【伊豆ぽた×宮ぽた交換留学編 Ep1《富士宮・朝霧高原でライドオン!》】SURUGA Cycle Journal Vol.119
伊豆急行さんとの共同企画「伊豆ぽたでサイクリング」、富士宮市さんとのコラボ企画「宮ぽた」の豪華なコラボが実現しました。その名も、「伊豆ぽた×宮ぽた交換留学編」です。
普段、「伊豆ぽた」では伊豆急沿線周辺、「宮ぽた」では富士宮市内の立ち寄りスポットをご紹介していますが、この交換留学編ではお互いのエリアへ出張!全2回にわたってそれぞれのホームタウンの立ち寄りスポットをご紹介していきます。
今回の舞台は富士宮の朝霧高原。素敵なスポット&グルメ満載の朝霧高原をポタリングで楽しみましょう!
なんていい天気なんでしょう…秋晴れの空に映える富士山。富士山麓に位置する富士宮ならではの景色です。
今回のナビゲーターは宮ぽたチームから富士宮市職員の臼井さん(右)、伊豆ぽたチームから伊豆急行の春田さん(中央)と佐野さん(左)の3人でお届けします。
スタートは「あさぎりフードパーク」さんから。「宮ぽた」にも何度か登場している定番スポットのひとつで、富士山麓の大自然に囲まれた朝霧高原の特産品や工場見学などが楽しめる、まさに「食のテーマパーク」です。こちらでE-BIKEをレンタルしましょう。電動アシストで富士宮観光もスイスイです。
富士宮市では市内15か所にE-BIKEのレンタルができるスポットがあります。オフロード、オンロード、その中間タイプなど、スポットによってレンタルできる自転車もさまざま。走る場所や距離にあわせてチョイスしてみてください。
さて、まずはあさぎりフードパークさんにある5つの食の工房を全制覇していきましょう!
最初に訪れたのは「富士正酒造」さんです。富士山に一番近い酒蔵として、富士山の湧き水を活かした酒造りがこだわりです。水がおいしいところにはおいしいお酒あり…ということですね。
イチオシは「朝霧蔵出 純米大吟醸」です。朝霧高原へ移転した際に新シリーズとして発売された「朝霧蔵出」シリーズの中でも最高峰のお酒なんですよ。富士山の恵みあふれる富士宮ならではですね。
さらに秋ということで、秋の限定酒も発見!
香りよく鼻に抜けるフルーティさがありながら、お米の旨味が感じられる「純米吟醸 秋あがり」と、富士山の軟水を活かし柔らかな酒質に仕上げたやや辛口なのがポイントの「純米吟醸紅葉ボトル」。秋の彩りが感じられる素敵なお酒です。
紅葉があしらわれたパッケージが秋を感じさせます。贈り物にも華やかな一品です。
そして、なんと土日祝には酒蔵見学ツアーも実施中です。 冬の時期は、運が良ければ仕込み最中の様子が見られるかも!寒い季節の酒造りに注目です。ご希望の方はぜひお店でお声がけください。
外周をぐるりと回るように、順番に工房を巡っていきましょう。2店舗目は「芋工房かくたに」さんです。
サイクルラックに「宮ぽた」シールが貼ってありますよ。わーい!
かくたにさんは、さつまいも菓子専門店。イチオシは手作りにこだわった芋けんぴです。細切りで癖になるサクサク食感にこだわっていて、リピートするファンも多数。さらに戸田の塩や伊豆のわさび?!など、静岡県産にこだわったさまざまなフレーバーがあるのもポイントです。
ここで、富士宮のお菓子に関する胸アツな情報を。
富士宮市が2022年に市制80周年を迎えることを記念し、将棋のタイトル戦の最高位戦である「第35期竜王戦七番勝負」の第3局が富士宮市で行われました。この対局で提供するおやつを決めるため、「第35期竜王戦第3局富士宮対局おやつ選びコンテスト」が開催されたのです。和菓子部門12品、洋菓子部門26品、合計38品の富士宮市選りすぐりのお菓子たちがこのコンテストに集結したのです!2022年8月に富士宮市役所の展示投票とネット投票が行われ、全国から注目を集めました。
かくたにさんの芋けんぴは、このコンテストで和菓子部門にエントリーしていました。かくたにさんで人気No.1の芋けんぴをぜひ実際に食べてみてくださいね。
その他にもお土産にぴったりなおやつをたくさんゲット!「見て見て!」と発見したのは干し芋…のようなキーホルダー!触り心地までそっくりでビックリ。
そして…やっぱりここはもぐもぐタイムがなくっちゃ!紫芋のソフトクリームでしばしの休憩です。
薄紫の見た目がなんだかおしゃれ。第一声が「思ったよりお芋!」というほど、優しくお芋の甘さが引き立ちます。秋はさつまいものシーズン!おいしいさつまいもおやつを堪能しにいらしてください。
3店舗目は老舗和菓子屋の「菓子工房 上野製菓」さんです。
ちなみにこちらでもE-BIKEのレンタルができます。
上野製菓さんのおすすめはブルーのパッケージの「精進川羊羹」。 富士山の湧水を加えながら銅釜で丹念に練り上げた、食感が良い昔ながらの本練り羊羹です。
こちらも「おやつ選びコンテスト」にエントリーしていた自慢の逸品です。
他にもゆずや白いんげん豆を使用した羊羹、
カラフルなパッケージが可愛らしい一口サイズの「みるく羊羹」、
富士宮特産の鱒(マス)の粉末を生地に練りこんだ「しゃれて鱒!」など、個性豊かな和菓子に出会えます。
少し奥に入っていくと陶器コーナーがあります。あらかわいい、逆さ富士カップですって。富士山モチーフは富士宮らしいですね。
工房はガラス張りになっていて、店内からも見学することができます。クッキー作り体験(要予約)などのアクティビティも楽しめちゃいます。
「上野製菓」さんで和菓子を物色したら、それに合うお茶が恋しい…。4店舗目は日本茶専門店「お茶工房 富士園」さんに入りましょう!
赤い和傘のある腰掛が素敵ですね。店内には、深蒸し煎茶をはじめとしたさまざまなお茶がズラリ。急須などのお茶を楽しむグッズも揃っています。
なんとテイクアウトも可能!富士園さんオリジナルのかわいいロゴマーク入り湯呑みに入れて貰えます。 朝霧高原の広大な自然の中でおいしいお茶を楽しみましょう。
ここでおすすめの「上撰深蒸し茶」をいただきます!茶畑に布をかぶせて栽培する「かぶせ茶」で、甘みがありスッキリとした口当たりがポイントです。濃い緑色が綺麗!
この深蒸し茶は水出しで飲むのがおすすめなんですって。2煎目もおいしく、何度も楽しめるお茶。こだわりの緑茶に魅せられます。
さて、最後の5店舗目は「牛乳工房 朝霧乳業」さんです。
おやおや、定番の顔ハメ看板でしっかり記念撮影も。朝霧乳業さんと言えば、この四つ葉を付けた牛がトレードマークの「あさぎり牛乳」が有名です。
静岡県の一大酪農地帯である朝霧高原でつくる生乳にこだわっていて、牛乳をはじめバターやクッキーなど、朝霧の大地の豊かさを感じられる商品が勢揃い。
店内の至る所が牛柄でなんだかかわいい…。
ここに来たら、ソフトクリームはかかせないおやつ。1番人気の「あさぎり牛乳ソフト」はあさぎり牛乳を贅沢に使用して、牛乳の風味たっぷりに仕上げたこだわりの逸品。すっきりしつつも濃厚な味わいが、あさぎり牛乳ソフトの醍醐味です。
ちなみに、季節によって牛乳の味は変わるんですって。夏は牛が青草を食べているのでさっぱりした味わいになっています。逆に冬場は干し草を食べるようになって濃厚な味に変わるのだとか。店内であさぎり牛乳の試飲もできますので、ぜひお試しください。
美味しい牛乳スイーツをたっぷり堪能しました。店内奥にはこんなに愉快なフォトスポットも…!
いよいよ「あさぎりフードパーク」から出発して3人元気にポタリングです。国道139号線を下っていくと、「朝霧さわやかパーキング」に辿り着きました。
ここは絶景の富士山スポット!…のはずだったのですが、今回は雲が富士山を覆い隠してしまいました。しかしお天気がよく気持ちいいのでオールオーケー!
視界を遮るものが何も無く、雲がない時には雄大な富士山を望める素敵な場所です。道中、ふと足を止めて気持ちのいい景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
E-BIKEにも慣れてきた頃。軽快にペダルを漕いでいきます。たどり着いたのは「毛無山(けなしやま)登山口」です。なんだか面白い名前ですね。
周辺に「ふもとっぱら」のキャンプ場や不動の滝などがあり、アウトドア満載の登山コース。現在は崩落のため、残念ながら通行することができませんが、九合目まで登ると正面に富士山、眼下に朝霧高原を望む素晴らしい景色が見られるのだとか!ぜひ一度登頂に挑戦したいですね。
国道139号線をさらに下っていくと、まるで映画のワンシーンのような真っ直ぐな道が出現しました。奥に行くにつれて上り坂になっているのでこのようなどこまでも続く道に見えるのです。
これは「朝霧自然公園」に向かう道で、ドラマや映画の撮影でもよく使われる場所です。ちなみに、以前の宮ぽたでこの坂道をのぼったことがあるのですが、E-BIKEのパワーをフル活用するなかなかハードな坂道でした。
さて、そろそろランチの時間です。今回は「朝霧高原もちや」さんにやって来ました。もちやさんもE-BIKEレンタルスポットです。
もちやさんはキャンプ場、お食事処、アスレチックと、遊びとグルメを存分に楽しめるスポット。まずはお待ちかねのランチタイムです。
伊豆急行の観光電車「リゾート21」をモチーフにしたキャラクター「いずきゅん」も一緒に食事を楽しみます。豊富な定食や定番の「富士宮やきそば」、日替わりメニューなどどれにしようか本当に迷うんです…。
お腹がいっぱいになったところで、次はキャンプ&アスレチックエリア、その名も「もちや遊園地」に行きましょう。(こちらは入園料が必要です。)
バーベキューが楽しめるゾーンと、一際目を引くのはこの大きな木馬のあるアスレチックコース!
下から見上げるとこの迫力です。大人がのぼっても展望台クラスの高さで、前方が滑り台になっています。
奥にはカラフルな子ども向けの遊具エリア「もちもちスターステーション」があります。かわいい名前!敷地が広く、種類も豊富でのびのび遊べそうですよ。この奥には、手ごたえのあるアスレチックも揃った大人も一緒に楽しめる「にぎやかあおぞら広場」もあります。家族で楽しめる憩いの場です。
謎ショットいただきました。真ん中に馬の乗り物がある不思議なジャングルジム。
それにしても緑豊かでどこを撮っても絵になる…。ちなみに、「もちや遊園地」は全体が桜の木に囲まれているので、春になったらお花見にもぴったりです。
赤色が映える「天使の橋」は富士山のビュースポット。富士山はどこに~~~!本当は真後ろに雄大な富士山が見えるのです。またリベンジに期待しましょう!
そしてもちやさんといえば、名物はおもち!こちらでのおやつにはかかせません。
外の売店ではさまざまな味のおもちが販売されています。草大福やきなこ餅、あんころ餅など、ラインナップが豊富で目移りしちゃいます。今日は定番のきなこ餅。
つくりたてはやわらかくてあたたかい…そしてよく伸びる!
ランチに遊びにおやつまで、存分に満喫しました。
さて、今度は源頼朝ゆかりのスポット「陣馬の滝」にきました。
鎌倉時代、源頼朝が富士の巻狩(四方を囲んで追い詰める狩り)を行った際に、この近くに陣を張ったことからこの名がつきました。毎年8月下旬には、地元有志による「陣馬の滝まつり」が開催されており、今でもその歴史が語り継がれています。
周りを緑に囲まれており、透き通った川の水は富士山の伏流水。近くに来るだけで、涼しい雰囲気を感じます。
滝のすぐ近くには砂利のゾーンがあるので、遊歩道から滝の前まで歩いて渡ってみました。この日は水量が多く、場所によっては膝ぐらいまで水に入る深い場所も。川に入るときにはお気をつけて。
奥に行くほど深い青に染まっていってとても綺麗。なんだか幻想的な光景です。
平気な顔して入っていると思うでしょう?実はものすごく冷たくて、10秒入っているだけで足が痺れてきます!さすが富士山の水は違いますね。鎌倉時代からの歴史がありながら、夏には涼探しにもぴったりなスポットです。
さて、旅も終盤になりました。再び坂を上って「道の駅 朝霧高原」さんにやってきました。
山型のサイクルラックと時計塔が目印です。こちらはお食事や軽食を楽しめる他、富士宮土産コーナーもあり、旅に彩りを添える道の駅です。こちらでもE-BIKEのレンタルができます。
富士宮市のキャラクター「さくやちゃん」の顔ハメ看板で記念撮影も忘れずに。今3人は富士宮焼きそばになりきっているのです。
そしてここで再びソフトクリームタイムです!1番人気の牛乳ソフトや、鮮やかなピンク色がポイントのこけももソフトが食べられます。
たくさん走った後は冷たくてほどよい甘さのソフトクリームが沁みる~!
朝霧高原ってソフトクリームめぐりができるほど、あちこちでさまざまなソフトクリームに出会えるんです。ぜひ来られた際にはご賞味あれ。
さて、今回最後のスポットは「富士山ワイナリー」さんです。
店内にはオリジナル、直輸入、さまざまなラインナップのワインが並びます。ワインのケースを改造して作ったのだという店内のディスプレイが素敵ですね。ほんのり木の香り。
イチオシのワインは「Shizen Sparkling Koshu(シゼンスパークリング甲州)2017」。自社で育てた甲州ぶどうを使用したブランドワインです。
富士山ワイナリーさんオリジナルワインの製造スペースの見学もさせていただきました。ぶどうは房ごと使うこと、じんわりと優しく絞ることなど、素材の味を活かすためのさまざまなこだわりがあるんです。
ちなみに富士宮に2ヘクタールの自社農園があり、只今ぶどうを育てている真っ最中。もうしばらくしたら100%富士宮産のワインが飲めるようになるらしいです。楽しみ!
見学をご希望の時は、ぜひお声がけください。詳しく教えていただいたあとのワインはきっと格別です。
お土産ワインもしっかり購入!最後まで朝霧高原を満喫しつくしたところでゴールインです。
今回の伊豆ぽた×宮ぽた交換留学編は富士宮の朝霧高原を爽快に巡ってきました。おいしいものと美しい景色に心満たされるサイクリングをぜひ堪能しにいらしてくださいね。
次回は12月!今度の舞台はところ変わって伊豆半島南部の下田。伊豆ぽたに乗って巡る下田の旅をお届けします。ぜひお楽しみに!