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3年目の俳句ポスト365の反省会
俳句ポスト365の3年目(中級投句2年目)の一人反省会。
☓ ボツ
○ 火曜 並選
月曜から金曜まであるのに
火曜しかないシンプルさ…
2023年12月 【霜】
○ 飽和する瓦礫の街やはだれ霜
☓ 輝きて消ゆる輪廻を霜の花
☓ 霜の駅ニヒルな背の最後尾
3句とも力入りすぎて(笑)
こねくり回して…
この中だと、やっぱり1番目ですかね?
2024年1月 【セーター】
○ セーターの魂抜けてゆく夜半
☓ 小言聞く孝行息子古セーター
セーターの保温力、脱いでもしばらく人の温もりがある。セーターになる前は羊の魂を包んでいたのだなぁとふと思った。
2024年2月 【蜜柑】
○ 蜜柑の香残る指間をペンまわし
☓ 蜜柑食む我ら黄色人種たり
☓ 箱みかん里のひかりを放ちけり
投句していてなんなんですが、指間って言葉ある?どう読む?と自分でも思っていた。しかし、なぜかそれを選んでくれた。他のがイマイチか、類想だったのね…
風邪にはビタミンC 蜜柑が最高!
2024年3月 【余寒】
○ プチプチの角めくれ出す余寒かな
☓ 献立のポの字の弾む余寒かな
小学校の給食の二月の献立表を見てたら、ポトフ、ショウロンポウ、チャンポン、ポークピーンズ、ポークカレー…などがありまして…
窓に貼った断熱材のプチプチ…
どうも私には、余寒といえばパ行なのかも。
2024年4月 【囀】
○ 囀や闘ふための紅を引く
子孫を残すために小鳥は必死ですよね。こちらも子供を養うために働かないといけないので、出発前に口紅です。
2024年5月 【山笑う】
○ 父さんにオニを交代山笑う
毎年の保育園のお別れ登山。皿倉山頂の広場で、しっぽ取りオニ。結構盛り上がる。
2024年6月 【薄暑】
○ セーラーに透ける後れ毛夕薄暑
セーラーのあとの助詞、迷ってた。今も。
2024年7月 【南風】
○ 骨壺の底に珊瑚や大南風
戦死者の遺骨の代わりに石や珊瑚が骨壺に入って遺族に戻されたとか…
類想な気もするけど、忘れちゃいけないこと。
2024年8月 【夏休】
○ シェルターは軋む図書館夏休
結構気に入っている。暑いときも、自由研究にも、登校は気が進まない時も。
高校の横にレトロな市立図書館があって、気に入っていた。就職してから、八幡東区の図書館も同様に古い設計が好きだったけど、建て替えられたなあ。
2024年9月 【八月】
○ 八月の冥き眼裏抉じ開けむ
八月は黙祷する機会が多い。その後が大事かなと。
2024年10月 【色鳥】
○ 色鳥や光に遊ぶホログラム
3Dホログラムのついた新札が使用開始だったこともありますが、前の年に美術館の企画でホログラム展があり、美術館の庭にもホログラムが展示されていた。角度により、見えたり見えなかったり…
2024年11月 【星月夜】
○ 出世なぞ縁なき尖り星月夜
抽象的で季語以外の映像はない。「縁なき我を」としようかと思ったけど、もう少し考えたのでボツを免れたのかも…
改めて見ると、全体的に肩の力が抜けてない句が多いですな…どう抜いていいかも、よくわからないけど、続けていくと、また何か見えるかも?
俳句ポスト365投稿の2年目の終わりころ、地元の月2回の俳句講座に入った。講座と言っても、ベテランが多く、兼題、席題、句会で大先輩たちの見様見真似で追いかけてるばかり。
大先輩たちの俳句は、丁寧な描写が素敵で、見習いたいと思っていたのもある。
先生は岸原清行先生という方で、豊かな自然を気に入ってわが町に土地を求め、家を構えたそうだ。俳句誌の「青嶺」に講座で出した中から一句選んで載せてくれている。(東北にも同じく青嶺があったようだけど、そちらは廃刊になってしまったようだ。)
4月発表以降の後半はいよいよ余力がなくなり、俳句ポスト365は、絞り出したくても一句しかできなかった。なので、せめて月曜にあってほしい…という感じでした。
なんとか火曜に自分の名前を見つけるとほっとするという、並盛りの1年となった。
私は、よく周りの人から「変わっている」「変人」とか言われるので、「並」という響きも結構好きだったりする…
俳句幼稚園での投稿が、殆どできてないし、あまりじっくり読めてもないけど、皆さんが楽しんで活動しているのを見るのは、嬉しいし、励みになる。
いつもありがとうございます。
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