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雑文・任天 Switch2発表について プラステイルズといのまた先生について
さる1月16日に、かねてから発表の噂があったNintendo Switch2が正式に発表されました。Switch2、Switch2とここ最近は次世代Switchから Switch2とさも正式名称かのように呼ばれるようになってましたが、結局正式名称だったんかい!! 当然の如く各ゲーム開発会社には本体仕様の詳細などがあらかじめ報告されているはずなので、Switch2と各ニュースサイト等で呼ばれるようになった頃には正式にハード名が確定していたのだろう。意外にも任天堂ハードで、ナンバリングが付くのははじめてですね。スーパーゲームボーイ2とかはあったけど、あれはスーパーファミコンでゲームボーイソフトが遊べる周辺機器だし。ゲームボーイ本体が無かったとき、スーパーゲームボーイで初代ドラクエモンスターズ遊んでたなあ、、、
今までナンバリングが無かったのはライバルのソニーのプレステシリーズを意識してたからなんでしょうけど、iPhoneが毎年ナンバリングを重ねていくようになった今なら、覇権ハードのSwitchもナンバリング付けたほうがわかりやすいですからね。任天堂が変な気起こして、わけわからん本体名付けなくて良かったと安堵しています。パッケージ版もダウンロード版も互換対応ということで、現行Switchで使用しているアカウントを引き続き使えば、購入履歴があるタイトルはSwitch2でもダウンロードできるようになるんでしょうね。スペック不足でSwitchだけ発売されていなかったマルチタイトルも、Switch2では早々に登場するでしょう。FF7リバースが発売するという噂などもありましたし、ドラクエ12もSwitch2で確実に展開するでしょうし、経営不振が続くスクエニには頑張って欲しいと願うスーファミ世代でありました。
しかし、私が現行Switchで購入するタイトルは過去作の移植やリマスターばっかりだったりする。今月は昨年亡くなったいのまたむつみ先生への追悼と思い、テイルズオブグレイセスのリマスター版を買いましたが、初期シリーズは楽しんだテイルズシリーズも、もうこの辺になるとキャラの掛け合いのノリに完全についていけなくなってたのですが、このゲームですらオリジナル版発売から15年も経ってるのですね。PS1時代のプロダクションIGが担当するオープニングアニメは素晴らしく完成度が高いものばかりでしたが、テイルズでも、この作品辺りになると粗さが目立つようになり、以降はユーフォーテーブルが担当するようになったんですよね。テイルズシリーズは最後までやったのは、デスティニーとテンペスト(クソゲーとして有名ですが、短いので最後までやれた。不快にならないキャラクター造形など、個人的には嫌いになれない作品)ぐらいしかないんですがアライズ以外は、リマスター含めて毎回購入してきたので、Switch2ではスペック的に発売が難しかったアライズの移植や、引き続き過去作のリマスターを期待したいですね。
いのまた先生のイラストは、小説ドラクエ4のハードカバー版で最初に知った感じでしょうか。既にロト編のハードカバー版小説も出ていましたが、私はドラクエ4をシリーズで初めて自分のお小遣いで購入したタイトルということもあり、この小説版もハードカバー版の1、2巻を発売と同時に買ったのですが、ノベライズ担当の久美沙織先生お気に入りのピサロとロザリーがメインの序章から始まって、これがまた当時小学生だった自分にはとにかく難解な耽美的な文章なのだった。天鵞絨(ビロード)とかなんだよ!?とか、バカを莫迦と表記したりとか、多様される「その刹那」みたいな表現とか、小説を読み慣れてない自分にはなかなかチャレンジブルで、結局後半部の3、4巻は文庫版が出るまで待つ事になったのでした。小説版ドラクエ4は、章ごとの主人公のキャラクターに合わせて文体までガラリと変わるんで、耽美的な序章は難解だけど、一章はダンディなおっさん一人称スタイルでまあまあ読みやすいぞ、三章なんか完全に児童文学みたいになったりと、後に文庫版で読んだオーソドックスなジュブナイル調にまとまったロト編と比べると、国民的ゲームのノベライズなのに久美先生の作家性が発揮されてて、なんだかんだ私の小説の作風(文体をコロコロ変えたりとか)にかなりの影響を与えているのでした。いのまた先生が描くピサロも悲劇的な運命を辿る悪役として、繊細で美麗に描かれていて、以降のメディア展開におけるピサロのイメージは、おそらくここを基準としているのです。(リメイク版六章の黒幕はエビルプリーストだったというのも小説版が初出のはず) ドラクエシリーズ屈指の人気のアリーナ姫も鳥山先生版はもちろん、いのまた版もまた可愛らしくて良かったです。小説版では、道中で魔物の生贄になる展開があり、クリフトが「生贄には処女が必要となら、今ここで私が姫様をどうにかしたら!」と暴走して、アリーナを押し倒すのだが、予想外のクリフトの力強さに危うく貞操の危機となり、すんでのところでブライがクリフトをブン殴って事なきを得るみたいなエピソードがあり、当時の私も久美先生は子供に何を読ませてるんだよ!と困惑したのでした。でも、ゲームノベライズの傑作なんで皆様も是非読んで欲しい。いのまた先生のイラストは文庫版までなんで、古本などを探すしかないですが、やはりいのまた版イラストが至高だと思います。テイルズといのまた先生については、また別の機会があれば語るとしまして、Switch2の発売を楽しみに待ちながら、物価高の世界をどうにかサバイブしていきましょう!