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JAWS FESTA 2024 in 広島 参加レポート
2023年11月に、IoTをキッカケにAWSデビューしました。AWSの知識を広げるべく、2024年10月12日に開催された、JAWS-UGの全国イベントであるJAWS FESTA 2024 in 広島に初参加してきました。5会場x8セッション+キーノートで、全41セッションと盛りだくさんでした。聴講したセッションごとに、得られた情報や気づきをまとめます。
(2024/10/18)
今回、スーパーカブで高知から広島に行きました。旅日記を記事の最後に追加しました。
■ キーノート:~AIで未来を切り開く~広島県におけるAI活用の取組
広島県知事 湯﨑英彦さんのキーノートでした。広島県におけるAI活用の施策が紹介されました。
スローガンは「HIROSHIMA AI TRIAL ~失敗を生かそう~」
このスローガンは、自由な発想で、失敗を恐れず、失敗から学び、試行錯誤を繰り返し、何度でも挑戦していこうという、AIに関する様々なチャレンジに対するメッセージです。
登壇内容は、大谷イビサさんの下記記事がわかりやすいです。
県知事が繰り返しおっしゃっていた「失敗してもいい」というメッセージが響きました。県のトップがこのような発信をされる中で活動ができると、やりやすいだろうなと想像します。高知県でも生成AIコミュニティが立ち上がったりなどの動きがあります。私自身も、高知県の課題を解く上で、AIという道具をうまく活用できるよう挑戦していきます。
■ 生成AIによる業務利活用アプリを、部門横断チームが3日でPoCを作ってみた!
三菱電機株式会社 小川雄喜さんの登壇でした。資料が公開されています。
PoCの一つとしてコードレビューを行うツールの紹介がありました。設計書とコードをアップロードし、チェックするツールだと理解しましたが、これはいいなぁと感じました。このような実務で使うツールを、チームで集中して作るのはいいですね。そして、IoT専門の部署があるんですねー。
私も生成AIの組織内活用に試行錯誤していることもあり、興味深く聴講しました。
■ AWSで実現するエレベータ遠隔監視システム 〜グローバルに広がる予防保全の革新〜
フジテック株式会社 勝部俊介さんの登壇でした。資料が公開されています。
Lambdaのログデータを集計する仕組みをLambda、S3、Athenaで構築されていること、AWS Cloud Development Kit等でデプロイを自動化する仕組みを構築されていること、エレベータの稼働状況がわかるアプリを開発されていることなど、なるほどーと思いました。
また、「AWSなどのクラウドサービスプラットフォームは、事業に貢献することを可能にするITのプロダクト群であり、これを使って事業的な価値を向上させていくことは、必要不可欠。しかし、社内でどの部門が/誰が先行して活用するかは、はっきりとは決まっていない。」とのメッセージがありました。はっきりと決まっていないからこそ、率先して活用することで、組織の中で価値を生んだり、役割を担ったりできるなとも感じました。
私も簡単なIoT遠隔監視の仕組みを構築していることもあり、大変参考になりました!
■ サーバレスで挑むIoTプロジェクトの現実解
北海道ガス株式会社 小笠原元気さんの登壇でした。資料が公開されています。
IoT CoreとIoT Ruleを活用すれば、後続のサービスに繋げやすいとのメッセージがありました。私はまだ本格的にこれらを使ったことがなく、使ってみたいと感じました。
また、年間スケジュール運転機能を、Lambda、DynamoDB、IoT Shadow、Step Functionsで実装された事例の説明がありました。この構成も参考になりました。
■ GPSデバイスを使った簡易位置案内システムの構築をしてみた話
SORACOM UG 和田健一郎さんの登壇でした。資料が公開されています。
自己紹介で「地図見るの好きです」とのメッセージがありました。私も地図見るの好きです。地図好きな和田さんから、シャトルバスの位置情報を、SORACOMのGPSデバイスとAmazon Location Serviceを用いて可視化した事例について、紹介頂きました。
私は、Amazon Location Serviceを使ったことがないのですが、IoTとの親和性も高そうですね。IoTに絡めて使ってみたいと感じました。
■ AWS前提での書き直しと、リストに準拠した自動チェックの実装
ダイキン工業株式会社 角田潤也さんの登壇でした。
主な内容は、「オンプレミス前提で書かれた、有識者でないとわからない社内セキュリティチェックリスト」を、「AWS前提かつ誰でも一定の基準で対応できるリスト」にし、さらに「リストに準拠した自動チェックシステム」を構築したものでした。
感じたことは、チェックリストを本当に実務で活用できる文章にする重要性と、開発の早いタイミングでチェックリストに基づいたチェックするために自動チェックの仕組みを構築する重要性です。
■ AWS LambdaとAmazon SQSで「わかった気になれる」FreeRTOS入門
株式会社ソラコム 松下享平さんの登壇でした。資料が公開されています。
FreeRTOSで書かれたコードを、入力用Lambda→SQS→出力用Lambdaに例えて説明頂きました。
例えば、センサーでデータを取得し、それをクラウドに送るというIoTシステムを構築したい場合において、データ取得スピードよりもクラウド送信スピードが遅い場合、処理が追いつかない問題が発生します。この際、入力と出力の間にキューを入れ、入力と出力を別関数で(並列で)動かすことで、この問題を解決することができます。
FreeRTOSの名前は聞いたことがありましたが、何が良いのかわかっていませんでした。M5Stack等でもFreeRTOSを動かすことができるようですので、やってみたいと思います。説明が非常にわかりやすく、大変勉強になりました。
■ Japan AWS Jr. Championsがお届けする、アウトプットのすすめ
NECソリューションイノベータ株式会社 矢島光さんの登壇でした。
アウトプットのコツとして「パターンを見つける」とのメッセージがありました。矢島さんは、Xのパターン、ブログ投稿のパターン、LTのパターンを自分なりに見つけ、そのパターンに従ってアウトプットされているようです。
私は、2024/1/1に、週に1本noteに投稿しようと決め、現時点で(2024/10)でなんとか継続できています。ただ、アウトプットに時間がかかるので、もう少し短縮化したいんですよね。書き出しとまとめの文章のパターンを決めることで、短縮化を狙いたいと思います。
■ まとめと今後の課題
今回、初めてJAWS FESTAのイベントに参加しました。私のバックグラウンドとして、機械系出身であること、またIoTをキッカケにAWSに触れたことから、IoT以外のAWSサービスに関する内容は、私にとって結構難しかったです。AWSのサービスは多岐に渡るため、まずはIoTを中心に、その周辺サービスをうまく利活用していきたいと改めて思いました。
また、複数の方とIoTに関わる情報交換もできました。高知で活動しつつ、こうやって県外の方とIoTやAWSという共通の技術領域で会話ができるのは、大変励みになります。
登壇された皆さま、現地で話させて頂いた皆さま、そして運営の皆さま、ありがとうございました!!!
■ 参考(他のセッション)
聴講してしていないセッションのうち、プレゼン資料を見つけたものを載せています。
◎AWS Samurai, AWS Heroというタイトルを得て思うこと ~偏屈たれ~
好きな技術・コニュニティを推し活し、偏屈でありましょうとのメッセージ。私の場合は、IoT推しです。
◎JAWS-UG 事務局 の「これまで」から みんなで「ここから」を考えよう
◎多数のWebサービスをECS/Fargate構成で効率よく構築・運用するなら copilot-cli
◎おらたちに力をわけてくれ!!JAWS FESTA 2023から1年、地方とコミュニティのこれからを語り合いたい!Σd(・ω・´)グッ
◎グローバルAWSユーザーコミュニティとJAWS-UG
◎Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語
◎XSS攻撃から考察するAWS設定不備の恐怖
◎データ分析基盤のためにS3を深堀する
◎不要なリソースを自動で定期的に整理する方法~Sandboxアカウントのコストを削減しよう!~
◎CloudWatchで小さく始めるWebサービスのオブザーバビリティ
モニタリングとオブザーバビリティの違いを知ることが第一歩ですね。
◎AWS DDKを利用したDataOps事始め
◎Application Signalsで始めるSLO ユーザー満足度を数値化する第一歩
◎Amplify Gen 2で始める生成AIアプリ開発入門
◎Building Generative AI Application By No Code
他にも興味深いスライドが、ドクセルに多々公開されています。
◎パートナー企業のテクニカルサポートエンジニアとして気になる、より良い AWS サポートの利活用について
◎AWS App Studio を触ってみよう! API 連携してみよう!
■ 参考(旅日記)
高知から広島までスーパーカブで向かいました!旅日記です。
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