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今日9月8日は、オーストラリアでは「メンタルヘルスDAY」です。わたしはひねくれた性格なので、みんなとは少し違った視点でnoteを書いてみました。少々お付き合いください。



以前こんなツイートをしました↓


(オーペア時代のことはインスタの投稿にも少し書いてありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください)



あの時のわたしは、

「しんどい」
「つらい」

とは思っていたものの、ただ「耐える」という選択肢しか頭になくて、我慢に我慢を重ねていた。


オーペア先の家族とは、なんとなく相性が合わなかった。

悪い人たちではなかった。だから余計に、契約期間の前に辞めることができなかった。


もうひとつなかなか辞められなかったのは理由は、

「好奇心旺盛でとりあえずやってみるけど、何も続かない」

そんな自分をワーホリ生活を通して変えたかった。


数々のことに手をつけては、

「これはつまらない」

「これは難しすぎる」

「これは今やるタイミングじゃない」

と言い訳を見つけて、辞める。


そうやって「逃げてばかりいる自分」を変えたかった。


だから、「6ヶ月やると決めたのだから、何があってもやり遂げないと」という、無駄なプライドと自分とした約束のせいで、辞められなかった。


メンタルが崩れた原因は小さい「違和感」の積み重ねだったと思う。

「この家族と相性がなんとなく合わない」

そんなことは随分と前から薄々気づいていた。

ただ、認めたくなかった。認めてしまうと、何かを始めては言い訳ばかり探して諦めてしまう過去の自分に逆戻りする気がして。


そしてわたしはある日、ギリギリのところで保っていたメンタルを崩し、パニック発作を起こした。


原因は色々あるけど、まず何よりタイミングが最悪だった。

学校に行っていた子どもたちは、学校に行けなくなり、24時間子どもたちとずっと一緒だった。ロックダウンのせいで外出も制限された。

ストレス発散で行っていたジムも閉鎖され、友だちとも遊ぶことが禁じられた。

次のセカンドビザのための仕事が決まっていたのに、コロナのせいで白紙になった。

州内での移動制限がかけられ、あの町にいるか、日本に帰国するかしか方法がなかった。


あの時は、わたしだけじゃなくて、みんながそれぞれしんどかった。


たくさんの人が仕事を失い、先行きが見えない不安な日々を過ごしていたし、お年寄りや持病がある人は「明日は我が身」と死の恐怖に怯えていた。


スーパーでレジ待ちをしている時に、少しラインをはみ出しただけで、

「ちょっと、あんた、ちゃんとソーシャルディスタンスとってくれないと」

と見知らぬ人に文句を言われたこともあった。


みんなギリギリを生きていたから、他人に優しくできる余裕もなかった。


海外生活において、メンタルは強い方だと思っていた。

アメリカに2年間留学した経験もあったし、特に心配はしてなかった。

でもあの時は人生で一、二を争うほどのメンタルの崩れようだった


何もしていないのに、勝手に涙が流れて止まらなかったし、夜もあまり眠れなかった。

余裕がなくて、子どもたちに対してすぐにイラついてしまい、少しのことで声を張り上げてしまうようになって、そんなすぐに感情的になってしまう自分に対して嫌気がさした。


ついに過呼吸になった時は、「自分はこのままここにいたらヤバい」と生命の危機を感じた。


そんな時、勇気を出して「この環境から抜けださなければいけない」と思い、行動できたのは、あの言葉がいつもわたしの心にあったから。


If you don't like where you are, move! You are not a tree"
(今いる環境が嫌なら動けばいい。あなたは木じゃないんだから)


そうやってネガティブな環境から抜け出したわたしは、自分の心のケアに専念した。

毎日朝早く起きてハウスメイトとヨガをして、昼は家周りの仕事をやって、空いた時間でウクレレを練習したり、昼寝をしたり、家のプール泳いだり。

夜は魚釣りに出かけたり、散歩に行ったり、本を読んだり。


仕事がなかったので、毎日そうやってゆっくり、のんびり、好きなことを気の向くままにして過ごした。


そうすると1〜2週間経つ頃には、びっくりするくらいメンタルが改善した。


病んでいた時のわたしは、「まだ大丈夫」「わたしならできる」と、無理をしすぎていた。崖っぷちに立っていたのに、「あと半歩なら下がれる!」と言って。


あの時は、

環境を変える=逃げ

だと思っていた。


でも今なら言える。

環境を変えること=再スタート

である。


途中で諦めても、辞めても、そこで終わりなんかじゃない。逃げなんかじゃない。また「再スタート」すればいい。


人生は何歳からでも、何回でも再スタートができる。でもそれにはエネルギーを使うので、心が健康でなければいけない。


だからわたしたちは、「心が健康」でいなければいけない。しんどくて、辛いことがあってもまた、笑顔で再スタートできるように。


もし今、3年前のわたしみたいに、自分のSOSを無視して、「わたしはもっとがんばらなければならない」と思い込んでしまっている人は一度立ち止まってみてほしい。


辞めることを逃げだと思い込んでしまっていない?

諦めることは恥ずかしいことだと思い込んでしまっていない?

中途半端にすることを情けないと思い込んでしまっていない?


そんなもの全部捨ててしまえばいい。そしたら自分が楽に生きれる。


でもわたしは「全くがんばるな」「努力はしなくていい」といっている訳ではない。

少しの無理ならすればいいと思う。そうやってわたしも成長してきた。時にはがんばることも大事だ。


だけど、自分の心のSOSを無視してまで、強行突破する必要はない。


ここら辺は個人で「耐えられる器の大きさ」が違うから、どれくらいのレベルまではがんばって、とかいう具体的なアドバイスはできない。


だけどもし、体に変化が出てきていたらサインだと思ってほしい。体と心はつながっているから。


例えばわたしなら


・夜眠れない

・何もしてないのに涙が出てくる

・過呼吸になる


なんかは体がSOSを出している。


こういうサインは絶対に無視してはいけない。


最後に大事なことなので、もう一度言う。

"If you don't like where you are, move! You are not a tree"


このnoteを読んで、少しでも「心に響きました!」っていう方はぜひいいねを押して教えてください。


すっしー



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