俳句の練習と平和の雑談
俳句ポスト365の「麦の秋」で久々に中級の火曜日に入れてもらった句の話です。
麦の秋ああ大刀洗飛行場
これを投句する時に、専門用語の説明欄にこちらの文を入れました。
大刀洗飛行場は旧日本軍の最大飛行場。飛行士養成し特攻隊へ多く送る。空襲を受け壊滅。学徒動員中の朝倉中生徒は卒業式で免れるも避難中の立石国民学校児童31名が犠牲。現在は麦酒工場。周辺に麦畑多く実り豊か。
気合い入れて説明したので、気持ちを汲んでもらえた気がしました。
中学の時、大刀洗飛行場跡地の麦酒工場に転勤になった父について、九州に住むことになりました。
転校先の中学の校区には立石小学校もありました。
立石小卒の友だちと遊んだときに、頓田の森の公園を訪れ、沢山の子供達が亡くなった悲しい過去を知りました。
九州転勤10年後に、また転勤があり両親は広島へ。
先日G7首脳会議が広島でありましたね。
開催の幕開けに平和公園で各国とEUの首脳が染井吉野の苗を記念植樹してました。
九人で植ゑる平和の苗木かな
私も桜は大好きですが、恒久平和の象徴なら、槇などの常緑樹の方が良かった気がします。
「同期の桜」という歌が戦時中に流行ったことなどは、気にならないですか?
G7のそのあとの協議では、紛争中の国へ戦闘機を提供する話も出て、現実は厳しい…。
ちなみに武器などの供与って、費用はどの国がどのように支払うものでしょうか?
苗木植う街を二万の警備員
開催中は二万以上の警察官が動員されたようですね。
各国の要人が集うのだから当然なのでしょうけれど、80年近く前に同じ場所で15万人(諸説あり)という無防備な市民が亡くなる爆弾が落とされたわけで…ちょっと複雑な気分でした。
季語の「苗木植う」は春の季語、G7は5月下旬の夏に開催されたので、やっぱりおかしいかな??
画像は、joshさんからお借りしました。