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タイムスリップ自分ログ 第4回

今回は約18年前の日記から
このエピソードは自分でも強烈な思い出となってます
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06-12-30 19:00
[落ち着いた]

 こんにちは作者です!

 ただいま12月30日、昨日は暖かい拍手コメント多数、ありがとうございました!

 希望を持つな、それは絶望の始まりだからとのコメントをくれた16歳の男の子熱い励ましありがとう!

 大丈夫、常に苦しんで生を実感しているから!

 絶望しきったとこで、人はかすかな希望にすがるのかもしれない。


 少し、休めばとの事ですが、作者にはもう時間がないのでした。

 年とると、そのへんは余裕効かなくなるんですね!

 しかし、前回の内容、いつもとは逆のベクトルに痛い!

 文章作法がどうとか偉そうな事言ってますが、あんまし気にしないでくださいね!

 ただ、死にそうな状況で小説書いてる自分としては、甘く見えるのも確か。

 もう趣味とかのレベルじゃないですし、自分には。


 ギリギリの彼岸を知った自分が、魂削って書いてる小説です。

 なめんなって、事です。




 さて、前回分を書いた直後、またいろいろあって、どうやら波乱の2006年は穏やかに終われそうです。

 しかし今年は人間の深さを思い知らされましたよ。

 うん。


 それで話はズレるんですが、先日、酔っ払いの方と酒を飲み交わす機会がありまして。

 ふと、弁当を食おうと公園に行き、ベンチに座った途端(この辺なんか痛いと思いますが許してください)、朝から酔ったオッサンが近付いて自分に話し掛けて来るではないか。

 年末で仕事も超多忙なこの時期、早く帰って寝てえとっととずらかろうと思いましたが、とりあえず話し相手になる自分。

 うわこりゃほとんど古谷実の漫画(稲中・わにとかげぎすなど)の世界だなと思ったり。

 古谷漫画は作者のバイブルみたいな存在です。

 その酔っ払い、どうやら作者の事を韓国人かなんかの外国人労働者と思ったみたい。

 その人、どう見ても友達少なそうな人生の落伍者みたいな感じだったし、話し相手が欲しかったんでしょうね。

 酒を勧められ、ロクに飲めないのに相手する自分。

 落ち気味だったので、こんなハプニングも楽しんでやれと飲んでみました。

 話し聞いてたら、その人、作者のバイト先の某青横縞急便で働いていたというではありませんか。

 しかも、略奪愛された経験はあるわ、小説家目指してただわ、まさに先輩!と呼んで差し支えない漢[おとこ]なのでありました。

 さっき言ったばっかの事も、よく覚えてないような酔っ払いでもありましたが。

 なんかいつのまにか作者は詩人という事になっていました。

 小説書いてるって、言ったのに。

 先輩が言ってた事を以下、羅列してみる。

・中原中也の『汚れちまった悲しみに……』って詩、あれは中原中也にしか書けねえ!

・(作者が世田谷区出身って言ったら)大藪春彦は知ってるか?『野獣死すべし』、おれはあの小説で魂が震えたね!あれはほんといい!あの人あんな硬派なのに金持ちの町の世田谷区に住んでるんだよな!でも生肉食えって言ってる!生肉!あれだけの人が生肉食ってるんだ!

・白虎隊がおれは好きでねえ。17歳で新撰組のために死んだ!17歳が!普通人のために死ぬなんてできねえ!それ知ってからおれは高校生を尊敬できるようになった。白虎隊の孫にも会った!

 などなど。

 焼き鳥おごって貰ったこともあり(結局「酒買う金ねえ」とか言われて200円あげたが)、1時間ほど話聞いてました。

 うん。

 ためになりました。

 彼は誰からも相手にされない人生の落伍者かもしれないが、しかし確かにその言葉には1人の男が戦ってきた重みが確かにありました。

 最後はともにエールを送り合い、別れたのでした。

 この焼き鳥の味と、日本酒の辛さと、ビールの苦味、覚えていようと思った。





 いまはただ1人の人と愛したり愛されたい気分。

 読者ももちろん大事!

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 文中内に書かれている心境と現在では20年近く経っているため、変わっている可能性がありますが、あくまで当時の文章を再掲載しているため、ご了承ください。

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