Mix CDカタログ Vol.1
Bushmind/NEW β SOUND(19年):アンビエント/ニューエイジ系からの選曲。このシーンは、日本の若いアーティストも活発みたい。一見、穏やかなサウンドなんだけれど、耳を澄ますと蠢いていてヤバい、というミックスだった。良い○
Dev Large/SHOUT! Presents Tribute To Curtis Mayfield(00年):カーティス・メイフィールドが残した楽曲をデヴラージがミックス。ブレイク中心のプレイで、カーティスの歌声が聴けるのはトラック6から。たっぷり溜めたあと聴こえる声は神聖さがある。良い●
CHRIS MENIST/PARADISE BANGKOK PRESENTS CHRIS MENIST MIX(13年):タイの60〜70年代(たぶん)から選曲。とくにロックの影響を受けた楽曲、「タイのGS」的な曲をプレイ。個人の体感だと10年代はじめからレアグルーヴ的な視点でアジアのレコードが徐々に注目されてきた。良い●
G-SLOTTER / WORLD WIDE GANGSTA RAP(10年):世界各地のギャグスタ・ラップ曲をミックス。その国スペイン、イタリア、シロベニア、フィリピンなど。面白いのはラップの言語が異なるが、トラックの感じはどこも違わないこと。ヒップホップというプラットフォームのすごさを実感する。良い●
村上巨樹/VIVID RANGOON (20年):ミャンマー歌謡から選曲。年代は判別つかない。レコードの音源なので、たぶん60〜70年代なんだけどロックとかソウルとかの影響が感じられない。これは軍事政権で文化の輸入に制限があったからなんだとか。しかしまたそんな時代に戻ってしまうのか…。良い●
DJ KAZZMATAZZ/JAPANESE CUTZ VOL.2 (11=21年):日本語ラップから選曲するシリーズ2作目、最近再発。わたしの日本語ラップ偏差値が低く、やってることにピンときてなかったけど、キミドリのところで、あ、こんな自然にトラックとネタ元をブレンドしてるのか〜なった。良い○
THEO PARRISH/Methods Of Movement(00年):デトロイト・ハウスと、その元ネタっぽいソウル〜ディスコから選曲。流れる水のように涼しくスムーズなミックス。いろいろな年代のレコードをスピンしてるけど、テオはサディスティックに質感を統一したいと思っているDJなんだな。良い○
DJ ATSUSHI /STAPLES VOL.3 BOILED(18年):ラテンを基調として、ジャズ・R&B・ブーガルー・クンビアとひろく選曲。寺内タケシまで!最近のミックスシーンはジャンルや年代の「しばり」を重視してるものが多いけど、本作は、次は何がかかるんだ⁈という意外性の楽しみがあった。良い○