たからもの
最近読んだ漫画の中の言葉が胸に残ってる。
当たり前のことだけど、こういう事って忘れてしまうよなと思った。
割とかわいい物が好きなんだけど、そういうものを買ってしまう時に少し罪悪感があった。
テディベアとか、ちいかわとか、可愛いイラストの漫画や画集とか、文房具とか。
別に怒られるとかは無いし、買っても使っても良いんだけど。男なのにっていう罪悪感だと思う。
かわいい物が女の物っていう思考、差別的なのかもな、とも思うけど、選んでもいいと思っててもどこか頭に刷り込まれてて罪悪感が湧いてくる。
「みいちゃんと山田さん」の言葉で、うん、そうなんだよな……って改めてなった。
恋人は容赦なくちいかわグッズを使わせようとしてくるんだけど、年上の彼女の方がそういう差別が無くて素敵な人なんだなと思った。見習わないといけないな。
「星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて」の方の言葉は、自分が大事だと思ってた物を友達が欲しがっててあげてしまったという自分がしたことのある経験と同じ経験が描かれていた。
その話の中で
「それはきっと、はるさんのやさしさだったのです。でも、大切なものにきづいたのですから、きっともうだいじょうぶですよ」
と優しく言ってくれるシーンで救われて、なんとなく自分の思い出も昇華出来たような気持ちになった。
ああ、あの時の自分は気づいてなかったけど、大事だったんだな、宝物だったんだな。
そう思ったら、宝物は宝物だから、大切にしていいんだなと思えた。
最近はしんどくて、小説は控え目にして漫画を読んでいる。
でも、心に残る言葉って、漫画にもたくさんあって、心があったかくなるような話もたくさんある。
大きな事件が起きる話よりも日常のひとコマやそこにほんの少しだけファンタジーな要素が入っているものが、個人的には好きなジャンルで、それは漫画も小説もなんだなと気がついた。
小説、昔は乙一をよく読んだなと。割と好きなポイントが詰まってる小説なんだなと。
最近、ついつい暗いテーマの話を選んでしまいがちで、心が折れそうになる本ばかり選んでいたから、本を読むのがしんどくて。
ほっこりする漫画を読んで、彼女が教えてくれた漫画もほっこり系で安心して読めた。
心の具合いに合わせて、本を選ぶのも大事だなと今更に感じる。
宝物のを宝物として大事にする為には、自分の事も大切にしないといけないな。
いつも思ってるのにこれをするのがとっても難しい。
自分のことも自分の中で「たからもの」にしてあげたい。