使用した薬の話とそれにまつわる話
息子が治療のために使用した薬はたくさんありましたが、点滴、筋肉注射、髄注、そして毎日経口投与というかたちで体にいれました。
またそれ以外の薬も使いました。
今回はそんな治療に使用した薬のまとめです。
体の中に入れた薬
点滴を使用して入れていた薬
点滴を使用して入れていた薬です。
多種多様の薬が時間で入ります。注射器から入って終わるものもあれば、メインの点滴があり、別のルートから同時にいれるものがあったり、
とりあえず点滴が空になるとピーピーピーピーなって終了が知らされます。
◎抗がん剤
プレドニン(正確にはステロイド)
オンコビン
ダウノマイシン
ロイナーゼ
エンドキサン
キロサイド
メソトレキセート
アドリアシン
◎抗がん剤副作用予防
ラスリテック(ラスブリガーゼ) 高尿酸治療
フロセミド 利尿のため
グラニセトロン 吐き気止め
ウロミテキサン 出血性膀胱炎予防
プリンペラン 吐き気止め
ダイアモックス 利尿のため
ロイコボリン メソトレキセートの毒性軽減
メイロン 吐き気止め
ポララミン アレルギー症状対策
ソル・コーテフ(ステロイド) アレルギー症状対策
プロイメンド 吐き気止め
◎抗がん剤の影響を補うために使用
アコアラン ATⅢ増加のため
フラグミン 血栓予防
ノイトロジン 白血球増加のため(緊急時のみ)
◎輸液、栄養
ソルデム
生理食塩水
ヴィーンD
ソリタT2
エルネオパ
◎抗菌薬
セフェピム
バンコマイシン
ファンガード(一時的、補助的に) 真菌感染対策
◎痛み止め
アセリオ
ロピオン
フェンタニル
◎その他
ガスター 経口で飲めない時に
息子は治療に前向きになってからは、
新しい薬や抗がん剤を入れる際、入り始めてすぐ体に入る感じが分かり、まず第一声、
あ、入った
みたいなことを言いました。
そしてだいたい30分くらいすると効果が出てくるので
大丈夫、とか、何か気持ち悪くなってきたとか
その感想や現れた症状を伝えていました。
ゲームをやりながらポツリと言うことが多かったので対応が必要ないときは受け流していましたが、
今思うとずっと常に緊張して構えていたのだと思います。
点滴に関係して、カテーテルを体に入れてるときは定期的にヘパリンNaを入れて血液の凝固を抑えてましたが、ヘパロックはヒヤッとするといつもちょっと嫌そうでした。
筋注で使用した薬
点滴付きっ放しの状態ではありますが、筋肉注射で入れた薬もありました。
薬としては抗がん剤ロイナーゼのみです。
処置としては注射前にエムラクリームを塗りを塗り痛み予防をしてもらいました。
看護師さんではなくお医者さんが注射をするという病院ルールのようで、たまたま筋注の期間に担当医の先生が変わったりして3人の先生を体験して、
どの先生が一番痛くなかった、とか、後から痛くなかったのはこの先生のときだった
などなどそんな感想を言ってました。
髄注で使用した薬
背中の骨髄に注射して薬をいれることがしばしばありました。
術前にエムラクリームを塗り痛みを抑え、更に動くと危険なので全身麻酔で眠って処置を受けました。
◎注射された抗がん剤
メソトレキセート
ロイナーゼ
プレドニン(ステロイド)
◎使用された鎮静麻酔
ラボナール
ケタラール
髄注の日は麻酔する影響で術前飲食禁止の時間帯があり、ギリギリまで食べれるものが決まっていて、慣れるまでは塩を振ったごはんや味のない食パンを真夜中に出してもらい食べていました。
回数をこなしてだんだん慣れて食欲がある時期は夜中にハムチーズトーストを看護師さんに焼いてもらってもらっていたようです。
術後は麻酔の効き次第で色んな息子が見れました。ふにゃふにゃで口数の多い酔っ払い状態が多く、醒めて1時間するとよく食べていました。
慣れたら麻酔で寝れるのが好き、
と言って看護師さんや他の子のお母さんたちを驚かせていました。
飲み薬
点滴を使用していない時期の痛み止めや、少量で効果的なものは飲み薬が処方されました。今なお服用中のものもあります。
◎抗がん剤
プレドニン(ステロイド剤)
ロイケリン 粉薬
デカドロン(ステロイド剤)
メソトレキセート 粒が細かくたくさん
◎ 真菌感染を予防するための薬
ダイフェン(週3回朝夜、予防的に) 粒が大きい
ハリゾンシロップ(1回のみで不味すぎて根を上げる)
→代用でフルコナゾール
◎痛み止め、熱冷まし
カロナール
トローチ
◎内臓系
ウルソ 肝臓対策
フェブリク 尿酸値対策
リピデイル 高脂血症対策
ガスター 胃のムカムカ対策
酸化マグネシウム(通称カマ) 便秘対策
ラキソベロン 便秘対策
カイトリル 吐き気止め
息子もまだまだ小さい頃は薬を飲むのが苦手でした。シロップが大嫌い、粉薬もアイスやヨーグルトなどに混ぜたりしてなんとか飲ませていました。
小学校に上がる頃錠剤を出してもらえるようになってからは薬を飲むこと自体は問題なくできていました。
しかし、入院中に出される薬はそうとはいかない飲みづらいものもあったり、メンタルもあったり手こずることもありました。
薬剤師さんの知恵を借りたり、看護師さんたちの説得などあり、なんとか乗りこえて、今もいやいやながら頑張って飲み続けてます。
その他の薬
うがい薬
アズレン含漱用顆粒➕グリセリン 口内炎予防
➕キシロカイン 口内炎がひどいときの痛み止め
一時帰宅時用にとアズレンのうがい薬を市販で探すのが大変でした。退院後市販のトローチでアズレン入りのがあり思わず喜んでしまいました。
外用薬
肌トラブル、痔、口内炎、への対策で外用薬を処方してもらいました。
ロコイド軟膏 テープかぶれなど
ヒルドイド 乾燥肌対策
アクアチム 化膿止め
アズノール軟膏 痔の薬
強力ポステリザン軟膏 痔の薬
プロペト 唇用
レスタミン 痒み止め
グリセリン浣腸 便秘対策
エピシル 口内炎予防
便秘→痔、という流れはしょうがないと思いますが、白血球減少時になると痔はとても厄介です。
まずそういったものの治りがとても悪くなります。それから傷口からばい菌が入ってしまう危険性もあります。
ならないように便秘にならなきゃ良いって話ですが、薬の影響、食生活も不安定、さらにストレスフルの毎日なので、入院期間中の便秘は始まると大変だと思います。
振り返り
最近、オーバードーズのニュースをよく見るようになり、
かたや、入院期間中は薬漬け、いまだ曜日によっては数多く薬を飲まなきゃいけない息子の姿を落ちついた状態で改めて見ていて、
適正以上の量って一体、、
言葉は悪いですが、手っ取り早い薬があるんでしょうけど、きっと大量に飲むんでしょうから、私は口に運ぶだけで途中で力が尽きてしまうだろうと思ってしまいます。
さて、息子の話に戻り、
入院中は頻回の血液検査でお薬コントロールが当たり前だったので、その日を過ごすことに必死で、
息子の姿を見て大変そうだとは思いながら、
こんなに使っていても初発標準リスク(リスクが低め)での治療だと小児の白血病の化学療法の中なら量としたらむしろ控えめな方なのかもなー、などとも周りを見て感じていました。
しかし、病院から離れてみて改めて書き出すとやっぱり多かったよな、、1年前はほぼゼロだったよな、、と。複雑な思いが。
実際薬の影響は常に気にしないといけない部分ではありますが、気にしすぎると立ち止まってしまうので、今日のところは一旦そのことは忘れておくことにしとこうかと思います。