Cycling223 Ep1 西伊豆の夕陽&ぶらぶらポタリング SURUGA Cycle Journal Vol.125
今回から始まりました!駿河湾フェリーさんとのコラボ企画「Cycling223」。フェリー×自転車で、伊豆でしか味わえないグルメや素敵なスポットを四季折々の伊豆の風景とともにご紹介します!
初回は夕陽の町として有名な西伊豆町で、太陽が沈むまでぶらぶらのんびりポタリングとグルメを楽しみます!夕陽の町西伊豆で夕陽は拝めるのか!?ドキドキしながらも土肥港からスタートします。
今回のナビゲーターは駿河湾フェリー職員の中野さん(右)とスルガ銀行のヒラタ(左)です。
今回の旅のお供はおなじみデイトナポタリングバイクDE01です。電動アシスト自転車で伊豆の山登りもおまかせっ!
さて、今回の「Cycling223」のロゴマークはこちら!
「223」というのは、静岡県静岡市の清水港から伊豆市の土肥港を結ぶ約30kmのフェリー航路が全国で唯一、観光に特化した海路として県道223(ふじさん)号線に認定されていることにちなんでいます。海上から駿河湾と富士山が同時に見られるのは駿河湾フェリーならでは。サイクリング中にフェリーに乗船するサイクリストも増えているんですよ。
なんと!ただいま乗船料金半額割引キャンペーン実施中です!(2023年3月31日まで)お得に船旅を楽しめるチャンスですので、ぜひご利用ください。
さて…おふたりが持っているサコッシュ。サイクリスト限定のサコッシュ!今なら自転車で駿河湾フェリーを利用するとこちらのサコッシュがもらえます(2022年12月現在)。2022年11月から始まったこの企画。先着1,000名!これは見逃せないぜ!
そうそう。土肥港にはレンタサイクルがあります。こちら土肥港フェリーターミナルの総合案内所で借りることができます。
電動アシスト自転車もあるので西伊豆のまち巡りにもってこい。伊豆の山もラクラク上れますね。
ご利用には事前予約が必要ですので、以下のWebサイトをご覧ください。
さて、土肥港を出発し「照嶺山(しょうれいざん)東福寺」に到着。「東福寺」は伊豆霊場(れいじょう)83番目にあたります。
「伊豆霊場」とは弘法大師(空海)の足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝する「お遍路」です。伊豆八十八ヶ所霊場を巡る総距離は444キロメートルあることから、4が合わさり「シアワセ」と言われているそう。
四国のお遍路の3分の1の距離なのでお遍路に挑戦してみたい!という方にもオススメ。
早速こちらで御朱印をいただきます。
駿河湾フェリーでは乗船者限定で御朱印めぐりを開催中。乗船から1か月以内は所定の寺社仏閣にて限定御朱印をいただけます。
御朱印に「半僧坊(はんそうぼう)」と書かれていますね。「半僧坊」とは、航海の安全を司る神様なんだそうですよ。駿河湾フェリーさんにピッタリですね。
航海の安全をしっかりお願いしました。
ちなみに「東福寺」で有名なのが本堂の天井にある五百羅漢(ごひゃくらかん)。
絵だと思いますよね?
実は漆喰でできているのです。仏師が約5年かけて完成させた漆喰の五百羅漢。ちなみに羅漢というのは仏道の修行者や悟りを開く修行をしている修行僧を意味し、四隅には楽器を奏でる天女が舞っていて、天上界を表現しているのだそう。
迫力に圧倒されますよ!西伊豆の旅の記念にぜひお立ち寄りください。
そろそろ糖分を取らないと…「飴元菊水」さんに到着です。
お店に入ると飴の甘い匂い。 店内奥では従業員のみなさんが飴造りに精を出していました。
まずは「月のうさぎ餅」をいただきました。
松崎町石部産の棚田米を使用したお餅で、その日についたお餅なのでとても柔らかく美味しかったです。つぶあんとこしあんの2種類で、あんこは控えめな甘さなので何個でも食べられそうなお味。
「あまてる」とはなんぞや?
「あまてる」はさまざまな果物をドライフルーツにして飴でコーティングしてある飴のこと。ほどよい甘さの飴がフルーツの美味しさを引き立たせていました。
こちらはニューサマーオレンジを乾燥させたもの。これから飴をコーティングするそうです。
「らっきょう飴」を発見!
どんなお味?!気になる方はぜひお立ち寄りを。
そして駿河湾にちなんだ「駿河湾飴海道」を発見!
駿河湾フェリーに乗ったならこれはお土産に買うしかないでしょ!?
そろそろランチの時間じゃない?
「堂ヶ島食堂」さんでランチにしましょう。
某キャンプマンガにも登場したというお店です。
「俺のぶっかけ丼」と「塩カツオうどん」にしました。
「俺のぶっかけ丼」は普通サイズと小サイズがあります。普通サイズを頼むと結構量があるので注意!甘みのあるだしと卵が全体に絡むように混ぜ混ぜ…
こんなに伸びる!粘りが凄い!だしと卵のまろやかさが絶妙にマッチ。これは美味しい!
そして「塩カツオうどん」は生卵のまろやかさと塩カツオによる塩分がうどんとよく合う!西伊豆に来て塩カツオを食べたことがないなら一度は食べるべし!
そしてところてんが食べ放題っ!
なんと店主自ら採った天草で作るお手製ところてん!タレは酢醤油と黒蜜の2種類。皆さんはどっち派?
店内には地元の名産品なども販売しています。こちらでも西伊豆のお土産を購入できますのでぜひ店内もご覧ください。
はぁ~お腹いっぱい。
腹ごしらえをしたら自転車で運動だ!「はんばた市場」さんに到着です。
なんとこの日は定休日…。残念!ですが営業時の写真とともにご紹介します。
「はんばた市場」さんでは「ツッテ西伊豆」という取組みをされています。
この取組みは西伊豆で釣った魚を「はんばた市場」さんに持っていくと西伊豆の飲食店や宿など、さまざまなお店で利用できる地域通貨(西伊豆町電子地域通貨「サンセットコイン(1ユーヒ1円)」)で買い取るというもの。「漁師不足」による漁獲量の減少を少しでも補おうというものです。
釣りも楽しめて、地域の活性化に貢献もできますよ。釣りで西伊豆を応援してくださいね!お惣菜や地元で採れた野菜、お土産もあるのでぜひお越しください。
そして今回定休日だった「沖あがり食堂」さんもご紹介。
こちらで人気のメニューは新鮮な刺身イカと漬けたイカを乗せた「いか様丼」。
仁科で獲れた真イカの短冊切りのお刺身と漁師秘伝の漬けダレに漬けたお刺身が半分ずつ盛られています。イカ好きにはたまらない一品です。食べてみたかったなぁ。
今度来る時はぜひ食したいっ。そんな気持ちを胸に次の目的地へ向かいます。海沿いを走ると気持ちがいいですね。
「はんばた市場」さんから自転車で約5分のところにある「沢田公園」に到着です。
某キャンプマンガの聖地のひとつ。
絶景を見ながら温泉が楽しめる素晴しき場所。
お風呂からこんな絶景が!駿河湾を一望できるこのロケーションは最高です。
夕方になると混雑するので昼間がオススメ。この絶景を独り占めできます。
※露天風呂は火曜日定休日です。ご注意を。
次も絶景スポットをご紹介。
「堂ヶ島天窓洞(どうがしまてんそうどう)」に到着です。
堂ヶ島を代表する名所のひとつです。
天窓洞は白い凝灰岩からできており、その地下は蜂の巣のように海蝕トンネルができています。やわらかい凝灰岩でできた岩を波が浸食して洞窟になったもので、遊覧船で中へ入ることができます。真ん中が丸く天窓のように開いているように見えることから天窓洞と呼ばれるのだとか。
暗い洞窟の中に天井から注ぐ太陽の光の帯が海面まで差し込み、青く光る様子はとても幻想的です。
堂ヶ島遊歩道のコース上にあり、天窓洞を上からも見ることができます。撮影時は観光客が多かったからか、頻繁に遊覧船が通っていました。
「おーい」って船から見えているかな?
こちらは「谷川商店」さん。何十年もこの場所で土産物店を営んでいます。
貝を使った雑貨を販売されています。全部手作りなのだとか。驚きです。
貝殻の飾りは釣り糸で結んであるのでとても丈夫で滅多に切れないそうですよ。
黄色い貝殻の飾りは染めたものなのだそう。太陽の光に透けるととてもキレイでした。お土産におひとついかが?
次も絶景で有名な場所を目指します。
「堂ヶ島のトンボロ」で有名な「三四郎島」へ到着です。
見る角度によって3つにも4つにも島が見えることから、「三四郎島」と呼ばれています。
「堂ヶ島のトンボロ」と呼ばれているのは、干潮時に水位が減少することにより海底が露出し、平水時は海水によって隔てられている陸地同士を結ぶ州が発生する「トンボロ現象」に由来しています。この現象が海が割れたように見えるのですね。水位が概ね30cm以下となる時間帯には、瀬浜海岸と三四郎島を歩いて行き来することができます。
ちなみにトンボロはラテン語で「土手」を意味する「tumulus(トゥムルス)」 から来た言葉だそうです。
次は潮かつおで有名なお店をご紹介します。
「カネサ鰹節商店」さんです。
日本で唯一潮かつおの文化が残っている田子地区で、昔ながらの製法で潮かつお作りをされている老舗のお店。
工場内を見学です。毎年11月頃に潮かつおを作る体験がこちらの工場内でできるのだそう。
「潮かつお」とは、カツオを丸ごと塩漬けにし、乾燥させたもの。「正月魚(しょうがつよ)」とも呼ばれ、お正月飾りとして田子地区で親しまれてきました。 2014年にイタリアスローフード協会の「味の方舟」に認定され、2017年11月22日に西伊豆町の民族文化財に指定されました。
ちなみに潮かつおは1300年前の奈良時代にはすでにつくられており、朝廷へ税として納められていたそうな。そんな昔から作られていたのですね。
さて店内も見てみましょう。「潮かつお」の粉末を発見。素材の味を邪魔しないので、ご飯はもちろんパスタにも合う万能調味料。ちなみにポテトサラダにも合いました。
他にもかつおの塩辛などもありました。ネットショップもあるのでぜひ覗いてみてください。
そろそろ夕陽を見に移動しましょう。
最後の目的地「黄金崎公園」に到着です。夕陽に染まる岩肌が黄金色に輝く様子が絶景と有名な場所。1988(昭和63)年に静岡県の天然記念物に指定されました。
おやおや曇ってきましたね…。
夕陽は拝めるのか!?
夕陽の時間まで公園内を散策です。
撮影スポットとして人気な「馬ロック」を発見。
馬にしか見えない…。木が生えている部分がたてがみのように見えます。
そして「黄金神社」。小さくて可愛らしい神社です。小石をお供えすると恋が叶うらしいですよ。ぜひお試しを。
さぁいよいよ夕陽の時間…
なんか微妙に夕陽が出ている?!遠くの空がやさしくオレンジ色に染まっていくのが見られました。雲がなければ夕陽を浴びて岬全体が黄金色に輝く風景が撮れたはず!また次回にチャレンジですね…。
そもそもなぜ岬全体が黄金色に輝くのか?
それは風化した安山岩が温泉水によって黄褐色に変化し、それが夕陽に当たることで黄金色に輝くそう。いやぁ見てみたかったなぁ。
今回は西伊豆のグルメとココでしか見られない美しい景色をじっくり堪能しました。そしてこの西伊豆でしか買えない名物にも出会えました。次回はどんなスポットが待っているのか!?(グルメもね!)次回もお楽しみに!