
雑文・赤狐
赤いきつねのアニメCMが炎上しているらしい。登場する女性が赤いきつねを食べる姿が、性的なものを連想させるという事で不快に感じる方がいるそうだ。そりゃいったい、どんなヤバいエロチックな映像なんだよと、私も気になり、実際に件のCMを拝見したのですが、最近の流行りの絵柄の至って普通のアニメCMでした。なんかもっとフェティッシュな演出が多様されているのかと思いきや、別段そんなことはなく、若い女性が夜、自室でドラマを観ながら赤いきつねを食べている。ドラマはクライマックスシーンなのか、目には涙が。髪をかき上げるときの仕草が、若干女性的な魅力を感じさせはするが、叩かれるほどの内容だとは思えない。CM自体、キャラクターデザイン、作画監督、絵コンテ、演出含めて、山下RIRIさんという女性の方が監督を務めている。我々の世代(アラサーアラフォー)なら、男性がひたすらお茶漬けを食う姿を映すだけの永谷園のお茶漬けのCMを思い出す方も多いだろう(YouTubeで「永谷園 お茶漬け」と検索すれば歴代のCMを見る事ができます)が、おそらくこのCMのアニメ版的なイメージで企画されたのではないだろうか? このお茶漬けのCMを見て、実際にお茶漬けが食べたくなった方は相当いるだろうし、実際このCMは近年になってリメイク版が同じ男性(プロの役者さんではなくて広告代理店の方。企画提案時のサンプル映像かなんかに使われてるいたのが、そのあまりの食いっぷりの良さに、永谷園の偉い人が気に入って、そのまま本CMに採用されたとか)で作られているほどのレジェンドCMなのだ。元祖ASMRなどとも呼ばれている。つまり、今回炎上した赤いきつねのCMの作成意図も、上記のような販促効果を狙ったもので、性的なインパクトをイメージしたわけではないと推察することができる。
結局、このCMに寄せられたクレームも、ごく一部の少数が挙げたもので、実際は炎上というほどのレベルではなかったらしい。それをあえて炎上してまーす!!と報道している連中がいるそうですが、、、いやあ、一体何が目的なんでしょうかね? まあ、お金のためなんでしょうね。本当、嫌になりますね。クリエイター側は一生懸命頑張っているというのに、キャリアに変なイメージ付けられたら勿体無い事です。今回クレームを付けられたマルちゃんこと東洋水産は、ガン無視しているようですが、その姿勢を高く評価されています。
マルちゃんといえば、安価で安いカップ麺や袋麺を販売する庶民の味方というイメージで、今回炎上騒動で話題になった赤いきつねと緑のたぬきもライバル企業の日清のどん兵衛よりも大抵安く買えるんで、昔は私もよく食してましたが、今回ここでネタにするためにイオンで買ってきたところ売価148円でした。昔は100円前後で買えたのに物価高は本当恐ろしいですね。どっちかというと、てんぷらの満足感で緑のたぬきの方が好きだったんですが、物価高とはいえまだまだ安価で完成度が高いカップ麺を買える日本の食文化に感謝して、この項を終わりたいと思います。赤いきつねは、おいしくいただきます。