり黄色。
Fort DeRussy Armed Forces Recreation Centerで撮影。
「Bali Hai Gold」
プルメリアは、7種の原種から、さまざまな形状、色、サイズの園芸種が生み出され、ハイビスカスと並んで多くの種類があります。バリハイゴールドはインドネシアのバリ島を代表する品種で、鮮やかなカナリアイエローの花弁が特長。
Outrigger Waikiki Beach Resortで撮影。
「Cerise」
プルメリアの原種のうち、シンガポールなどのオブツサ種は、花が肉厚で白色が基調。ルブラ種は、花弁が細長く、花色は濃いピンク、赤、白、黄色など。セリースは、花弁が楕円形で先の尖ったルブラ種で、花色は紅色で中央部が黄色。ほんのり甘い香り。
Paki Community Parkで撮影。
「Plumeria pudica」
プルメリアの名は17世紀のフランスの植物学者シャルル・プリュミエに由来し、プディカはラテン語で寡黙の意味。パナマ、コロンビア、ベネズエラに自生する原種で、葉はスプーン状。白く幅広い花弁は中央部が黄色。軽い香り。
Waikiki-Kapahulu Public Libraryで撮影。
「Plastic Pink/Royal Hawaiian」
甘く芳しい香りと魅惑的な花をもつプルメリアは、人気が高く、レイに欠かすことができない素材です。プラスティックピンクもレイに使われます。濃いピンク色の、卵形で先端の丸い花弁は、中央部が黄色。ほのかなレモンの香り。
McCorriston Streetで撮影。
「Nebel’s Rainbow/Lei Rainbow」
ネベルズ・レインボーの花弁の色は、白地に、鮮やかな黄色で、表と裏に赤色の帯があり、虹のような色合い。花弁の形は、幅広の楕円形で先端が丸く、肉厚。甘い香り。この花は長持ちするのでレイの素材として人気があります。
Liliuokalani Gardensで撮影。
「Dwarf Singapore Pink」
この木は、成長しても高さが1m前後なのでドワーフ(小人)と呼ばれる。シンガポールを建国したラッフルズ卿がインドネシアから持ち帰った品種とのこと。淡いピンクがかった白色の、細長くて先が丸い花弁は、中央部が黄色。柑橘系の香り。
Monsarrat Avenueで撮影。
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