断酒348日目
妻が昼食に味噌ラーメンを作ってくれる。
「つわりのときは、味が濃いものが食べたくなるの」だそうで、しっかり完食していた。うむ、一安心。
さて、今日は先日読んだ、こちらの書籍について。
タイトルは、「上を向いて歩こう」のシャレである。コラムニスト小田嶋隆氏の、「壮絶アル中物語」だ。
さて、ここに、「アルコール依存レベル」というものがあるとしよう。
1~10までの10段階で、数字が小さいほど軽度とする。
1~3くらいまでのレベルの人(私もこのあたりだった)は、「飲まない方が調子いいから、やめようかな?」くらいの軽い気持ちで、断酒を志し、そのまま酒をやめることができる。(もちろん、それ相応の努力はいるが)
だが、小田嶋氏のように、酒によって(酔って)、「人生崩壊」に直面し、「酒をやめないと死ぬ」レベル10の重症アル中になって、ようやく、酒を「強制的に」やめる人間もいる。
当たり前だが、酒をやめるのであれば、レベルが低い段階でやめるべきだ。
だが、「いや、俺はレベル3くらいだから、大したことないし・・・」と、その後も酒を飲み続けた結果、気づいたら、レベル8~10に仲間入りしていた、ということもよくある話だ。
何を隠そう、小田嶋氏がそうだったのだから。
本書は、そんな、「高レベル重症アル中患者」の「地獄」を垣間見ることができる。
が、重い話はありつつも、そこは、コラムニストの祖、小田嶋氏の力量によって、笑えるものになっているのもポイント。
また、「文章を書くこと」について、深く言及されているのも、コラムニストならではだ。
「酒」と「文章」、どういう影響があるのか?
知りたい方は、是非一読を。