お昼休みのマレーシア気分 #ゼロツー ナシカンダール トーキョー
少し早いお昼休みを取り、大手町のビルから颯爽と歩き出す。人はまだまばら。イメージ通りの春を体現したような快晴と陽気。足取り軽やかに、今年2月にオープンしたばかりのマレーシア料理へと向かう。
そもそもナシカンダールって何だ?と言えば、ごはんの上にカレーや惣菜を乗せたワンプレート料理らしい。ここは嬉しいビュッフェ形式で、ベースを決めた後に惣菜3種類とカレー2種類を選べる。
ベースをラム(羊)、カレーをダック(鴨)と海老とイカにしたため、動物性たんぱく質を限界まで盛り込んだよくばりプレートになってしまった。
ちなみに天使の海老はニューカレドニアでしか取れない海老で、寿司屋でも貴重な存在だ。そんな食材が選択肢の1つにある驚き。お気に入りはラム肉で、絶妙な獣臭がたまらない。特に脂身を噛んでいると口の中に羊が充満して、これがまたクセになる。ジビエやラム肉は臭み消しに集中してどこも個性のない赤身肉になりがちなので、これくらいの野性味は消さずにとっておくのがベストだと思う。
箸休めはカブのココナッツ煮やオクラ。選べる惣菜の1つにライタ(ヨーグルト風味のスープ)を選んだのも正解だった。エスニックの酸味はアクセントであり、リフレッシュでもある。誰かが「無秩序の中の秩序」とレビューしていた通り、最初から最後まで飽きさせないエンターテイメント性を内包している。それは惣菜3種類、カレー2種類にとどまらず、ワンプレートだからこそ味の境界線に新たな味が誕生するワクワク感だ。
4月のこれ以上ない晴れ間、テラス席でこれだけ豪華な料理を食べていると仕事中であることを忘れそうになった。もう少し暑くなった季節のテラスも現地を想像させて良い気分なのだろうなと想像した。
店内には現地の有名人なのだろうか、あからさまにSUPER STARともてはやされている人物画やパステルカラーの店内、看板のネオンがワクワクさせる。海外旅行から足が遠ざかって早2年、昼休みの一瞬でも現地を感じさせてくれるお店が好きだと思った。
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