インコと一緒にトルコへ帰国しました ~今の私たちが帰る場所~
Merhaba!(こんにちは!)
トルコのエーゲ海から、surf anneです🥰
ジョージアでの短期生活を終えて、私たちの住まいがあるトルコ、クシャダスへ帰ってきました。
ほぼ何の下調べも知識もなく、急遽滞在することとなったジョージアのバトゥミは、想像以上にとっても魅力に溢れるところで、正直このままバトゥミへ住み続けたいとさえ思いました。
しかし、トルコには賃貸契約で借りているアパートがあり、1年分の家賃も支払い済みのため、戻らなければなりません。
そして何より、ジョージアへいる間も日々ビデオ通話で連絡をくれた友人たちが、トルコでは私たちの帰りを待ってくれています。
ジョージア バトゥミ→トルコ クシャダスまでの行程
・一日目
まずはタクシーでイミグレーションのある国境まで行き、そこからトルコへ入国、入国後はバスでトルコの黒海沿いの街トラブゾンまで向かいました。
アパートのあるトルコのクシャダスへは一日で帰ることも可能ですが、おそらく到着するのは深夜~朝方。
そして私たちの旅にはいつもセキセイインコのサーフが一緒。
サーフの負担を考え、今回はトルコの黒海沿いの街トラブゾンへ一泊することにしました。
トラブル続きの飛行機移動
・二日目
翌朝、トラブゾン~イズミルまでイスタンブール経由の飛行機で出発!
しかしここからがトラブルの連続でした…
トラブゾン空港では、サーフはいつものように、各所にいる空港スタッフさんたちから
「Wow! kuş (インコ)❤️」
と歓迎されながら保安検査も問題なく通過し、機内同伴で一緒に過ごし、イスタンブールまで無事に到着。
イスタンブール〜イズミル行き便のトランジット時間は1時間ちょっとありましたが、イスタンブール空港は世界一の規模を目指しているだけあって何しろ広すぎる…
急いで乗り継ぎのゲートへ。
しかし、その前にまた保安検査。
トラブゾン空港に比べて、イスタンブール空港はさすがにチェックが厳しく、トランジットなのにも関わらずより念入りなチェックを受けました。(もちろんサーフのケージも違法薬物検査シートのような紙で念入りにチェック)💦
検査が終了し、電光掲示板で出発ゲートを確認すると、なんと…
「LAST CALL」の文字が赤文字で点滅している!
まだ出発時間まで1時間近くあるのに!!
急いで広すぎる空港内を走り抜け、やっと出発ゲートへ💨💨
間に合ったぁ…と思ったのも束の間、
そこにいたスタッフさんから言われたのは
「İzmir Closed.」
…その時点で出発までまだ30分はある。
どうして!?乗せてよ~!!!!!
と心の叫び
日本の空港だったらクローズする前に放送で名前を呼び出してくれたり、スタッフさんが探しに来てくれるのをよく見かけるのに…
しかしここは海外、ここはトルコ。
理解しがたいことが現実に起こることを知っています。
私たちの3個のスーツケースを積んだ飛行機を見送ると、気を取り直してまずは次の便をスマホで検索。
すると、5時間後の19:00発の便に空席あり。
しかし当日便だからエコノミーで本来価格の約3倍…
他に案がないかチェックインカウンターへ相談しに行くことに。
今走り抜けてきた広すぎるイスタンブール空港の長い通路を再度歩いて戻り、初めて保安検査場を逆戻りする体験をしました。
カウンターをたらい回しにされましたが、最終的にターキッシュエアラインズのお客様センターのような窓口のスタッフさんが、19:00発の便で代替を手配をしてくださいました。
人間二人ならどの席でも構いませんが、ペット連れは窓側席と指定されているため、席を探すのに時間がかかったようでした。
しかし有難いことに、新たな費用は払うことなく手続き完了👏
感謝です。
一難去ってまた一難
その後、渡された用紙を持って案内されたペット連れ専用チェックインカウンターへ。
ここで担当していたスタッフさんが運悪く、とっても細かそうなトルコ人男性。
すんなりいくかと思いきや、早速言われたのは、
「獣医師からの健康診断書はありますか?
なければペットは乗せることはできない」
どうして???
トラブゾンからここイスタンブールまでは診断書など一切求められず乗ってきたし、前回も前々回搭乗時も、何も求められずにサーフと機内に乗ってきたのに…
なぜ???
と伝えると、規則が変更されたとのこと。
だから、今日は診断書など見せずにここイスタンブールまで乗って来たんだってば!と軽く抗議する私💢
するとそのスタッフはPCで何やら確認したり他のスタッフに電話したり調べだす。
あぁ~~~、面倒なことになってきた…
ここでスタッフがいう診断書とは、鳥インフルエンザのワクチン接種証明書のこと。
ワクチンはセキセイインコにはそもそも不要です。
このスタッフさん、おそらく犬・猫の受付しか対応歴がない方。
こういうスタッフに当たると、本当に面倒で大丈夫とは分かっていてもヒヤヒヤさせられます…
そして他のスタッフもやってきて、相談を始めること30分以上。
散々待たされた結果、言われたのは、
「OK!」
もちろん日本みたいな謝罪なんてありません。
ケロッとした笑みと共に、何事もなかったようにチケットを渡すスタッフ。
怒りよりも、最後の最後に立ちはだかった関門を突破した安堵感の方が大きくぐったりしてしまいました。
単なるスタッフの認識の薄さ、ずれみたいなもので、
これは日本を発つ際も経験済みでした。
ワンちゃん、ネコちゃん連れの搭乗は結構多くても、インコとなるとまだまだスタッフさんにも浸透されていないことを改めて感じ、今後このような思いをする飼い主さんたちがいないように、スタッフ同士で共有していただけることを願います。
やっと見えたエーゲ海
こうしてイズミル行きの便へ無事乗れた私たち。
機内から見えた、エーゲ海に沈む綺麗な夕陽は、
まるで私たちを「おかえり」と迎えてくれているように感じました。
無事にイズミルのアドナン・メンデレス空港の滑走路へ着陸した時には、安堵のあまり突然の腹痛に襲われるほどでした。
そして、私の大好きな街である久しぶりのイズミルの空気。
先に到着していたスーツケースも無事受け取り、クシャダスまでのバス乗り場へ。
ここイズミルからクシャダスまではバスで1時間ちょっと。
クシャダスまであと少し!
と、残った体力を振り絞るように重いリュックとスーツケース、そして片時も離さなかったサーフが入っているキャリーケースを抱え、リムジンバス(ハワシュ)の乗り場へ行くと優しそうなトルコ人の運転手さんが、「どこまで?」
と聞いてくれる。
これもトルコでは当たり前の光景で、それにもホッとしながら、
「クシャダス!」
と元気いっぱい答えた私。
やっと言えた最終目的地
私たちの帰る場所
気づいたら先ほどの腹痛も治まっていました😅
バスに見えた「Kuşadası」の文字に、ここまで安堵したことはあったでしょうか。
今の私たちにとって、帰るべき場所、帰りたい場所は日本ではなく、トルコのクシャダスなんだと素直に心から思える瞬間でもありました。
トルコ人の友人たちとの再会
クシャダスへ帰って3日が経ち、今こうして久しぶりの”我が家”で記事を書いています。
早速、私たちの帰国を楽しみに待っていてくれた友人たちと再会したり、早く会いたい友人たちもいます。
私の友人ノルタンは、旅立つ時に託した私たちの部屋の合鍵を、大事に持っていてくれました。
他にも会いたい人はたくさんいて、
昨日は行きつけだったレストランのオーナーと「久しぶり」と挨拶し、
喫茶店では、会うたびお話したり、たまにチャイを奢ってくれる常連のおじさんと再会することができました。
今朝はアパートのオーナーと握手で再会し、お昼はいつも通っていたロカンタの主人、スタッフさんと再会することができました。
そしていつも可愛がっていた、アパート前にいるワンコとネコちゃんにも再会できました。
これから
しかし、大好きな人たち、大好きな景色に囲まれたここクシャダスでの生活が長く続く保証はどこにもありません。
外国人に関する法律はより厳しくなっているトルコ。
外国人である私たちは、滞在許可が下りずまた国外へ出る事態になるかもしれません。
でも私は、それでも構わない、と思っています。
だって、
「人生は旅だから」
私たち夫婦にとって大切な人から、日本を発つ際に言われた言葉です。
当時は、いい言葉だな~くらいに感じていた言葉ですが、
今は、本当にその通りだとようやく実感できる言葉となりました。
ジョージアでの生活を経験したことで、トルコの良いところも悪いところも知ることができました。
それはトルコへずっと留まっていたら見えなかった部分です。
それは世界を知ることにも繋がるはずです。
そしてジョージアでの経験は、海外生活を送るうえでの私自身をより強くしてくれた気がしています。
サーフも今回の何度かの引っ越しを通して、より適応能力が豊かになり、ますますお利口さんになりました❤
この先のことは分かりません。
人生は旅だから、その時その時で行き先を示されたら、行ける自分を準備しておく。
これは私が決めた私の人生だから、
後悔したり誰かのせいにする人生は嫌だから、
”いま”を楽しみながら、私の長い長い人生の旅路を作っていこうと思っています。
いつでも、”いま”、その時その瞬間だけに目を向けて懸命に生きているサーフのように🐦