「ワールーコーフー! どぉーこぉーだぁぁーー!?」 俺は、東京湾から上陸した怪獣のように、ゆったりとした動きで、左右を見渡しながら下宿の2階廊下を北上する。頭を動かす度に、ボサボサの髪とケーブルが、こんがらかりそうで困る。 「ワルさぁーん! 怒らないからぁー、出てきてくださぁーい」 25歳っていう推定年齢からは想像できねー、舌っ足らずな声が後をついてくる。 「何言ってんすか! 今度という今度は絞り上げてやらなきゃ!」 俺は、ゴーグルの左に付いてる丸ボタンを、押
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