イシューから始められない…課題解決能力がJTCで求められないシンプルな3つの理由
課題解決能力がビジネスにおいて重要だとよく言われますが、実はJTC(Japan Traditional Corporate)では、課題解決能力がさほど重視されない場面が多く存在します。その理由は単純で、課題解決の基本となる「イシュー(問題点)から始める」というアプローチが、組織内で適切に機能していないからです。この記事では、JTCでなぜ課題解決能力が重視されないのか、そのシンプルな3つの理由を解説していきます。
仮説を立てられない人は、仮説を仮説だと理解できない
仮説を立てることは、課題解決のプロセスにおいて極めて重要です。しかし、JTCでは仮説自体を立てられない、もしくは仮説と事実の違いを理解できないケースが非常に多いです。これにより、問題解決が常に表面的な処置に終わり、本質的な改善が行われないという事態に陥ります。
よくある失敗事例
例えば、新商品が売れない原因を「マーケティング不足」だと断定し、仮説を立てずに広告を増やすことが優先されるケースです。根本原因が商品自体にあるのか、ターゲット層に問題があるのかを見極めず、仮説を立てずに行動してしまうため、問題が解決しないままの状況が続くことになります。
イシュー分解の工程をチームで行えず、結論だけ話さないと無能となる評価制度
課題解決のプロセスでは、問題を分解して具体的なイシューに落とし込むことが重要です。しかし、JTCの多くの組織では、このイシュー分解をチームで行う文化がなく、結論だけを報告しなければ評価されないという評価制度が根付いています。これにより、仮説や過程を共有する機会がなく、結果的に表面的な結論が優先されるのです。
よくある失敗事例
会議では、結果や売上の数字を報告することが求められ、どうやってその結論に至ったかの過程は無視されがちです。これにより、チーム内での深い議論やイシュー分解が行われず、結果的に表面的な対策しか取られないことになります。
体裁を繕うのに時間がかかるのでイシューの分析から検証まで高速で回すことが不可能
JTCでは、報告書やプレゼンテーションの体裁を整えることに多くの時間が割かれ、その間にイシューの分析や仮説の検証が置き去りにされることが多いです。体裁を重視する文化が強いため、実際の問題解決に必要な時間が削られ、迅速な対応が難しい状況が生まれます。
よくある事例
新しいプロジェクトの進捗報告において、データを整理し体裁を整えた報告書を作成することが優先され、実際の進捗や問題点を解決するための具体的なアクションが遅れてしまうケースです。結果として、課題が長期間放置されることになります。
まとめ
JTCでは、課題解決能力が軽視されがちな理由として、仮説を立てる文化の欠如、イシュー分解の不徹底、体裁に時間をかけすぎるという3つのシンプルな要因があります。これらの問題を解消するためには、仮説を重視し、チームでのイシュー分解を推進し、迅速な問題解決のプロセスを重視することが求められます。
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