晴れでも雨でもない曇り空

好きとスキは、好きはなんだか言葉が強くて、スキは好きよりも力が抜けてる感じがいいなぁと思う。

松本に行こうと思ったのは、前日の会社帰りの電車の中。
長野の松本は住んだことはないけど、何度も出かけてる近くて遠いスキな場所。

毎日は選択の連続だから何かを決める強い言葉を使う事が多くって。
「好き」とか「嫌い」とか、「はい」とか「いいえ」とか、「良い」とか「悪い」とか。

黄色い南瓜のある美術館を見て、それから、行列のできるお店でお蕎麦を食べた。店員さんのやさしい人柄が印象的で、また次もここでお蕎麦を食べようと思う。目の前の大学生くらいのカップルが、そば湯の飲み方がわからなくて、こそこそ二人で相談してた。

本当は、「好き」とか「嫌い」よりも、どっちでもいいなぁと思う事が多かったり、「はい」とか「いいえ」よりも、こう思うだし、「良い」とか「悪い」じゃなくて、今日はこっちかなぁで、明日は違うかもだし。

少し街を散策。コンパクトで綺麗な街だなぁと来るたびに思う。りんごのタルトが美味しそうだなぁと思って入ったカフェで、限定モンブランのケーキセットを食べた。メニューの写真で心変わりするのはよくあること。

馴染む言葉は、はっきりしない言葉の方が多いから、輪郭をはっきりさせる力の強い言葉ばかりだと知り合いのいない飲み会みたいに不安になって。
自分に馴染んだ言葉をもっと使えるようになれたら、いいのになぁと思う。

自転車に乗って行けるほど近いわけじゃないけど、飛行機で飛んで行くような遠いところでもなくて、近くて遠い松本は、晴れでも雨でもない曇り空。

今年の目標は、温泉に長く入っていられるようになること。
なんか大人の感じがするんですよねぇ。

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