ボタンを押すと音声が再生される機器の開発1 構想とMVP編
「ためしてガッテン」のガッテンボタン(?)のように、ボタンを押すと特定の音声が流れる機器製作の依頼を受け、リーンスタートアップの手法に基づき、まずはMVP(Minimum Viable Product、実証ミニプロダクト)を作ってみました。MVPから得られた学びを言語化します。なお、MVPについては前回の記事で触れています。
1. 構成図とMVP写真
・ボタンを選定し、イメージと合うか確認
・スピーカーで音声を再生できることを確認
・筐体のサイズ感の確認
などを目的に、MVPを作りました。構成図と、MVPの写真を次の通りです。
テキストを再生する方法は、以前の記事にまとめた方法で作成しました。また、最初はマイコンとしてM5Atom Echoを選んだのですが、音が悪く、比較的音の良いM5Stack Core2に変更しました。ボタンとM5Stack Core2を、100円ショップで買ったタッパーに配置。MVP1号機の完成です!!!
このMVPで、依頼者との打合せを実施しました。得られた気づきと対策について、次にまとめます。
2. 大きい方のボタンを採用
ボタン案として、2つ準備していました。結果、押した感のある大きい方のボタンを採用するすることに決めました。
3. 音声をもっと大きく明るい声に
今回は、機械音声を再生する仕様としましたが、明るい声にしたいという要望を受けました。機械音声で明るい声を出力する方法もありますが、ICレコーダー等で明るい声を録音し、これをマイコンで再生させるのもありかもしれません。後者の方法を試してみたいと思います。
音声を大きくするためには、アンプとスピーカー仕様の選定が重要になります。 何W出力のスピーカーを選べば、どの程度の音量が出るのか肌感覚が無いため、もう少し調べる必要がありそうです。
音声データをマイコンで音声を再生する方法として、DACで再生する方法と、I2Sで再生する方法があるようですが、I2Sの方が音が良いようです(参考記事)。
4. 筐体をもっと小さく
筐体サイズは、ボタン程度の大きさが良いとの意見を頂きました。
ジップロックスクリューが、このボタンにシンデレラフィットする予感なので、MVP2号機はこれで作ってみたいと考えています。
ジップロックスクリューの青い蓋の中央に穴を開けボタンを配置し、ジップロックスクリューの中に、バッテリー、マイコン、アンプ、スピーカー等を配置するイメージです。
5. まとめと今後の課題
MVPを作ったからこそ、具体的なフィードバックを得ることができました。MVPをもっと速く作ることが大切だとも感じました。
次は、音声と筐体を改良したMVP2号機を作りたいと思います。音声関連の知識に乏しいため、この開発を通し、音声関連の知識を増やします。