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回転という不思議

引き続き、ゲシュタルトシリーズです!

今回のテーマは「回転」です。

回転・・・と言えば、地球は回るし、月も太陽も回ります。地球や月は自転しながら公転しています。
また、回転を運動というより、概念としてみたとき、ひとつのサイクルとして考えることも出来ます。
四季の移り変わり、春夏秋冬。また、時計の時間も針が回ります。これもサイクルとしての回転ですね。

そして、物質的な意味でも、原子は原子核の回りを電子が回っていると言われます。
そして物質の最小単位、素粒子もスピンしていると。

この回転という動き。

どうやら、物質的にも概念的にもわたしたちの身の回りに溢れているようです。ただただ回っている訳ではありません。

この回転という動きの機能、本質的な意味、ここに何やらイデアの正体が隠れているような、そんな気がしてきました。

普段はそんなに回転について考えることなんてないし、円とか球とかただの幾何学図形とうイメージでしたが、実はもっと奥深いイデアの形の様です。
ここから先はまた「ヌーソロジー」からインスパイアされた僕なりの考察になります。ちなみにヌーソロジーの語源ヌースは「旋回する知性」と言われているようです。

そもそも円って・・・

一つ、古代から伝わる象徴図ウロボロスの蛇という円環を紹介します。
この図、どこかで見たことある人もいるのではないでしょうか?
なぜ、この蛇は尾っぽを加えているのか・・・?

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ウロボロスは己の尾を噛んで環となった蛇もしくは竜を図案化したもの。 語源は「尾を飲み込む」の意です。死と再生を表すとも言われています。
世界創造が全にして一であることを示す象徴図として,天地創成神話やグノーシス派で用いられてきました。また、終末が発端に帰る円運動として考えられてきました。

ここ!ここです!
いきなり深いと思いませんか!

ちょっとわかりやすく言うと始まりと終わりは一緒だよ。ということをいっているのではないでしょうか?
通常、始まりと終わりは対極ですよね。
生まれると死ぬが対極なように。


直線と円それぞれ、図で表すと、直線は始まりがずっとずっと永遠に伸びて、終わりと出会うことは無いですね。反対側の端と端のことを言います。

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対して、円・・・

円

古代人はこれが世界創造の姿だと考えた・・・

これって、どういうこと?
つまり、世界を直線的に見るか、円環的に見るか、そういう違いかなと思うんです。

現代人の僕らのイメージはどちらが強いでしょうか?
世界、時間や空間に関するイメージはどうでしょうか?

一応、物理学的には宇宙はビッグバンから始まり、世界はどんどんハレーション(膨張)していると考えられています。
時間も過去から未来へどんどん進んでいく。
どちらかというと直線的、広がりでイメージしていると思います。

これを円環的世界観で解釈してみると、どうでしょう・・・?

無理矢理にでも考えてみたときに、始まりと終わりが一緒な場所ってどこでしょうか?
普通、考えるとそんな場所は無いし、どこかへ行ったらまた始まりの場所に帰ってこないといけません。距離とは空間とはそういう概念。スタートとゴールは別ですね。

しかし、うんとスケールを拡大して、地球レベルに話を広げましょう。
飛行機で移動したと考えると、地球は丸いので、どんどん遠くへ進んだら、最終的にはその場所に一周回って帰ってくることは出来ますね。理論上。(実際の飛行機の運行ルートは分かりませんが・・・)

これは現代人が地球は丸い思っている(球体)から、そういう理解をするし、納得が出来ることなんだと思います。

ここでいいたいのは、この直線的理解円環的理解の差異です。

直線と円、その運動としては・・・そもそも次元が違うのです。
ここをごちゃ混ぜにしてはいけません。

直線は線(一次元)で表すことが出来ます。
対して円は方向としてはもう一次元プラスした二次元の世界(面的世界)が必要です。
そうでないと円という運動を描像できません。
つまり、直線と円ではひとつ次元が違い、円というのは直線から次元が一つ上昇した姿とも言えるのです。

こういった、図形の意味なんて数学でも習わなかったですよね。
線という概念、円という概念、球という概念、それらは次元の違いが表現されていて、ただの図形ではないのです。
おそらく、数学の本質はそういったところを理解してこその意味があるのだと思いますが、高校までの数学はなんだか、ただただ公式を覚えてそこに当てはめていた気がします。何をやっているのかは分からなかった・・・。

というところを踏まえて、円、そして回転という動きをみるとそれは

1つ上次元のイデアなのでは・・・?

という気がしてきました。
だから、古代のウロボロスの蛇や地球の回転、天体の回転、暦のサイクルなど、万物が回っている。そもそも回っていることこそが世界、生命・・・?
そんな解釈も出来そうですね。

今回は回転の不思議について、問題提起的な意味で取り上げてみました。
次回以降、またヌーソロジーにインスパイアされた円、回転の不思議を説明してみたいと思います。

「すさのわ」の「わ」もこの回転、円の輪からイメージして付けました。
輪、和、環・・・この回転の不思議を突き止めることが、世界を理解するヒントになりそうです・・・
(続く)