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真夜中のケバブ
2024.12.30. ベルリンフィルハーモニーでうっとりするほど美しい音楽に酔いしれた後、友人の勧めで深夜までやっているケバブの有名店にやってきた。
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「ムスタファズ・ゲミューゼケバブ」
夜の23時から1時間も並ぶことになるとは知らず、途中「そろそろ肉が足りなくなるかも」という店員のアナウンスにひやひやしながら、ようやく手にしたケバブは、今まで食べたどのケバブよりも具沢山で複雑な味わいで、文字通り絶品だった。ローストマシーンでカリカリに焼かれたスパイシーな鶏肉、少し厚めにカットされたフライドポテト、よくグリルした茄子やパプリカ、細切りの紫玉ねぎに人参、トマトときゅうり、葉野菜、カッテージチーズのようなほろほろした白いトッピング。ミント系のハーブが効いたソースがなんとも爽やかで、かなりのボリュームなのに全く食べ飽きない。カリーヴルストやローストポーク、ザワークラウト等、ドイツの名物は数あれど、このケバブの美味しさは目を見張るものがあった。ああ、思い出すだけでまた食べたい。
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ベルリンまではそうそう来られないし、行列は苦手なので、どうにか似たものを自分でも作ってみたい。ローストチキンを買ってきて、ケバブ風にアレンジしてみたらどうだろう?野菜やパンは適当に用意して…お、意外と出来そう出来そう!などと色々考えた末に、結局都内のケバブ屋で買ってきたケバブに、少し厚めのフライドポテトと好きな野菜を追加で詰めるのが一番の近道ではないかと気づいたずぼら性だった。