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雑文・睡魔


 僕はスイマー。僕が泳ぐのはプールの中でも海の中でもない。夜の闇に包まれた街の雑踏の中を泳ぐのさ。夢と現実の間を自由に行き来しながら、僕は泳ぐ。現の街ゆく人々を避けながら、心は夢の中を泳ぎ続ける。僕はきっと疲れてしまったんだ。現実を生きるのに疲れてしまったんだ。だから、心だけは夢を見ながら、現実を泳ぐのだ。ゴールに辿り着けば、また辛く苦しい現実が待っている。だから、夢を見ながら泳ぐのだ。



 色々やりたいネタがありつつも、睡魔に負け、寝落ちして起きたら、もう残された時間はあと僅か。苦肉の策として、散文詩のようなわけのわからないことを書いていますが、昨日の夜半分寝ながら歩いていたら、いつの間にか何処かに顔をぶつけたのか、ナイフで傷付けたような一本傷が付いていた。こわ! 二線者になってしまいました。もう王位継承権を剥奪された下層民として生きていくしかありません。などとHUNTER×HUNTERネタをしている場合ではない。今日も仕事だ。生きていくためには働かなくてはいけない。当たり前の話である。現実でどうにもならない無力感を味わいながら、その痛みを糧に創作に活かしていこう。そう思いながらも、なかなかオリジナルの創作に手が出ない日々。あんなことやりたい、こんなことやりたい、と夢想しながら睡魔の手が伸び、私は奴に捕まって吸い寄せられていく。そうして今日も、夢と現実を行き来しながら、どうにか生きている。

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