周囲への病気の報告の話
1年前に息子が病気になり、病名がわかるまでに少し時間があったため、息子のまわりにいる人たちは息子の具合を気にかけてくれていました。
また、我が家の他の家族(夫・娘・娘)も息子を心配していて、最初はその周囲には特に話してはいなかったようですが、様子が変だったようで、その事をまわりの人たちも同様に気にかけてくれていたりしたようです。
息子の入院し治療が始まった頃は年末が近くて、普段なら昔からの友人たちに会う時期であったり年賀状を用意するような時期であったことで一年の中では周囲と連絡を取るような時期でありました。
また、これは大きいですが、主治医からは治ると言われた、
ということもあり、
病気が分かってすぐの頃に病気であることや今後の予定、人によっては病名を伝えていました。
家族もまた同様に周囲に報告したり相談しました。
周りの人たちの反応としては、
「えー、どうして?」と共感して戸惑ったり、
自分の子が具合が悪くなったときと重ねて一緒になって傷ついてくれたり、
「大変だね」「応援してるよ!」「何かできることがあったら言ってね!」「しっかり休んでね!」と応援してくれたり、
私たちのことを勇気づけてくれる人しかいなかったのですが、
色々落ち着いてきて、入院中に息子から病気を他人に言って欲しくないと考えていることを伝えられました。
また人によっては病名を伝えてしまって、重かっただろうな、と考えるようになりました。
冷静になって最初から病名まで言う必要は無かったのかもしれないなと思うようになっています。
その点今となっては後の祭りですが、当時は何故だか今後のためにも伝えておかなきゃ、伝えておきたいという気持ちに駆り立てられていました。
病名を言おうと言うまいとやはり周りからの応援に息子も私たちたち家族も助けられたということの方が大きいので、一山だけですが越えた今は
感謝しかない
という思いでいっぱいです。
先日、息子は運動会に少しだけ参加することができました。
応援席にはわざわざ息子の姿を見にきてくれた息子を支えてくれた別の学校に通う大親友の親子、また息子の復活を泣いて喜んでくれる親戚のような心で思ってくれている友人もいました。
完全復活まではまだ道半ばの部分もありますが、とりあえずは戻ってこれてるんだな、という実感が湧きました。
病気についての終わりがあるようなないような、そんな迷路の中にいるような日々は続きますが、息子にはこれからもたくさんの人に支えてもらいながらも一筋一筋の光を頼りに日々を着実に歩んでいってもらいたいです。
〈紹介〉
怖くてつらい病気の治療の話、でも時々楽しかった入院の経験を伝えることで誰かの役に立てたら良いなという気持ちが息子にもあり、
公開しても良いかと聞いてみたら良いよということで、2022年冬から2023年現在の息子の闘病の記録、入院中のこと、入院中に出会った人の話をnoteにまとめて公開しています。