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Diary of Journey Vol.1 韓国・ソウル(前編)

今日から不定期で連載するすーさんの紀行文、Diary of Joureny
この紀行文では、すーさんが日本各地や世界各国で見聞きし体験した出来事をありのままにつらつらと書き記した、シンプルかつ起承転結もないただの紀行文です。読みたい人だけ読んでね。

今回は先週初めて韓国に行った時の様子をお届けします。前・中・後編に分けて書きます。

8/29(木)曇り・雨
ノリと勢いで韓国行きチケット予約

友人のインスタを見て、韓国行きLCCが安値セールやっているという投稿を目にする。韓国そういやお隣の国なのに行ったことなかったし、7~8月とメンタル的にも体力的にも忙しかったので、どっかで羽を休めたいタイミングを作りたかった。ちょっと「頑張らない時期」を作るのも大事かも。と思って、その場のノリと勢いでソウル行きチケット片道分だけ予約する。パスポートを見ながらチケット予約するのは去年のマレーシアタイスリランカ旅以来だ。この独特のワクワク感と緊張感、やっぱり旅ならではだ。お隣の国とはいえ、異国であることには変わらない。コンフォートゾーンに抜け出そうとしているこの感覚が懐かしく、とても楽しみになってきた。

9/2(月)晴れ
成田発、ソウルへ

快晴。成田スカイアクセス線から眺められる田園風景が残暑の日差しに照らされ青々と輝いているのと裏腹に、自分は車内で必死にeSIM取得すべくスマホと睨めっこしている。旅という非日常に向かうというのに相変わらずスマホはこの今という時代を生きていく上でどこに行っても離せない。手続きフローに苦戦しながらスカイアクセス線ののどかな自然の景色を楽しむ暇もなく、eSIMの手続きは終わらせるのに30分かかり、完了したタイミングで成田空港に到着した。

去年の東南アジアと違って、お隣の韓国だ。日本からそう遠くない場所のため日本食も不自由なく食べれるだろうと思い、いつも成田・羽田空港で恒例だった「旅立つ前に日本食楽しもうタイム」は今回あえて控えた。代わりに空港価格のたっかいコーヒー500円をオーダーし、チェックインを済ませたのちに30分ほどカフェでゆっくりする。行き先が韓国であっても国際線に乗り込む緊張感と高揚感は変わらない。何か忘れ物はないか、必要な手続きは他にないか、搭乗ゲートに遅れずに行かねば、といった謎のマスト感にかられながらもT-way(韓国のLCC)ソウル行き18:30発は着々と迫っていた。

搭乗ゲートに着いたときは自分をのぞいて全員が韓国人(と思われる)で、改めてここから日本人がマイノリティーである世界に一歩踏み出したのだという寂しさと動揺、そして不思議なワクワク感と高まりが自分の中で感じ取ってきた。

ソウル行き2時間30分のフライトで読んでいた本。旅中は旅にまつわる本がふさわしい

2時間30分ほどであっという間に韓国・ソウルに到着した。トランジットを除いて8カ国目の渡航国。また一つ新しい入国スタンプが増えるのかと思うとささやかな達成感に一人包まれた。

1時間に及ぶ入国審査の列をくぐり抜け、新たな入国スタンプを押してもらい(韓国ではハンコでなくQRコード付きのシールだった。なんというかIT大国の片鱗をここから感じてしまった)、ゲートを潜ったらそこは韓国だった。言わずもがな日本人は1%にも満たない韓国人オンリーの世界。韓流ドラマやK-POPで日本でも韓国文化はお馴染みだが、いざ韓国人のみの世界に飛び出すとやっぱりここは外国なのだなと思わずにはいられない。日本人と似ているようで全く違う顔つき、飛び交う言語、目に飛びつく看板の文字、そこはやっぱり異国の世界だった。比較的日本と近いし似ているとはいえ、ようやくコンフォートゾーンから抜け出した、ここから旅が新しく始まるのだという高揚感が沸々と上がってきた。

Uberタクシーを予約し、いざここからソウル市内へ!と空港ロータリーに向かうも、なかなかタクシーは現れない。アプリで「到着しました」との通知が来たのに、それと思しきものは現れない。必死に周りの韓国人タクシーのおっちゃん達に話しかけながら、待合場所はここで合っているか聞いてみる。というか向こうから話しかけてくれた。韓国人はやっぱりというか親切な人たちが多そうだ。

ようやく自分が予約したと思われるタクシーがやってきて、ひとまず安堵。色々案内してくれた周りのタクシーおっちゃん達にバイバイと別れを告げ、いよいよソウル市内に向かう。Uberタクシーのおっちゃんがスマホ充電させてくれたり日本のこと聞いてくれたり、とても親切。やはり外国で触れる人の温かさはお隣国であっても変わらず安心する。人の温かさを実感しつつ外の仁川大橋から見える深夜のソウルの夜景がダイナミックで、東京以上に圧倒される。日本より国土狭い小国ながらも必死に競争心剥き出しでのし上がってきた韓国。その強かさと迫力をここからまさに実感できる。あっという間にソウルの摩天楼と喧騒に吸い込まれ、予約していたゲストハウスに到着。1時間付き合ってくれたタクシー運転手ともここでお別れ。日本を出てから半日もたたずして現地の人に触れることができ、早速この旅における幸先の良さを感じた。

木造メインである日本の街並みと違ってレンガ作りの建築様式が主である街並みは、お隣といえども日本と決定的に文化と慣習が違うということを教えてくれる。周りをゆっくり見渡す暇もなくそそくさにホテルのチェックインを済ませ、近くのコンビニに向かう。韓国に来てから一番やりたかったことがある。韓国のコンビニで辛ラーメンとビールを買って、外テラスで食べながら飲むこと。韓流ドラマで幾度も見てきた韓国のコンビニには簡易なテラス席が必ずついている。そこで男女がコーヒーなりビールなり飲み交わすシーンに淡い憧れがあったのだ。早速韓国ウォンを使ってご当地ビールCASSと日本でもお馴染みの辛ラーメンを買って、9月の涼しい深夜の風を浴びながら外テラスで味わった。韓国のカルチャーに一歩踏み出せた瞬間に、一人満足感を抱いていた。

初日のソウルで味わった、深夜のコンビニテラスでのビールと辛ラーメン






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