【Cycling223 Ep2 《土肥桜まつり&ぶらぶらポタリング》】SURUGA Cycle Journal Vol.148
駿河湾フェリーさんとのコラボ企画「Cycling223」。フェリー×自転車で、伊豆でしか味わえないグルメや素敵なスポットを四季折々の伊豆の風景とともにご紹介します!
今回は日本で最も早咲きの桜、「土肥桜」を見に行ってきました。ちょうど「土肥桜まつり」が開催中(撮影は2023年1月31日)でラッキー!ナビゲーターは駿河湾フェリー職員の中野さん(左)と伊豆市職員の山口さん(右)です。
まずは清水港から土肥港までの船旅からスタートです。船の定期検査・修理(ドック)が終わったばかりでピカピカな船舶「富士」に乗船します。
撮影日は、運賃半額キャンペーン中(2023年3月31日まで)でした!お花見や観光、自転車旅をお得にされた方も多いのではないでしょうか。この時にはサイクリスト限定のサコッシュプレゼントも実施されていたので、「県道223号線」ロゴ入りサコッシュをゲットするべく、乗船を決めたサイクリストも多かったようです!
フェリーの客室後方デッキにはサイクリングでの船旅をイメージした「サイクルフォトスポット」があります。天気が良ければ見事な富士山と一緒に写真が撮れます。
屋台ではたこ焼きや、県道223を形どった「ふじ見(223)焼き」を販売しています。
デッキ上部にはスペイン製の救命艇や、船出の鐘があります。
清水港方面の海を見ると、見事な航跡が残っています。デッキで風を感じながらずっと景色を眺めていたくなりますね。
客室内では駿河湾フェリー限定グッズやジェラート、コーヒー等の販売を行っています。
「駿河湾フェリーオリジナル御船印」は船内限定販売です。
同じく船内限定販売の「駿河湾ジェラート」をいただきます。
カップを逆さにすると富士山になる素敵なデザイン。
駿河湾をイメージした青色で塩ミルク味です。甘いミルクに塩気がいいアクセントになっています。
続いては中野さん案内の船内ツアーへ。
ふかふかシートの「特別室」と最上階にある「貸切特別室」は、乗船料とは別料金で利用できます。
(特別室:+500円、貸切室:+6,000円)
リラックスしちゃいますね。
今回は特別に、操舵室も見学させてもらいました(一般の方は立入不可です)。船内を探検していたらあっという間(約75分)に土肥港へ到着しました!
土肥港からは駿河湾フェリーさんのレンタサイクルで移動します。
今回は電動自転車(E-BIKE)なので、アップダウンも楽々です。ヘルメットがかっこいい!普通自転車(クロスバイク)の貸し出しも行っていて、いずれも利用前日の17時までに予約が必要です。利用方法、料金については駿河湾フェリーさんの公式サイトをご覧ください。
▼駿河湾フェリー レンタサイクルについて
まずは「土肥金山」にやってきました!
こちらは2023年の「土肥桜まつり」の会場になっています。
2023年の「土肥桜まつり」は2月5日(日)が最終日でした!来年以降もみなさまぜひお越しください。夜桜のライトアップもしています!
土肥桜は日本で最も早咲きの桜と言われており、土肥温泉地内に400本ほど植栽されています。例年1月上旬に開花し、2月下旬頃まで咲き続け、長期間お花見を楽しむことができます。花びらが大きく濃いピンク色の花が特徴です。
土肥桜まつり限定の御朱印も注目です!
伊豆市生まれの紙切り作家・水口千令(みずぐちちはる)さんの創作、『人々がしあわせでありますように』という願いが込められています。5か所の寺社のシンボルなどを切り絵で表現した、全5種類の御朱印は各寺社で入手することができます。
「土肥桜まつり」の詳細や土肥桜の開花状況については、伊豆市観光協会のサイトをご覧ください。
▼伊豆市観光協会 土肥支部
「土肥金山」は、江戸時代や明治時代に新潟の佐渡金山に次ぐ生産量を誇った、伊豆最大の鉱山です。
金40トン、銀400トンを産出したと推定されています。
昭和40年に閉山した後、採掘のため掘られた通路は観光坑道として整備され、江戸時代の採掘作業の風景も等身大の電動人形を用いて再現されています。
鉱山で働く人々を見守ってきた山神社の鳥居は金箔貼り。
よく見ると人形のマスクも金色です。さすが金山…あちこち金色です!
坑道の長さは350mで所要時間は約30分です。コンクリート舗装されているのでベビーカーや車椅子の方も安心して入場できます。天井が低い場所があるので頭上は要注意です。
資料館では世界一の巨大金塊に触れることができます!
撮影時の時価は22億29百万円…。
おふたりで持ち上げようと試みますが250kgの金塊は微動だにせず。
他にも金を運搬していた大型商船「千石船(せんごくぶね)」の模型や、金山に関する貴重な資料、鉱石が展示されています。
「砂金館」では砂金採り体験もできます。
中庭の土肥桜も見頃を迎えて綺麗な濃いピンク色。
さて、足湯でひと休みしましょう。
足湯「黄金の湯」は、土肥温泉の中心部、山川沿いの温泉噴湯モニュメント両脇にあります。
源泉の温度が高めなので、寒い冬にはぴったり。無料で利用できるので、お花見や観光のひと休みにご利用ください。足湯に隣接する「松原公園」の芝生広場には土肥桜が咲き誇ります。
土肥は自然豊かな温泉郷としても有名です。江戸時代の初期、金山採掘中に発見された歴史ある温泉です。土肥温泉発祥の湯「まぶ湯」は「安楽寺」に残っています。
足湯「黄金の湯」のお隣「土肥特産市ありがとう」さんに立ち寄りました。
季節ごとの旬な野菜がここで手に入ります。
販売されている野菜は地元農家さんからの直送。新鮮でお手頃価格です。
おふたりが手にしている金柑は一袋200円。これは嬉しいお値段ですね!ラベルに生産者さんの名前が記載されているので安心です。
そして「幻の白びわ」を原料とした「ほわっとびわ茶」を発見しました。「幻の白びわ」は、全国でも伊豆の土肥地区でしか栽培されていない伊豆市の特産品です。収穫時期が短い上に実が傷つきやすいやすいため市場にほとんど出回りませんが、「土肥特産市ありがとう」さんで購入することができます!収穫時期は5月下旬から6月上旬になりますので、気になる方はぜひお越しください。
小腹が空いてきたので、「LOQUAT(ロクワット)西伊豆」内の「Gelato&Bake SANTi(サンティ)」さんで、本格ジェラートとパンをいただきましょう。
瓦屋根の立派な佇まい。こちらは、江戸時代から土肥の名主として代々続いた大地主の「旧鈴木邸」をリノベーションして作られた複合施設です。
イタリアンレストランや、1日3組限定の宿泊施設もあります。
▼「LOQUAT(ロクワット)西伊豆」の施設詳細はこちらのHPをご覧ください。
今回のお目当てはジェラートとパン。ジェラートは伊豆の素材を使ったものや、オリジナルのフレーバーが10種類ほど。
注文してからカップに盛り付けてくれます。それぞれ2種盛りの「ぐり茶&酒粕ゆず」と「ラズベリーバニラ&モカチーノ」を注文。ベーカリーコーナーは、たまたま焼き菓子の日でパンはお休みでした。
「フィナンシェ」と「パンオショコラ」を購入して、ジェラートと一緒に店内でいただきます。
ジェラートの盛り付けが可愛い!舌触りが非常に滑らかで、ひと口ずつ味わっていただきました。
フレーバーは2か月毎に変わるので、季節の味を楽しみに来店してみてください!
次に、「一楽山 清雲寺(いちらくさん せいうんじ)」にやってきました。
戦国時代、北条氏に仕えた土肥高谷城主・富永山城守(とみながやましろのかみ)の菩提寺(ぼだいじ)です。
富永山城守は、船大将として伊豆の海を支配した伊豆水軍の大将でした。菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。
本堂には、日蓮上人の一代記を描いた90枚の板絵が掲げられています。1枚が畳一畳ほどの大きさがある大変貴重なもので、伊豆市指定有形文化財となっています。板絵の番号順に見ていくと、日蓮大聖人の一生を知ることができます。
寺務所にて「清雲寺オリジナル御朱印帳」を購入。桜と赤門の落ち着いたデザインが素敵です。
土肥桜まつり期間限定の「切り絵の御朱印」と、駿河湾フェリー乗船者対象の「限定御朱印」もいただきました。
「限定御朱印」は、フェリー乗り場で乗船照明の日付印を押した「御朱印引換書」を受け取り、乗船1か月以内に清雲寺の寺務所へ提示すると発行してもらえます。詳しくは下記の駿河湾フェリー公式サイトをご覧ください。
▼駿河湾フェリー 特別御朱印について
本堂前の小さな鐘は、音色により神様のご加護をいただけるとのこと。中野さんの鳴らした鐘の音色はどうだったのでしょうか?
次は「清雲寺」お隣の、「吉祥山 安楽寺(きっしょうざん あんらくじ)」に到着しました。
山門前の巨大な「安楽寺の大クス」に圧倒されました!
樹高は約25m、樹齢1000年以上と伝えられ、静岡県の天然記念物に指定されています。
境内奥の坑道には、土肥温泉発祥の湯「まぶ湯」があります(拝観料が必要です) 。
金山採掘中に温泉が湧出し、入浴したところ病気が治ったと言われています。
坑道内は温泉が沸いているので、湿度が高くて暖かい。
中野さんのメガネが曇ってしまいました。
「まぶ湯」に入浴はできませんが、病気平癒を祈念しながら浴槽脇の「湯かけ地蔵」に温泉をかけると、霊験があると言われています。
土肥桜まつり期間限定の御朱印は大クスとまぶ湯のデザイン。お寺のシンボルが切り絵で表現されています。
こちらは、四国八十八ヶ所巡礼を模した伊豆八十八ヶ所霊場巡りの八十六番札所になっています。札所と呼ばれている寺院が出迎えし、お遍路さんが納経した証として、霊場で納経印をいただけます。
安楽寺は曹洞宗のお寺で、御本尊として釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)を安置しています。
次は桜がきれいな神社、「土肥神社」にやってきました。
かつて「土肥大明寺」として崇められた、土肥温泉の総鎮守です。
境内にある大クスは、安楽寺の大クスと同じく、推定樹齢1000年超えとされています。
2本の御神木の枝が結びつき、鳥居のようになった「木くぐり」も有名です。イヌマキの枝がクスノキを包み込むように結びついた、非常に珍しい光景です。
縁結びや学業成就・商売繁盛・家内安全など、願掛けをしながら通り抜けると、不思議と良いことが起こるとされています。
おふたりは何を願掛けしたのでしょうか。
境内の土肥桜は満開に近く、濃いピンク色が美しい。
土肥桜まつり期間限定の特典で、「アマビエ塗り絵」をゲットしました!
民宿や立ち寄り湯が点在していて、自転車や徒歩で探検するのにぴったりなエリアです。土肥には隠れたパワースポットがまだまだありそうな予感。
さて、次の桜スポットは、伊豆市八木沢地区の「丸山スポーツ公園」です。
ナイター設備のある野球場や全天候型テニスコート、ゲートボール場、グランドゴルフ場があるスポーツ公園です。
園内には土肥桜の原木があります。
元々は八木沢の佐藤医院にあったものですが、道路整備のためこの地に移植されました。原木というだけあり、見事な枝ぶりの大木です。
原木がある場所からは野球場がよく見渡せます。この土肥桜も野球観戦しているのでしょうか。
最後は「恋人岬」の土肥桜を見に行きましょう。
恋人岬の第1駐車場から坂を下っていくと、道の両側を土肥桜が彩る「桜のトンネル」があります。
坂道なので足元に注意しながらお楽しみください。
お花見後には、「恋人岬ステラハウス」でひと休み。こちらでは、お土産や軽食を販売しています。
猫店長(見習い)の「ちびにゃん」がお出迎えしてくれました。大人しくてふわふわなボディに癒されます。
数量限定で販売している「君だけプリン」は、とろ~り濃厚な食感。
添加物不使用で、1本1本心を込めた手作りプリンです。
売り切れる前に購入をオススメします!
あっという間に日が傾いて、西の空がオレンジ色に染まってきました。
土肥桜まつりを満喫した今回の旅はここまで。
(土肥桜まつり開催期間 2023年1月20日から2月5日まで)
清水港から駿河湾フェリーを利用すれば、山越えしなくても起伏の激しい海岸線を通らなくても、土肥にアクセスできます。土肥港からはレンタサイクルをご活用ください。ワクワクする船&自転車旅に出かけてみませんか?次回もお楽しみに!
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