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目にうつること

「この肉たたき、シンプルで素敵ですよね」
これ何だろう?と手にとって見ていたら、「肉たたき」という調理器具であることを小柄な女性の店員さんが教えてくれた。
肉・た・た・き。そのままの言葉の迫力に思わず笑ってしまう。料理をする人には聞き慣れた名前なのかなぁ。

スタバで何にしようか迷いながら並んでいても、今朝コーヒーをこぼして表紙がヨレヨレになった本を思い出して浮かない気持ちで歩いていても、時間に遅れそうになってエレベータを駆けのぼっていても、気になっていることは目にうつるけど。

コロナ禍で料理を作るようになるまで、食器なんて何でもいいと思ってた。というかそんなことさえ考えていなかったなぁと思う。関心のないものはすぐ横にあっても、そこにあるだけになってしまう。欲しかったお箸やお椀を手にとって眺めながら、そんなことを思う。

気になることは、コンプレックスに思っていることだったり、なかなか受け入れられない目の前のことだったり、興味のあること、好きなことだったり。人の数だけ気になることも違うから、人の数だけ見えてる世界があるんだろうなぁ。

平皿とお味噌汁を入れるためのお椀とお箸を買った。ふちに入った青色のラインがとても綺麗な平皿は衝動買い。お椀とお箸は木製だったので、店員さんが在庫を色々と出してくれて、好きな木目のものを、あれだ、これだ、と選んで買った。好きなものを選ぶのは楽しい。

目にうつることは気になっていること。同じような日を繰り返していても何もないなんてことはなくて、この先もトラウマになるような嫌なことも、好きに変わるような嬉しいことも両方あって、毎日を過ごしているだけでも、少しづつ目にうつる世界は広がっていくのかなぁと思う。

帰りに寄ったスーパーで、気になってたプリンを見つけたので買いました。

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食器を買いに行ったのは、cotogotoさん。店員さんがとても親切で、気持ちよく買い物することができましたぁ。肉たたき・・・まぁそうなんだけど、すごい名前だなぁ。

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