ワクワク店舗DIY(外装編)
店舗も無事決まり契約を終え、2022年10月1日から家賃が発生。
内装も外装もこだわろうと思えばいっくらでもこだわれますが、準備期間が伸びれば伸びるほど収入はないのに家賃を支払わなければならない期間が伸びます。ですので期間を決め、なんとか1ヶ月でオープンさせようと決めていました。
物件が決まるまで外装に特に構想はなく、どんな物件に決まるかによるな〜と思っていました。内装は「とりあえず壁を緑にしたい!」ということだけ決まっており、10/1からよーいどんで壁を塗りながら色々考えました。
外装は内装が終わった後に着手しましたが、便宜上外装ビフォーアフターから行きたいと思います。
まず最初に気になったのがこの…
恐らく歴代のテナントの方々が上から塗りに塗りまくったこの厚塗りファンデのような壁。レンガ造りだったに違いありませんが生まれたままの姿であって欲しかった…。
それから外の蛍光灯が前テナントのクリニック感を醸していたので変えたいと思ったのと、テントにも前テナントの店名がバッチリ入っているので変えねばならないということで考えたデザインがこちら!
外装デザインなんて今までやったことはなかったのですが、割と消去法でこの形になりました。どういうことかといいますと、まず前述した厚塗りファンデ壁は塗り替えたところで厚塗り感は無くならないだろうということでいっそ板貼りで隠してしまおう。と考えました。最初は全面タイルを貼ろうと思っていたのですが、それだと費用がかさむのでこの形になりました。板の色は、ドアが変えられないのでドアだけが浮かないように白にする。(本当はヴィンテージのカッコ良いドアにしたいと思っていて、ドアの変更許可も大家さんにもらっていたのですが予算の関係で断念しました…。せめて取っては変えようと思っていたのですが、結局営業中は開けていることが多いのもあり実行しませんでした。)
最初の画像を見ていただけるとわかりますが、ドアの上部の壁が厚塗りファンデと同じ色、窓枠の木が薄いグレー(そして謎の色分け)、ドアが白、屋根の部分(オーニング)が緑色。全体的にもう少し統一感とメリハリが欲しいと思ったので上部の壁も白っぽく漆喰調にし、全部が白だとナチュラル系自然派なイメージになりそうで目指す層と離れてしまうと思い、木枠の部分だけピンク色にしました。正確には弁柄色という、赤に近い日本の色のペンキを買ったのですが、Amazonのレビューにあった通り「良い色だけど弁柄色ではない」というピンクでした。まあ可愛いのでオッケーです。
ケチらず工務店さんに頼めばこの辺の細かい擦り合わせも出来るはずですが、ネットでペンキ等を買うと実際どんな色がでるのか画面やレビューと睨めっこすることになります。内装を緑にするのは決まっていたので外装は違う色で、尚且つ外から中を見た時に緑と合わせて配色としても綺麗に見える色で選びました。
デザイン段階ではオーニングも変える予定でしたが、見積もり15万。15万か〜…と、ここはかなりギリギリまで悩みました。管理会社の方に「残置物だから外すことも出来るけどどうする?」といわれましたが雨の日は無いと困るものであり、張り替えをしない選択肢を選んだ時の為に残してもらいました。そして更に15万を即決出来なかった私は判断を引き伸ばす為、もし今ついているオーニングのまま変えなくても全体のデザインと馴染むようにオーニングと同じ色の入ったタイルを注文しました。
仕事帰りに夕飯を作る為の材料をスーパーで購入している時、家についてから自炊のやる気が無くなった時の為に保険でカップ麺を買うことがあります。そういう時は、決まって保険を使ってしまう。そういう感じです。
そうして出来上がったのがこちら!
しかし元々のものを生かすにしても前テナントの店名はどうやって消したらいいんだ…と悩んでいました。上からカッティングシートを貼る説が有力でしたが、電気工事を工務店に頼んでいる時助っ人で来ていた気さくなおじさんがこう言ったのです。
「これ、シールだなあ。ドライヤーで熱当てたら剥がれるよ。」
「?!?!」
ほ、ほんとだあ〜〜!!!
ちなみにこの一か月バイトをしながらホームセンターとお店の間をチャリで爆走往復していたわけですが、途中のケバブやさんがオーニングを上からペンキで塗ってデザインを変えている姿を目撃し「それもありか!!」と天啓を受けましたが、有識者の知り合いに聞いたら絶対にやめたほうがいいと言われました。
そして、厚塗りファンデ壁を隠す為に板張りとタイルで行く!なんて簡単に言った私ですが「それってどうやるんだろ🤔」と思いながら作業していました。
内壁をひたすら緑に塗っていたとき、偶々仕事で近くまできた幼馴染とベトナム料理を食べながら話していたら、
「パパタイル貼る職人で本業だよ!呼ぶ?」
「え?!?!?!」
蘇る小学校の時の記憶。確かに彼女のお父さんは現場系だった───
という奇跡が起き、颯爽と原付で登場した親友のお父さんが外装をやってくれたのでした。ドライヤーでのシール剥がしなどその他の色々なことも助けてくれ、もう頭が上がりません。
ちなみに板はベニヤ板を買いホームセンターの木材カットサービスで切ってもらい、白いペンキで塗りました。これも友人に手伝ってもらい同じ一つのペンキを混ぜてから同時に塗ったのに何故か仕上がりが板によって全然違う色になりました。まあでもそれも味かな。思っています。個人事業主だと全てが自分の裁量なので、どこまでを「味」として許容するのか…の連続なのだなとこの時実感しました。
内装編に続きます。