すしバー

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SF小噺タイムトラベラー

「あの、すいません、今日来るように言われて来たんですけど」 「てやんでぃべらぼうめ、おまえなんか知らねぇよ、どこのどいつだこんちくしょう」 「あの、だから未来からご先祖様に合いに来た者でして」 「何意味の分かんねぇこと言ってやがる、とっとと帰れ!こちとら忙しいんだこんちくしょう」 二日後 「あの、私、未来から来たあなたの子孫で名前を・・・」 「性懲りもなくまた来やがったかべらぼうめ!」 「いえ、来るのは初めてですが・・・」 「ふざけんじゃねーよべらぼうめ!おとといきやがれ

    • 第一回 味園食いしん坊クラブ例会

      2023/11/11、16時~18時10分、大阪千日前、味園ビル二階、橙猩々にて開催。 本日のメニュー、市販ソーセージ食べ比べ、卵かけご飯食べ比べ。 ソーセージは、燻製屋、香薫、アルトバイエルン、シャウエッセンの4種食べ比べをメインに、明宝ハムのソーセージ、ポールウインナー、ゴールデンウインナーが並んだ。 ウインナーはフライパン加熱でいただいた。 まずは、燻製屋VS香薫、多数決で香薫の勝ち。 私はどっちかというと燻製屋の方が塩味がマイルドで好みだったんだが、燻製の香りが強い

      • 「変身ヒーロー誕生」昔書いたもの

        主人公は40歳手前の中年男性。世間を騒がす怪人と、その怪人を作り出す「やつ」と戦うため、体術を鍛え、防御用のスーツを作り、武器を持たずに怪人と戦うお話。 話は最終決戦前、廃校になった小学校を「やつ」のもとに向かって進む主人公、そこに登場するのが、今まで戦った怪人たちの劣化コピー。ヒーローものの最終回直前でよくある展開。そして、怪人と戦いながら今までの戦いを思い出していくことで話が進んでいく。 まず、「やつ」が作る怪人だが、銃で撃ったり刃物で傷つけると広範囲に影響があるくら

        • ちょっと遅めの怪談でも。

          さて、これは俺の実体験です。非常に怖かった思い出です。 が、先に言っておきます。これには非常に納得できる種明かしがあります。 知り合いには何度か話したお話ですので聞いたことがある人もいるかもしれません。 今から三十数年前、俺が大学生だった頃の話。 学校の友達が「唱えてはいけない呪文」的なものの話をしていて、それを三回唱えたら夜中に何かがやってきて家の玄関を叩く。その時に決して返事してはならないし、見に行ってはならない。じっと朝が来るまで待たねばならない。というもの。

          「未来探偵」昔書いたもの

          これは、漫画として考えたもので、一話分のネームと、数話分のネタが残っている。 舞台はかなり未来。先端漁業酪農都市ネオクシロ。主人公の探偵が殺人事件の推理をするのだが、ある殺人事件、被害者は鈍器で撲殺されていた。しかし、部屋は密室で犯人が出入りした形跡はない。しかし探偵はすぐ「犯人はおまえだ!」と壁のカレンダーに映った男を指さす。 「なんでわかったんだ!」 と、カレンダーの中のダンベルを持った男が答える 「犯人である貴様は、次元数増減装置を使ってポスターの中にいて、被害

          「未来探偵」昔書いたもの

          劇場版シン・エヴァンゲリオン感想(ネタバレ少々あり)

          私はあまりエヴァンゲリオンは詳しくはないんだが、一応テレビ版から今までの劇場版すべて見ている。しかし、理解しながら見てるわけじゃないし、コアなファンの間でも謎が多い作品なんで、私のような浅い視聴者に理解しきれるはずはない。 が、私が全編通して思ったのは、人類の切り札ともいえるエヴァンゲリオンがケーブルの届く範囲が活動限界で、ATフィールドが守りでもあり攻めでもあるということ。つまり、自分のテリトリーで生き、他を拒絶することで自分を保つ子供の性質のまま成長しようとしない主人公

          劇場版シン・エヴァンゲリオン感想(ネタバレ少々あり)

          「修羅しゅしゅしゅ3~東京湾岸戦争」昔書いたもの

          東日流三部作の最終話にして未完のもの。 今回の主人公は、三島聖超(みしませいちょう)。歴史学者、考古学者で、主に聖徳太子について研究している。 聖徳太子は、夢殿にこもって、過去記、現代記、未来記、の三冊を書き記したという。過去記は大和の国の過去の歴史、現代記は今の大和の国の状況、そして、未来記はこれからの日本のことが書かれているらしいが、未来記のみ見つかっていない。 三島は、未来記を探す過程で、聖徳太子が書き損じたと思われる文書を発見する。そこには、聖徳太子に見えたが実

          「修羅しゅしゅしゅ3~東京湾岸戦争」昔書いたもの

          「修羅しゅしゅしゅ~雷神のお袋さんへ」昔書いたもの

          東日流三部作の二作目です。これが一番ノリノリで書いたかな? プロローグは、新宿の人ごみの中を誰にもぶつからず、誰にも認識されずに歩いている身長2メートル50はあろうかという大男。顔は人というより獣。 みたいなところから話ははじまる。 で、今回の話は、前回序盤であっさりやられた日本で最強の喧嘩極道、若林組の若頭、若林岳弥。実は若林は、若林組の組長の息子ということになっているが、実は鎌倉のご老人の落とし種。母親は台湾の符呪師、名前はない。常にお袋さんと呼ばれている。 お袋

          「修羅しゅしゅしゅ~雷神のお袋さんへ」昔書いたもの

          「修羅しゅしゅしゅ~虱六道雪花舞編」昔書いたもの

          ツパンル三部作の一作目です。 いきなりツパンルと言われても何それ?ですが、東日流(つがる)外三郡史という偽書がありまして、まあ、竹内文書みたいなもんですね。東北に古代王国があって、独自の宗教観を持ってて、外国とも交流があって~的な。その中で、東日流の古代語発音がツパンルだったとのことです。 東日流古代王国には、八生輪廻という思想があって、命はめぐっているという思想です。 さて、主人公は虱六道(しらみりくどう)身の丈2メートル、胸板が厚く、胸は筋肉隆々であるが、腹は少し出

          「修羅しゅしゅしゅ~虱六道雪花舞編」昔書いたもの

          「STAR坊主」昔書いたもの

          これは、大学生時代に入っていた同人サークルで行われた競作のために書いたものです。 設定は、ある日月が突然裏返った。そこには、あるメッセージが記録されていた「これを見たら、ここまで来い」そこは、当時技術的に可能になったばかりの超航法を使ってようやくたどりつける座標だった。 この前提で、サークルの皆が思い思いの物語を書いて、一冊にまとめようという企画。 で、俺は、仏教界ならば、これは天空の果てにいて末法の世を救いに来るという弥勒菩薩が迎えに来いというメッセージじゃないか?と

          「STAR坊主」昔書いたもの

          「モノ憑き天介でんでこでん」昔書いたもの

          大正ロマンです。10代の時の作品ですね。その後、何度も書き直して何件か新人賞に応募しました。 16歳、火ノ車天介は、仏具屋の子で、何の特徴もないいじめられてるといえばいじめられてるし、そうでもないといえばそうでもないクラスに必ずいる目立たない子。旧制中学の2年生、クラスのマドンナに憧れるも、どうにもできない上にひそかな思いがバレて、告白しないうちに失恋するという憂き目にあう。 ある日、実家から送られてきた仕送り荷物の中に紛れていた線香を、盆の時期なので焚いてみたら、それは

          「モノ憑き天介でんでこでん」昔書いたもの

          昔書いたもの 序

          SFは好きだった幼少期。クラッシャージョー、ハイスピードジェシーなど読みやすいスオペースオペラ的小説を読みふけった。 星新一、小松左京、筒井康隆、横田純一、平井和正、半村良、山田正紀、このあたりの文庫本もよみあさった、図書館で新書も借りた。 この流れで当然のように菊池秀幸、夢枕獏、西村寿行にもどっぷりはまった。 小説のことばかり書いているが、もちろん、マンガアニメも大好きで、特にロボットアニメが好きで、漫画はジャンプ系バトルもの、マガジン系スポ根、有名作品は一通り通って

          昔書いたもの 序

          家の味噌汁

          友達の話。若いころに知り合った人で、豚汁を食べると必ず話す話があって、彼の家では、味噌汁と言うと、野菜が数種類、肉や魚などがたっぷり入った大鍋で作られるものだったらしい。そして、それはご飯のおかずとして食卓に乗ったらしい。 だから、たまに外で出る味噌汁は、無料でついてくるものだからこんなに寂しいんだろうな、他のおかずもあるからこんなに粗末な具なんだろうな、と思ってたらしい。 話を聞くと、彼の家の味噌汁にはたまに牛肉が入ったり、鶏肉の骨付きぶつ切りが入ったり、ブリやマグロが

          家の味噌汁