SORACOM Fluxで、Harvest Files更新時に通知される仕組みを構築する
SORACOM Fluxを用い、SORACOM Harvest Filesにデータがアップロードされた際、メール通知される仕組みを構築します。
1. 背景と目的
2024年7月17日のSORACOM Discoveryで、ローコード でIoT アプリケーションを構築することができる「SORACOM Flux」が発表されました。この日に発表されたサービスの中で、私が最も興味を持ったサービスが、このSORACOM Fluxでした。
ちょうど、SORACOM Harvest Filesにデータがアップロードされたことを即座に知りたい、という課題があったため、この課題をSORACOM Fluxを用いて解決すると同時に、SORACOM Fluxの概要を掴むことを目指します。
なお、SORACOM Fluxで構築するIoT アプリケーションの中に、生成AIを組み込むこともできますが、本記事では、生成AIを用いず、まずはシンプルな仕組みを構築します。
2. SORACOM FluxがIoTアプリケーションの自作を実現する
SORACOM Fluxは、IoTアプリケーションをローコードで構築することができるサービスです。IoT関連のサービスがますます充実し、「自作」できる幅がどんどん広がります。
IoTデバイスを自作することで、現場のデータを得ることができますが、IoTアプリケーションを自作することで、得られた現場データを分析/判断し、その結果を得ることができます。
SORACOM Flux特徴の一つは、この分析/判断の中に生成AIを組み込むことができる点です。公式ドキュメントでは、カメラから得られた画像データを入力とし、「青いシャツを着た人」を生成AIで分析/判断し、その結果をSlackに通知する仕組みが紹介されています。
IoTデータに生成AIを組み合わすことができること、またこれらの仕組みをローコードで構築できることが面白いですね。
3. Harvest Files更新時に通知される仕組みの構築
まずはSORACOM Fluxの概要を掴むべく、「SORACOM Harvest Filesにファイルがアップロードされた際、Emailに通知する」というシンプルな仕組みを構築してみます。
これだけで、Harvest Filesにデータがアップロードされた際、Email通知する仕組みを構築できました。
4. まとめと今後の課題
SORACOM Fluxを用いたシンプルなEmail通知の仕組みを構築し、SORACOM Flux概要を掴むことができました。
次は、アップロードしたデータを生成AIで分析し、その結果を通知するという仕組みを構築したいと思っています。他にも、アイデア次第で便利な仕組み、面白い仕組みを作ることができそうです。自作でできる幅がどんどん広がりますね。
参考文献
・SORACOM FluxのSORACOM公式ドキュメントです。