生きるのが下手すぎる

約30年も生きていれば分かる。
自分は生きるのが下手だ。
昔、要領よく生きていると勘違いしていた自分を殴りたい。

だからだろうか。
要領の良い人間とは絶対に友達になれない。仲が良くなる人、また会いたくなる人は決まって、要領が悪くて、良く言えば人間味あふれていて、他人の変化に鈍感なタイプだ。あえて選んでいるわけではないが、空気感が似ているのと一緒にいて安心するからだろう。

ふと学生時代、新卒時代を振りかえって不思議に思うことがある。
確かにすごく仲良い友人や同期ができるのだけれど、その友人は私が結構苦手な要領がよく、声もでかい?ガサツなタイプと仲が良かったという点だ。

もちろん自分と全く同じタイプの人間がいるわけがないから、細かなタイプや好みが違うのは当たり前なのだけど、なぜあえてその真逆なタイプと仲良くできるのだろう、とか、私が苦手なことに気づかず、何なら一緒に遊ぶことを提案された時には参ってしまった。

相手を受け入れる器の大きさの違いか、相手を面白がれる好奇心か、その違いは何なのだろうと15年近く考え続けてきたが、結局、自分が生きるのが下手だという結論でいつも締めくくってしまう。

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