アメとムチ。 #34
実質、事業所の職員は私一人となったところ、マネージャーが管理者として入り、他事業所の職員さんの応援でまわしていくことになった。
本当、他事業所の職員さんにはたくさん助けられた。
話を聞いてもらったり、優しい言葉をたくさんかけてもらった。
今でも感謝しています。
もう覚えていないこともたくさんあるが、休みなく働いた。
7月中頃に誰もいなくかり、確か11月24日くらいまで休みがなかった。
正確には変に責任感を感じて、休みの日でも出勤していたのである。
この日々の中で、マネージャーにたくさん鍛えられた。いい意味でボコボコにされた。
利用者さんの家族からクレームが入ったら、業務が終わってから、自宅まで行き直接謝罪。営業をし利用者さんの獲得のために、居宅だけでなく、訪問看護や病院、特別支援学校などにも営業へ。そこで話があると断らない。全てを受け入れていた。
ご利用やご家族への向き合い方。
信頼を得るために必要なこと、気づきを大切にするため、目も耳も感覚もフルに使うこと。
同じミスをしたときは、かなり怒られた。
どうしていいか分からなくてなっていたら
「自分で考えろ!」と言われ、泣きそうになったら「泣くな!」と叱咤された。
人って不思議なもので、追い込まれたら追い込まれたで、なんとかできるもの。
自分で考えて判断することができるようになった。
できることが増えてくると、誉めてもらった。
それもまた励みになった。
アメとムチを上手く使ってもらったな。
アメ1.5割ムチ8.5割くらいだったけど。
結果、マネージャーは僕にとって、この福島・介護業界で働くためのメンターとなった。
苦しい環境で逃げ出したくもなった。
いろいろと考えた。無断で行かないで辞めようとかなとか、朝、出勤したら事業所が消えてないないかなとか・・・
自分自身が単独で交通事故を起こして、両足骨折して長期入院してもいい!!ってくらいも考えた。
マネージャー、周りの職員さんの支えもあり、乗り越えることができ、事業所にも職員さんが集まり、働く場としての形が整った。