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だから、旅を続けたくなる

昨夜、奥さんと何気なくおしゃべりをしていた。
僕は普段から歌の動画を撮ったり、歌を作ったり、文章を書いたりする。
それは作品作りだ。
奥さんにも、結局やりたいことは「作品を作ること」なんだと思うと話した。
どんな些細なことも、ちょっとしたつぶやきも、ある意味、その人の作品。

だから、人生は作品作りの旅みたいなものだと思う。

更に、踏み込んで、作品を作ることって、本質的には何だろと考えたとき、それは僕にとっては、終わらせることだという結論が出た。

自分の中にあった、感覚や何となくの解釈、感想に結論をつけて、まとめて、終わらせていく。
それが作品作りの根底にある、衝動だと思う。

終わらせていくことで、それがしっかり切り取られ、区分けされ、整理された記憶として仕舞われていく。
それが何とも言えず気持ちいい。

きっとそうしていかないと日々受け取っている感覚や印象は抽象的なものになり、終わらせることが出来ない。ぼやっとしてしまう。すると作品にならない。

書けない時期、作品が出来ない時期は抽象の海に溺れているのかも知れない。

自分の言葉を見つけられない。

そういう時は、まずは落ち着いて、ひとつひとつの感覚を味わってみる。
そして、それをしっくりくる言葉にする。
あっ、自分はこんなことを思っていたんだと、改めて感じてみる。

そうして、頭の中を整理して、ひとつひとつ大事に仕舞っていく。

そんな深みが何より大切だ。

角度を変えれば、どこまでも作品を作ることは出来る。

わたしたちの日常が、些細な出来事がちゃんと終わらせられれば、この旅は軽やかに回っていく。

なぜなら、終わりは始まりだから。

終わらせると始められる。

だから、旅は続く。

だから、旅を続けたくなる。