【ふじさわキュン♡ぽた Ep5 《食欲の秋!藤沢北部を漕ぐ漕ぐ!モグモグ!》】SURUGA Cycle Journal Vol.117
藤沢市さんとのコラボ企画「ふじさわキュン♡ぽた」。〝キュンとするまち。藤沢″で、心がキュンとする素敵な自転車旅をご紹介します。
今回の「ふじさわキュン♡ぽた」は、藤沢市北部にスポットを当て、食欲の秋にぴったりなモグモグスポットを探しに行きましょう!
今回のスタートスポットは「大庭城址(おおばじょうし)公園」。
ナビゲーターは藤沢市職員の小島さん(左)と寺谷さん(右)です。
今回はSHONAN PEDAL(湘南ペダル)でポタリング。
SHONAN PEDALとは、江ノ島電鉄が運営する神奈川・湘南を中心に展開するシェアサイクリングサービスです。電動アシスト自転車なので街中でもちょっとした坂道でもスイスイ漕げます。
「大庭城址公園」でもSHONAN PEDALが借りられますよ。公園入口の左側に専用ポートもあるのでぜひお試しあれ。
「大庭城址公園」は大庭氏の居城跡。
「掘立柱建物址(ほったてばしらたてものし)」と言われる跡もあります。
この石柱は1968年(昭和43年)の発掘調査で確認された高床建築の柱穴の配列を地表復元したもの。実際の柱穴は現地表下50㎝に保存されているようです。
この郭(くるわ)が大庭城のなかでどのような役割があったのかまだ不明とのことですが、もしかしたらこの場所で大庭氏が戦の作戦を練っていたのかもしれませんね。
こちらはツバキの木です。
こんな立派な木があるとは…まだつぼみですが、咲くと見応えがありそうです。
バラ園も有名なんだそう。
遊具の種類も多いので、一日中楽しめそうです。
中でもローラー滑り台は元々ここにあった城の堀の高低差を活かしているそうです。
最後に桜が満開の時の写真を。桜が咲きほこる景色は惚れ惚れする美しさですね。
次は「大庭城址公園」近くにある「舟地蔵」に到着です。
「舟地蔵」とは、1512年(永正9年)北条早雲が大庭城を攻めあぐねていた時、近くでぼた餅売りをしていた老婆から「引地川の堤を切れば沼が干上がる」と聞き出し、その秘密を守るために老婆を殺してしまったという話から、殺された老婆を供養するため、当時の人々が建てたのだそうです。
とても悲しいお話に胸が締め付けられる思いでした。
お参りをした後は「藤沢市少年の森」へ行きましょう。
青少年施設のため、大人のみの利用はできません。という事でふじキュン♡ (藤沢市公式マスコットキャラクター)が遊びます。
「藤沢市少年の森」はアスレチックコースや木製遊具、キャンプ場、宿泊研修施設など、さまざまな施設が設置されています。特に全部で20基あるアスレチックは本格的!子どもに人気です。この橋は高さもあって難易度高め?頑張れふじキュン♡!
夏はじゃぶじゃぶ池で水遊びをする子ども達で賑わうそう。
さまざまな水の生物に会うことができます。また、田植え体験やキャンプイベントなど楽しいイベントが開催されていますので、ぜひ「藤沢市少年の森」のホームページでご確認ください。
ここからはナビゲーターの方が再登場です。
「遠藤笹窪谷(えんどうささくぼやと)公園」に到着です。
こちらは2022年7月16日にオープンしたばかりの新しい公園。
豊かな緑に囲まれ、さまざまな生態系を観察することができます。藤沢市三大谷戸の一つといわれています。他に、「川名清水谷戸(かわなしみずやと)」、「石川丸山谷戸」があります。
「谷戸」とは、丘陵地(比較的なだらかな起伏のある標高300m以下の丘が連続している地形)が雨水や湧水等の侵食により作られた谷状の地形のこと。古くからその地形を生かし、水田等の農業やため池、水路や湿地等が形成されました。そしてその環境がさまざまな生物の生息・生育を守っているのです。
この自然をいつまでも守っていきたいですね。
さて、「遠藤笹窪谷公園」では、谷戸を一望できる展望デッキを備えた「生物多様性サテライトセンター」があり、里山の豊かな自然や景観を楽しむことができます。
園内には花菖蒲やカキツバタ、田んぼなども整備されています。
大雨による浸水被害を軽減するための調整池があり、アメンボやトンボなどを見かけました。
小さな小川も整備されていましたよ。魚は見当たらなかった…。
バッタや蝶など多くの昆虫を見かけたので、虫取りが好きなお子さんが夢中になりそうな公園。自然豊かな公園で癒されてきました。
次は「JAさがみ 遠藤支店」近くにあるコスモス畑をご紹介です。「遠藤笹窪谷公園」から自転車で10分ほど。
こちらのコスモス畑は、藤沢市遠藤地区の景観形成事業として遊休農地を有効活用し、市内若手農業者団体「さがみ農協藤沢市青少年藤友会」がコスモスを育てているそう。
こちらのコスモスは毎年10月に摘み放題イベントを開催するそうなので、(2022年は10月15日に開催されました)気になる方はぜひ藤沢市のWebサイトでご確認を。
摘みとりイベントはとっても盛り上がるそうですよ。たくさんのコスモスが咲く様子はとても見応えのある風景でした。秋の訪れを感じますね。
それでは、富士山が綺麗に見えるスポットへ行きましょう。ここから富士山がくっきりと見えますよ!あれ見えない…?これはこのスポットが紹介できない!?…と、困っていたその時!「猫のひたいほどワイド」の大矢さんと遭遇!これは一緒にスポットを回って話題を作るしかない!という事でここからは大矢さんと一緒に回りますよ。
突然ですが!ここで「猫のひたいほどワイド」についてご紹介。
「猫のひたいほどワイド」とは、テレビ神奈川にて放送中の神奈川県内の情報番組です。今回登場した、リポーターの大矢 剛康(おおや たかやす)さんは藤沢市のご出身。火曜日の担当で、"猫の手も借り隊"として活躍されています。
「猫のひたいほどワイド」Webサイトはこちら
https://www.tvk-yokohama.com/nekohita/
そして今回の撮影風景は10月18日に「猫のひたいほどワイド」にて放送されました。
本当はこの辺りに富士山が見えるんですよ!またチャレンジです…。
続いて、「井出農園」さんにやってきました。
「井出農園」さんでは16種類ほどの野菜を育てているそうです。
そしてトマトだけでも約10品種育てているそう。中でも「べっぴんトマト」は人気商品ですぐに売り切れてしまうとのこと。なんとラスト1個ありましたよ。
さすが強運の持ち主大矢さん。感謝です。そして「井出農園」さんでは野菜の収穫体験ができるとの事。最新のイベント情報はぜひWebサイトをご覧くださいね。
さて、今回はサニーレタスの収穫体験をさせていただきました。
切る位置がかなり難しいらしく、少しでもずれると葉がポロポロ取れてしまうのだとか。ム、難しい…
ですがさすが大矢さん!綺麗に収穫されていましたよ。採れたてのサニーレタスを試食。
シャキシャキとした歯ごたえがありみずみずしく、そして野菜独特の青臭さもなく美味しかったとのこと。自分で収穫した野菜は格別に美味しかったのではないでしょうか。さて、サニーレタスの収穫体験を終え、お腹が空いてきました。お昼を食べに行きましょう。
お腹ぺこぺこの状態で「農家レストランいぶき」さんに到着です。
さぁお昼ご飯にしましょう!「発酵ミックスプレート」をいただきます。
野菜の種類が多くて野菜不足が気になる方にもオススメです。
そして自家製の醤(ひしお)に漬けた唐揚げと低温熟成された蒸し鶏の両方とも楽しめる豪華なお料理。
「農家レストランいぶき」さんでは藤沢産の食材を多く使っているそう。
先ほど紹介した「井出農園」さんで育てられた野菜もこちらで食べられます。今回いただいた「発酵ミックスプレート」にも藤沢産の野菜がたくさん使われているのだとか。
地元で採れた食材を使うことで食べにくるお客さまも生産者の方々もみんなが元気になれたら素敵ですね。
また「農家レストランいぶき」さんでは、収穫体験も開催されていますよ。詳細はWebサイトをご覧くださいね。 今回、スポットを一緒に回っていただいた大矢さん。ありがとうございました。
ここからはナビゲーターのお二人に戻ります。「宇都母知(うつもち)神社」に到着です。
平安時代中期にすでにあったといわれている「延喜式内相模十三社(えんぎしきないさがみじゅうさんしゃ)」のひとつだそう。
「延喜式」とは、五十巻からなる律令の法典で、藤原時平が法典の編纂に着手したのが905年(延喜5年)であったことから「延喜式」と呼ばれています。
このうちの巻九巻と巻十巻が「神名帳(じんみょうちょう)」という全国の寺社一覧をまとめたもので、ここに名前がある神社を「延喜式内社(えんぎしきないしゃ)」といい、相模国では十三神社の社名が登録されているそう。いずれの社も1000年以上の歴史をもつ古社なのだとか。長い歴史を感じます…。
御祭神として天照大御神(あまてらすおおみかみ)、稚産霊神(わくむすびのかみ)、若日下部命(わかくさかべのみこと)をお祀りしており、稚産霊神は養蚕、穀物の生育をつかさどる神様であることから「養蚕の神」として崇められているとのこと。
看板に蚕の絵が描いてありますね。どなたが描いたのでしょうか?ほっこりした絵で可愛らしいですね。地区名である打戻(うちもどり)は、この寺社の名の宇都母知から転称されたという説があります。
境内には郷土資料館があります。
郷土資料館では明治・大正・昭和時代の生活用品や農耕具などを展示しています。
藤沢市北部では、古代より農業が盛んに行われてきました。近年では機械化が進み、昔からの農耕具の使用が減少しました。
そこで、農業の歴史を後世に伝えたい、という思いから、地元有志の方々から提供された農耕具や民具等の保存・展示をする施設が完成しました。
明治から昭和にかけての生活を垣間見ることができる貴重な資料館です。宇都母知神社を参拝する際、郷土資料館も立ち寄ってみてくださいね。
次は「日本茶専門店 茶来未(ちゃくみ)」さんに到着です。
「茶来未」さんは2011年、藤沢市にオープンしました。
「茶来未」さんのお茶は2009年、2013年と「世界緑茶コンテスト」に出場し、最高金賞とパッケージ賞を2回ともダブル受賞されており、お茶の品質等で世界に認められています。
オリジナルの前掛けと茶箱をお借りしました。いい味出していますね。
こちらはお店の裏にある茶畑です。
手前が2年目。奥が4年目のお茶の木です。お茶の木がこんなに背が高くなるとは驚きです。
それでは店内の物色といきましょう。何があるかな?
いろんな種類のお茶がたくさん…魅力的な商品が多く目移りしてしまいました。
今回、茶来未さんの自社茶園で作られている「水を守るお茶」を試飲させていただきました。
この「水を守るお茶」は神奈川県松田町産のお茶です。耕作放棄された茶園を再生して作られたお茶を使用しているそう。「茶来未」さんは茶園を再興すべく日々奮闘されています。
「水を守るお茶」は市販のお茶より味が濃く、この濃さが本当の日本茶の味なのかと思うほどでした。濃いお茶が好みの方はぜひお試しください。
そして今回のおやつは「茶来未」さんの商品の中でも人気のアイスをいただきました。
「丹沢大山茶焙じ茶アイス」(左)と「丹沢大山茶煎茶アイス」(右)です。
「丹沢大山茶焙じ茶アイス」は焙じ茶の濃厚な味とミルクが絶妙にマッチしたアイス。
「丹沢大山茶煎茶アイス」は煎茶のビターな味とお茶の上品な香りが楽しめます。こちらのアイスを食べてしまうと市販のアイスには戻れない…そんな罪深いアイスに出会ってしまいました…。
オンラインショップもあるのでぜひお試しください。
甘味で元気100倍。「茶来未」さんからひたすら下って「玉雄山 寳泉寺(ぎょくゆうざん ほうせんじ)」に到着です。
こちらは楽しい仕掛けのあるお寺ですよ。
こちらは「布袋玉(ほていだま)」。
叩けば重くなり、撫でれば軽くなる不思議な玉です。本当にそんな不思議なことが起こるのか!?信じるか信じないかはアナタ次第。
そして撫でれば悪いところが治ると言われる「撫で仏」をナデナデ。
こちらは「閻魔大念珠(えんまだいねんじゅ)」と「金毘羅大念珠(こんぴらだいねんじゅ)」。
左右それぞれ54個の玉があり、両方回すことで108個の煩悩を払ってくれるそう。
除夜の鐘を待たなくてもここに来ればいいと思うよっ!煩悩よ消え去るのだ!
最後は小出川沿いにある彼岸花コースに到着です。
小出川は藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町を流れる川。大黒橋から追出橋までの約3㎞の川沿いは彼岸花コースとして知られています。
毎年9月下旬には「小出川彼岸花まつり」が開催されます。
秋の虫の声を聴きながら夕日に照らされた彼岸花を見ていると秋の訪れを感じずにはいられませんでした。
最後に見頃の写真を載せます。のどかな田園風景と3㎞の川沿いを埋めるかのように植えられた彼岸花は圧巻の美しさですね。
漕いで漕いで漕ぎまくった今回の旅(モグモグよりも多かった?)。藤沢市の魅力は江の島だけじゃないんだぜ!自然を満喫し、ユニークな神社仏閣を訪ね、藤沢市産の食材をお腹いっぱいになるまで楽しみました。ぜひ、藤沢市北部に遊びにきてくださいね。次回もお楽しみに!