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エニアグラムについて part3~意識の向かう方向~

エニアグラム診断、やってみると思うのですが、なかなか自己診断が難しい。

いくつかの診断をしてみましたが、都度タイプが違ったりします。
今の自分と若い頃の自分が記憶の中で混在するので、自分自身の判断も一様では無いかもしれません。

一応、自分のタイプはこれかな?というところに落とし込んで置いて、そこを軸に幅広くエニアグラムの世界を学んでいくのが良いかなと思っています。

そもそも
人間の性格形成がどういう構造で作られているのか、そこが面白いのです!

誰しも持っている9つのタイプの原型。
他人と関わる中で、この9つのタイプを自分の中にも確認しておくと、『あの人のことが理解できない』というような気持ちが湧いてきにくいと思います。

もう一度、エニアグラムの9つのタイプを振り返っておきましょう。

タイプ1:改革する人。一貫性や良識で他の人を導く。一方、完璧主義で憤慨する場面が増えることも。
タイプ2:助ける人。寛容さや癒しの力で輝く。一方、人を喜ばせることに走りすぎる。所有欲に悩む。おせっかい。
タイプ3:達成する人。優秀で真正であることの模範となる。一方、成功や地位を闇雲に求めてしまう。
タイプ4:個性的な人。創造性や直観力を発揮。むらっ気があって、自意識に足をひっぱられることも。
タイプ5:調べる人。未来を見通す知性や独創性がある。一方、エキセントリックになり孤立することも。
タイプ6:忠実な人。サービス精神の見本となる。一方、不安や反抗心に悩まされる。
タイプ7:熱中する人。多くを達成し生き生きしている。一方、衝動や短気に襲われる。飽きっぽい。
タイプ8:挑戦する人。パワフルで寛大なリーダー。一方、他人を威嚇したり支配する。
タイプ9:平和をもたらす人。人をまとめ葛藤を癒す。消極性や頑固さに足を引っ張られる。

このタイプ、身近な人や芸能人など、自分の中のイメージにある人を思い浮かべながら進めると理解しやすいと思います。


この9つのタイプ、今回も3つグループ分けをしていきます。

今回は
意識が『内に向かう』『外に向かう』『内外両方へ向かう』
の3パターンです。
意識の向かう方向性についてです。
これが実生活での考え方、行動に直接繋がります。

前回part2で説明した3つの分け方とはまた視点が異なります。
前回はそもそもの欠陥、無意識に抱えている傷が『本能』『感情』『思考』のどこから生まれたものなのかを説明しました。

今回はその意識が現実世界でどういう方向に向かうかによって3つに分けていきます。

1.意識が内に向かうタイプ
それはタイプ1、4、5です。

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タイプ1:改革する人。一貫性や良識で他の人を導く。一方、完璧主義で憤慨する場面が増えることも。
タイプ4:個性的な人。創造性や直観力を発揮。むらっ気があって、自意識に足をひっぱられることも。
タイプ5:調べる人。未来を見通す知性や独創性がある。一方、エキセントリックになり孤立することも。

タイプ1から、ちょっと詳しく説明します。
タイプ1は改革する人。完璧主義で間違ったことが嫌いです。
理想を追っかけますが、これは自分に向けられる理想なので、自分の内的世界にそういう理論や考え方を構築する傾向があります。
自分の本能の衝動、安心スペースの確保を内側へ探していくことになります。正しい理論や法的な指標を自分に取り入れようとするイメージしょうか?そう考えると周りにいませんか?何か問題が会ったとき、すぐに『法的には』とか決まりから話をする人。そういう人は常に法や決まりにしたがっていれば、安心だと常に思っているのかもしれません。

タイプ4は個性的な人。芸術的な感覚や世界観を持つ人です。
こういう人は自分らしい内的世界を常に構築したいと常に思っているので、正に内側ですね。そしてその自分らしさが周りに評価されているか気になります。もしそうではないと思ったときにもそれは内側へ向けられるので、まだまだ自分は洗練されていないとか、自分を責める傾向もあります。
そのことで自意識過剰になったり、落ち込んだり、そんな人、周りにいますよね?外から見ると独り相撲のようにも見えますが、本人は必死です。(僕はこのタイプかも・・・)

タイプ5:調べる人。外側の問題について、知識や学問で乗り越えようとします。なので意識は内向きなのです。
これは法や決まりで解決するのではなくて、もっと深くて、本質的な理解へ到達しようとします。新たな考え方を求めたり、未知の内容を学ぼうとしたり、そういった探究心が発動します。研究家っぽい人ですね。
マイナス面に出ると、そこへ逃げ込みがちです。


2.意識が外へ向かうタイプ
それはタイプ2、7、8です。

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タイプ2:助ける人。寛容さや癒しの力で輝く。一方、人を喜ばせることに走りすぎる。所有欲に悩む。おせっかい。
タイプ7:熱中する人。多くを達成し生き生きしている。一方、衝動や短気に襲われる。飽きっぽい。
タイプ8:挑戦する人。パワフルで寛大なリーダー。一方、他人を威嚇したり支配する。

タイプ2から説明していきます。
タイプ2は助ける人。周りを気遣い、手を差し伸べます。だからいつも外に意識が向かいますね。
タイプ2は元々、感情、イメージの欠損からできてくる性格。承認欲求も強くなりがち。その力を周りを助けることで満たそうとする気持ちはわかる気がします。
そして、それがうまく働かない時には苛立ちを感じたりしてしまうかも知れません。あんなに良くしてあげたのに・・・とか、お節介になることもあります。

タイプ7は熱中する人。元々、思考的な欠損が潜在的なパワーにとなっているタイプ7、いつも考えていて、いつもそれが外に反映されます。
だから考えたこと、思いついたアイディアを実行せずにはいられません。
いつも慌ただしく生産していて、多動的、行動あるのみという信念があります。いろんな可能性、やり方を試していくことによって、自分の思考の力を発散しているという感じです。外へ外へ関心が向くのはその為です。

タイプ8は挑戦する人。このタイプの元々の欠損は本能です。
他人に支配されることを恐れることが、外を支配したいという欲求に繋がっていきます。
しっかり自分の意見を持って生きています。
味方も多いけど、敵も多い。自分の正しさを主張するため他人を責めたり、攻撃したり、どうしても支配欲が湧きます。
やはり外への意識は常に強いわけですね。


3.内外両方に向かうタイプ
それはタイプ3、6、9です。

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内にも外にも向かうのでバランスタイプと言えます。エニアグラムグラムの三角形も安定した形をしていますね。こういう人たちが常に社会でもバランスを取ろう取ろうとしてくれているのかも知れません。
内と外をつなげるのがテーマ。しかしその分、内外のどちらにも逃げ込める器用さ兼ね備えています。

タイプ3:達成する人。優秀で真正であることの模範となる。一方、成功や地位を闇雲に求めてしまう。
タイプ6:忠実な人。サービス精神の見本となる。一方、不安や反抗心に悩まされる。
タイプ9:平和をもたらす人。人をまとめ葛藤を癒す。消極性や頑固さに足を引っ張られる。

タイプ3から説明します。タイプ3達成する人。
このタイプは元々感情、イメージの欠損からパワーを得ています。
何かを達成する場合、自分のイメージと周りのイメージが一致しなければいけません。なので内と外、両方を常にみていないといけないのです。
自己満足では納得がいかず、自分の理想をしっかり外にも作り出したいと願います。いわゆる事業の成功者はこういうイメージですね。その分、自分のポジション、イメージがどうしても気になり、そこに固執しすぎることもあるでしょう。

タイプ6は忠実な人。会社で言えば、営業マンや優秀な部下というイメージです。元々、思考の欠損からパワーを得ているこのタイプ、常に誰かのニーズを把握しようとします。
その分幅広い人間関係を築き、その誠実さで信頼を得ます。
思考タイプでもあるため、自分の考え、他人の考えを両方を常に考え、良い道を探していきます。自分の軸を他人から探してしまうという考えになりやすく、そこで負のスパイラルに嵌ることもあります。

タイプ9は平和をもたらす人。癒しを与えてくれる、陽だまりのような存在。
元々は本能の欠損タイプ。生存するために争いを嫌います。
自分の中の平和なイメージを周りにも作りたい、そういう気持ちから内と外、両方を見つめ、人を繋ぎ仲を取り持とうとします。
争いが嫌いなため深く、濃い人間関係は避けようという気持ちが働き、悪く出ると表面的な人と映ってしまうこともあります。

この3タイプは安定した社会を作る上では欠かせない気がします。

一般的な組織をイメージした時はこの3パターンが必須、基本になるのではないでしょうか。タイプ3の達成する人がビジョンを掲げ、タイプ6の忠実な人が実行し、世に広め、その広がった世界をタイプ9の人が繋いでいくのです。
そんな安定の三角形。

しかし、社会が変化し、新しいイノベーションを求める時代は、この上にそのほかのエニアグラムタイプの力も結集させて、進んでいかなければ難しいのかなと思います。

今は、正にその時代!

誰もが、その人らしく活躍できる時代になってきていると思います。

また次回は別の角度からエニアグラムの解説をしていきます!