息子の入院のお供-飲みきりサイズの缶ジュースの話
160mlの缶ジュースをご存知でしょうか?
飲料メーカー数社から発売されているようなのですが、私は缶飲料は缶コーヒー?、
と、息子が入院するまでは意識もせず過ごしてました。
しかし、一昨年息子が病気になり、長期入院が始まって少し経った頃、同室の子がベッドサイドにストックしていた缶ジュースを目ざとく見つけてから知りました。
それ以降、息子にジュース(基本的に炭酸飲料)を差し入れるべくスーパー各社で買い物したときに見つけては買い、
特に頼まれてなくても新しい種類を見つけては買い、
と、かなりお世話になりました。
息子の病院では、入院中に持ち込み飲食した物は基本的に記録簿に記録します。
飲料に関しては飲んだ量も計って記録するよう言われていました。
それから例えば500ミリのペットボトルのジュースを持ち込んでも、病棟の衛生管理上、一度蓋を開けてしまうと24時間しか飲むことができませんでした。
息子に160ミリのジュースを1本差し入れして、おかわりすることはあっても息子は基本的に残しません。
(逆にジュースすら飲めないことがあるなんて、、は、健康状態を把握するのに良いバロメータです)
そして飲み終わったら記録簿に例えば
160(コカ・コーラ)
のように、飲料は残量を計らずに簡単に記録できたのでした。
ミニ缶ジュースだと、
病室から離れて計量カップで残量を計る、という微妙に面倒な作業をスルーすることができるので当時はそんな些細なことに喜んでました。
いや、それにしてもそんなジュースばっかり与えちゃ、
と言われてしまうかもしれませんが、当時は
抗がん剤治療中だし、長期入院中だし、軽くだけど食事制限されてるし、これくらいのジュースくらい好きなことをさせてあげたいよね
という気持ちだったと思います。
最近はすっかり買わなくなったので、
普段から割と使うスーパーの特定のレジ横にミニ缶ジュースが並んでいるのですが、見かけると当時を思い出したりします。
(お菓子コーナーやジュースコーナーでも見かけたことがあります。)
息子が入院中に希望したジュースは炭酸飲料がほとんどでした。
成人で抗がん剤治療されてる知人から抗がん剤治療中に炭酸を欲するという話も聞いたので、
抗がん剤治療のせいで体が爽快感を欲しがるのかもしれないですね。
飲みきりで、罪悪感も少なく、ちょうど良いサイズの飲み物、
息子の入院のお供の必需品だったと思います。
知人の話もあるので、子どもばかりでなく、特別な食事等での制限のない成人の方なら、お好みのジュースを入院セットに忍ばせておくと良いのではないかと思いました。