日記38 政治は、単純だけど難しくて近いようで遠い

芸能人が政治のことをSNSで話題にするのは全然良いことだしむしろ大事なことだけど、話題にするなら日本の政治の仕組みだけでなく歴史的なことや法律的なことなどをかなり勉強してから真摯に話題にしないといけない。それこそ爆笑問題の太田さんとかみたいに。

今回の検察庁にまつわる法改正について「抗議します」のタグを使っていた芸能人が失敗したのは、元の法案を隅々まで読んで己で噛み砕くことなく、あの法改正の議論が民主党政権時代から行われていたことなどの経緯を知ろうともせず、ただ「安倍総理大臣、嫌いなんだよね。法案の内容はよくわからんけど、またコロナのどさくさに紛れて悪いことしようしてるんだね。だったら抗議するよ」という個人的な感情が先走ってしまい、なんだったらちょっと茶化すような文面で抗議ツイートをしてしまったこと。
そのやり方じゃ、SNSで芸能人の悪口書いて悦に入ってる一般人と同じになっちゃうんだよな。

爆笑問題の太田さんはめちゃくちゃな人に見えて、政治の話をする時はかなりちゃんと言葉を選んで、きちんと噛み砕いて、自分の意見を発してると思う。マスコミの報道に流されているとかではなく、しっかり勉強している背景が視聴者にも伝わってくる。
今回の「抗議します」タグを使用していた著名人の中に、きちんと勉強して言葉を選んでいた人がどれだけいたのか。
正確な人数なんかはわからないけれど今「あのタグを使った芸能人は軽率だった」と揶揄されているのであれば、少し、政治という、とても大きくて全容が掴みにくく単なる善悪で判断しにくい分野に向き合う真摯さが足りなかったのではないか、と私は思う。

新聞の政治欄を読むだけでは政治の勉強をしたことにはならないし、ましてやテレビでの政治特集を観ただけ、誰かのTwitterの政治的なタグをつけたツイートを読んだだけでは、政治はわからない。私も正直、全然わからない。

でも、本当に政治に興味があって発信したいのなら、一旦ニュートラルな立ち位置から、法改正に賛成している人と反対している人の意見をなるべく同じ分量見て、その上で自分の立つべき方向性をじっくり考えてから、発信した方が良いんじゃないかな、と思う。

おやすみなさい。

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