俳句ポスト365の反省会と福岡ミニ情報
月日が経つのは早いもので、俳句ポスト365、1年目の初級者部門への投句で一人反省会の記事を書いてから、2年近く…
年々仕事量が増え、なかなか頭が俳句モードにならないですが、摺墨だけに黒歴史(2年目)を書き留めて行きます。
箸休め的に、福岡のお出かけ情報のリンクも少し。
☓ ボツ
△ 月曜日 類想
○ 火曜日 並選
2022年12月 【立冬】
△ 鬢付けの博多に匂ふ冬来る
投句をさっと見て、他に九州場所を題材にしたものは見つからなかったのですが…
九州場所の相撲中継観てたら、アナウンサーがよくするセリフではあります。
故に、類想となるのでしょうか。
博多で働いていると、駅や道でふと「あれ?この甘い香りは、もうお相撲さんがやって来たんだ」ってな気づく時があります。
ちなみに、博多駅かれこれ30年くらいかな?いつもクロワッサン焼く匂いも漂っています。
2023年1月 【落葉】
○ 落葉掃く監督明日は強豪と
体育館前で子供のバドミントンクラブの監督が、落ち葉を竹箒で掃いていました。きっと明日の試合について考えていたのでしょう。
2023年2月 【寒卵】
☓ 寒卵内野の守備を丁寧に
子供の野球クラブの練習日にチームメイトのお母さんが、寒卵を配ってくれたことがありました。養鶏場でパートしていて縁起物だとか。
冬の夕方は日没も早く、ナイター設備がないとボールが目で追える内野の守備練習が多くなったりもします。卵もボールも丁寧に扱いましょう。
内野の守備では伝わりにくいので、中七下五を変えて
寒卵右手を添えてゴロを捕る
寒卵片膝ついて捕球する
にしたら、もう少し映像が出てくるかも。
どちらにしても、季語の寒卵と合っていないような気がしてきました。
2023年3月 【鳥雲に入る】
△ クレーンはお辞儀の角度鳥雲に
→月曜 類想
以前作った句の季語から取り替えたのですが…この季語にはぴったりし過ぎたようで残念…
2023年4月 【花冷】
☓ 花冷を入部希望の青うなじ
「入部希望」が説明的でしたね。「花冷えのグランドを見る青うなじ」のような描写ならどうにかなったかなあ。
2023年5月 【野遊び】
☓ 野遊や肩書き「母」を投げ出せず
これも説明的というか観念的で、どちらかと言うと川柳だな。
野遊びに目が離せずに荷物番
とか?「に」が多すぎるか?
2023年6月 【麦秋】
☓ 海ならば飛沫はすずめ麦の秋
☓ 前かごにひょいと学ラン麦秋へ
うちのすぐ近くの麦畑で見たまま。
○ 麦の秋ああ大刀洗飛行場
大刀洗飛行場について知ってもらいたかったので、こちらを選んで貰えて良かったです。
2023年7月 【蜘蛛】
☓ ぎゅうぎゅうと車両ひたひたと蜘蛛の囲
☓ 蜘蛛の巣や体操カードなびかせて
☓ 蜘蛛の子に「跨ぐだけよ」と言っておく
蜘蛛の巣で、もがいているのはわたし…
2023年8月 【雷】
○ 雷や右目捧げし師の話
紫乃さんから最後の「話」が何を指すかわかりにくいとのご指摘、うつスピさんから雷の後の接続詞や心の眼という霊眼(ひがん)を教えてもらい
雷へ右目捧げし師の霊眼(ひがん)
と着地させてもらいました。
☓ 雷やまた強くなる陣痛
長女出産は、雷鳴聞きながらでした。
2才の長男をやっと寝かしつけたと思ったら破水して、大急ぎで助産院に行って、すぐ生まれました。その道50年の助産師さんから、こんな手のかからないお産なら、何度でもやりたいと言われました(笑)
2023年9 月 【コスモス】
☓ コスモスや無人の竿の糸つつつ
○ 遠賀川鎮まりコスモスは疎ら
大雨で氾濫した後にコスモスの種を蒔き直した年の様子でした。こちらの写真↓
2023年10月 【夜長】
○ 長き夜や螺旋ほどける飛び鉋
飛び鉋は、小石原焼や高取焼、小鹿田焼という陶器で良く使われる手法で、ろくろを利用してつけた小さなキズのような模様です。
長き夜や模様の違う皿二つという俳句を思い出し、我が家の皿の模様を取り合わせてみました。
2023年11月 【新酒】
☓ パパ友の棚田をぎゅっと今年酒
☓ 新走りひこぼしライン結ぶ村
○ 棚田守る若き主や今年酒
50年ぶりの酒造りの復活の際、米作り他、地域の保護者からいろいろ協力してもらったそうで、そのネタを俳句に使わせてもらいました。締め切りギリギリに上のパパ友の句を推敲して、俳句らしくなりました。
以上12ケ月の悪戦苦闘でした。前半はスポーツネタ、後半は地元ネタが多かったです。
まとめ
自分の好きなように俳句を詠んで楽しめればそれだけで良いとも思いますが、俳句ポスト365投句して心折れずにそこそこ楽しむために心がけたい点。
モノ、コトをそのままを詠む。
(一読して画像化できる。)
なるべく自分に引き寄せる。
時間や場所を広げる。
見る角度を変える。
逆に焦点を絞る。
すでにコメントなどで教えてもらっていることばかりですが…改めて。